ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

3.20 ライフサイクルモジュール

ライフサイクルモジュールは、IJServerクラスタの起動・通常停止時のライフサイクルイベント発生時に呼び出されるJavaアプリケーションです。
ライフサイクルモジュールは、IJServerクラスタの起動時に初期化され、ライフサイクルの各フェーズでイベント通知を受け取ります。ライフサイクルモジュールを作成、設定することで、データベースの初期化/回収処理やEJB呼出し(READY_EVENTだけ)などの処理が行えます。

注意

強制停止時にはライフサイクルモジュールは呼び出されません。

IJServerクラスタとライフサイクルモジュールの関係

IJServerクラスタ多重時の場合、ライフサイクルモジュールはすべてのVMで実行されます。

ライフサイクルイベント

ライフサイクルイベントは、IJServerクラスタの起動・通常停止処理(ライフサイクル)の状態が変化する時に発生します。IJServerクラスタのライフサイクルイベントとライフサイクルモジュールで実装するhandleメソッドの処理タイミングを下表に記載します。表の上から下に順に実行されます。

起動処理

イベント

handleEventメソッドの処理タイミング

INIT_EVENT

WebコンテナとEJBコンテナの起動前に処理されます。

STARTUP_EVENT

デプロイされたアプリケーションのロード前、初期化前に処理されます。

READY_EVENT

デプロイされたアプリケーションのロード後、初期化後、ServletやEJBアプリケーションへのアクセス受付開始後に処理されます。

停止処理

イベント

handleEventメソッドの処理タイミング

SHUTDOWN_EVENT

Webサーバコネクタからのアクセス受付停止後、アプリケーションの廃棄後に処理されます。

TERMINATION_EVENT

WebコンテナとEJBコンテナの停止後に処理されます。