ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

3.15.6 ルーティングサービス

ルーティングサービスでは、メッセージブローカのパフォーマンスと安定性を向上させるために以下のような制御を行います。

システム全体のメッセージ制限

メッセージブローカが保持するメッセージの最大数(imq.system.max_count)や、それらのメッセージが占有する最大合計バイト数(imq.system.max_size)などを指定することで、メッセージブローカ全体の制限値を設定できます。これらの値のいずれかが制限に達した場合、メッセージブローカは、保留メッセージが制限を下回るまで、新しいメッセージを拒否します。各メッセージの最大サイズ(imq.message.max_size)や期限切れメッセージの検出間隔(imq.message.expiration.interval)にも制限があります。

特定の物理格納先へのメッセージ制限

物理格納先で保持するメッセージの数とサイズ、作成可能なProducerとConsumerの数、Consumerに単一の処理で配信できるメッセージ数の制限などがあります。
メッセージブローカは、Producerによるメッセージの配信速度を遅くするか、新しい受信メッセージを拒否するか、もっとも古いか優先度がもっとも低い既存のメッセージを破棄するかによって、メモリ制限に対処するように設定できます。
これらの方法で破棄されるメッセージは、完全に破棄するのではなく、オプションでデッドメッセージキューに移動できます。

参照

これらのルーティングサービスに関するプロパティの詳細については、「9.7.2 ルーティングサービスに関するプロパティ」、「9.7.3 物理格納先自動生成に関するプロパティ」、および「9.7.7 物理格納先の生成または更新に関するプロパティ」を参照してください。