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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

3.19.1 クラスローダの構成

ここでは、IJServerクラスタのクラスローダの階層構造について説明します。
IJServerクラスタで使用するクラスローダは、親クラスローダおよび子クラスローダからなる階層構造を持っています。このようにクラスローダが階層構造を持つことによりシステムとアプリケーションおよびアプリケーション間の独立性が向上します。
各クラスローダは下表の資源をロードします。本製品のデフォルトの設定では、クラスローダは表の上から順にクラスをロードします。同一クラスローダでロードされるリソースの検索順番は不定です。

クラスローダ

ロードする資源

設定方法

システムクラスローダ

なし

設定不可能

Shared Chainクラスローダ

アプリケーションサーバのクラス

設定不可能

IJServerクラスタ内で共通に使用するクラス

クラスパスのサフィックス
詳細は、「3.19.4 IJServerクラスタで使用するクラスの設定について」を参照。

共通クラスローダ

すべてのIJServerクラスタで共通に使用するクラス

共通ディレクトリ
詳細は、「3.19.4 IJServerクラスタで使用するクラスの設定について」を参照。

Connectorクラスローダ

コネクタアプリケーション

RARファイル

Applicationクラスローダ

アプリケーション内で共通に使用するクラス

アプリケーションライブラリ
詳細は、「3.19.4 IJServerクラスタで使用するクラスの設定について」を参照。

エンタープライズアプリケーション内で共通に使用するクラス(JARファイル)

application.xmlのlibrary-directoryタグで指定したディレクトリ
library-directoryタグを省略した場合は、EARファイルのlibディレクトリ

モジュール(EARファイル内の各モジュールまたは単体配備されたEJBアプリケーション)が使用するクラス

モジュール内のマニフェストファイルのクラスパス。および、モジュール内のクラス

Webクラスローダ

Webアプリケーション内で共通に使用するクラス

アプリケーションライブラリ(WARファイル単体配備時)
詳細は、「3.19.4 IJServerクラスタで使用するクラスの設定について」を参照。

Webアプリケーションのクラス(classファイル)

WARファイル内のWEB-INF/classesディレクトリ
デフォルトの設定の場合、EARファイルで配備するとApplicationクラスローダでロードされます。
詳細は、「3.19.3 Webクラスローダの委譲モデルの変更」を参照。

Webアプリケーションのクラス(JARファイル)

WARファイル内のWEB-INF/libディレクトリ
デフォルトの設定の場合、EARファイルで配備するとApplicationクラスローダでロードされます。
詳細は、「3.19.3 Webクラスローダの委譲モデルの変更」を参照。


Connectorクラスローダの子クラスローダにはConnectorクラスローダとは別に、ライフサイクルモジュールをロードするライフサイクルモジュールクラスローダがあります。

クラスローダ

ロードする資源

設定方法

システムクラスローダ

上表と同じ

Shared Chainクラスローダ

共通クラスローダ

Connectorクラスローダ

ライフサイクルモジュールクラスローダ

ライフサイクルモジュール

ライフサイクルモジュール設定
詳細は、「3.20 ライフサイクルモジュール」を参照。