ここでは、以下について説明します。
IJServerクラスタのファイル構成について
IJServerクラスタや配備したアプリケーションは、以下のディレクトリ配下で管理されています。
[Java EE共通ディレクトリ]\
[Java EE共通ディレクトリ]のデフォルトはC:\Interstage\F3FMisjee\var
[Java EE共通ディレクトリ]/
[Java EE共通ディレクトリ]のデフォルトは/var/opt/FJSVisjee
ファイル構成の詳細については、「B.3 IJServerクラスタのファイル構成」を参照してください。
IJServerクラスタの設定情報は、サーバーインスタンスごとに配置されます。アプリケーション資産は、ドメインで1箇所に配置されています。
カレントディレクトリ
サーバーインスタンスのJava VMプロセスのカレントディレクトリは、「[Java EE 共通ディレクトリ]/nodeagents/ijna/${サーバーインスタンス名}」の配下に以下のような構成で作成されます。
IJServerクラスタの起動時、各サーバーインスタンス配下のcurrent/latestディレクトリがローテーションし、以前のディレクトリには「old.%0からの連番%」のディレクトリ名が付加されます。バックアップする世代数の上限は、「退避するカレントディレクトリの世代数」で設定できます。退避するカレントディレクトリの世代数のデフォルト値は1です。
IJServerクラスタ運用中に配下のJava VMプロセスが自動再起動した場合、自動再起動したサーバーインスタンス配下のcurrent/latestディレクトリのカレントディレクトリだけがローテーションされます。以前のカレントディレクトリは「old.%0からの連番%」に変名され、バックアップされます。
ログ出力ディレクトリ
IJServerクラスタのログが出力されるディレクトリです。
ログ出力ディレクトリおよびログの詳細は、「5.20 Java EEアプリケーションのログ」を参照してください。
なお、IJServerクラスタの起動・停止や異常時の自動再起動が行われた場合でも、ログディレクトリはローテーションされません。
JSPコンパイル結果格納ディレクトリ
JSPコンパイル結果の出力先として使用します。Interstage Deployment Descriptor(sun-web.xml)のscratchdirで任意のディレクトを指定することも可能です。
コンパイル結果をこのディレクトリ内に格納しておくと、JSP実行時のコンパイル処理を抑止できます。詳細は、「3.5.5 JSP事前コンパイル」を参照してください。
JSPコンパイル結果は、以下のデフォルトのディレクトリまたはユーザが指定したディレクトリ内に格納されます。
Java EEアプリケーションにWebアプリケーションが含まれている場合
[Java EE共通ディレクトリ]\nodeagents¥ijna\[サーバーインスタンス名]\generated\jsp\j2ee-apps\[Java EEアプリケーション名]\[Webアプリケーション名]_war
[Java EE共通ディレクトリ]/nodeagents/ijna/[サーバーインスタンス名]/generated/jsp/j2ee-apps/[Java EEアプリケーション名]/[Webアプリケーション名]_war
Webアプリケーション単体の場合
[Java EE共通ディレクトリ]\nodeagents¥ijna\[サーバーインスタンス名]\generated\jsp\j2ee-modules\[Webアプリケーション名]
[Java EE共通ディレクトリ]/nodeagents/ijna/[サーバーインスタンス名]/generated/jsp/j2ee-modules/[Webアプリケーション名]
Interstage deployment descriptor(sun-web.xml)のscratchdirで指定する場合
<jsp-config> ・・・ <!-- C:\temp\jspcompile配下にコンパイル結果格納ディレクトリを変更する場合 --> <property name="scratchdir" value="C:\temp\jspcompile" /> ・・・ </jsp-config>
<jsp-config> ・・・ <!-- /usr/local/tmp/jspcompile配下にコンパイル結果格納ディレクトリを変更する場合 --> <property name="scratchdir" value="/usr/local/tmp/jspcompile" /> ・・・ </jsp-config>
注意
JSPコンパイル結果格納ディレクトリの注意事項
他の環境で事前にコンパイルした結果を使用する場合は、Interstage deployment descriptor(sun-web.xml)でJSPコンパイル結果格納ディレクトリを指定してください。
パスに指定できる文字は、各OSの仕様に従ってください。
JSPのコンパイル結果は、以下の構成でJSPコンパイル結果出力ディレクトリ内に生成されます。
JSPコンパイル結果格納ディレクトリ\org\apache\jsp\Webアプリケーション内のJSP格納ディレクトリ\JSPファイル名_jsp.java
JSPコンパイル結果格納ディレクトリ\org\apache\jsp\Webアプリケーション内のJSP格納ディレクトリ\JSPファイル名_jsp.class
JSPコンパイル結果格納ディレクトリ/org/apache/jsp/Webアプリケーション内のJSP格納ディレクトリ/JSPファイル名_jsp.java
JSPコンパイル結果格納ディレクトリ/org/apache/jsp/Webアプリケーション内のJSP格納ディレクトリ/JSPファイル名_jsp.class
JSPのファイル名によっては、生成する.javaおよび.classのJSPファイル名部分と一致しない場合があります。
Javaのバージョンによってコンパイル結果が生成されない場合があります。詳細は、「3.5.6 Java Standard Edtion 6によるJSPの運用」を参照してください。