Java EE実行環境では、複数プロセス構成やプロセス監視、異常時のリカバリ機能をもったアプリケーション運用環境として、IJServerクラスタと操作コマンド一式、Interstage Java EE管理コンソールを提供します。
これらを利用すると、ユーザは高信頼なアプリケーション運用環境を容易に構築できます。
以下の図に示すように、Java EEのIJServerクラスタは、asadminコマンドまたはInterstage Java EE管理コンソールからの運用操作が可能です。コマンドまたはInterstage Java EE管理コンソールからIJServerクラスタの運用操作が行われると、Interstage Java EE DASサービスを経由してInterstage Java EE Node Agentサービスへ操作依頼が伝播し、ユーザアプリケーションが運用されるJava VMであるサーバーインスタンスが起動・停止されます。
Interstage Java EE Node Agentサービスは、サーバーインスタンスも監視しています。サーバーインスタンスで異常が発生した際は、メッセージ出力やリカバリなどの適切な対処を行います。
なお、Java EEのIJServerクラスタの運用操作は、Interstage Java EE DASサービス/Interstage Java EE Node Agentサービス経由で行われます。
そのため、Java EEのIJServerクラスタの運用操作を行うには、Interstage Java EE DASサービス/Interstage Java EE Node Agentサービスが起動していることが必須条件となります。
これらのサービス間の通信には、JMX/HTTP/RMIが利用されます。JMX/HTTPのチューニングについては、以下を参照してください。
図中の各要素について、以下に説明します。
GUIでの運用管理を受け付けます。
CLIでの運用操作を受け付けます。
Interstage Java EEの運用管理を行うサービスです。
Interstage Java EE管理コンソール、asadminコマンドからの運用操作依頼を受け付けます。
サーバーインスタンスの管理を行うサービスです。
サーバーインスタンスを起動・停止、監視します。
サーバーインスタンスの運用単位です。
サーバーインスタンスの起動・停止、定義変更、アプリケーションの配備などは、IJServerクラスタごとに行います。また、サーバーインスタンス単体で起動・停止できます。
IJServerクラスタ上でアプリケーションを運用するJava VMです。
Interstage Java EE DASサービス/Interstage Java EE Node Agentサービス/サーバーインスタンス/IJServerクラスタを提供する範囲です。