「EBSジョブ連携」のインストールが完了したら、次に「EBSジョブ連携」の「システム環境設定ファイル」を作成します。旧製品の環境を引き継いた場合は、この作業は必要ありません。
「システム環境設定ファイル」はエディタを使って作成します。作成に必要な情報を以下に示します。
「システム環境設定ファイル」の例
「システム環境設定ファイル」の例を以下に示します。
ENVFILE=/d01/oracle/prodappl/APPSORA.env --- 1 APPS_NAME=APPS --- 2 CJGRP=cjgrp --- 3 LANGUAGE=Japanese --- 4 TERRITORY=Japan --- 5 DEBUG_MODE=on --- 6 LOG_SIZE=1024 --- 7 N_LOG=2 --- 8 ERROR_LOG_SIZE=1024 --- 9 N_ERROR_LOG=2 --- 10 DEBUG_LOG_SIZE=1024 --- 11 N_DEBUG_LOG=2 --- 12
右端の番号は、後述の「記述項目」の項番に対応しています。
記述項目
「システム環境設定ファイル」には以下のパラメタを記述します。
項番 | パラメタ名 | パラメタに指定する値 | 省略 |
---|---|---|---|
1 | ENVFILE | 「Oracle EBS」の環境変数設定ファイルをフルパスで指定します。このファイルは、「EBSジョブ連携」が動作するときに参照します1000バイト以内の文字列を指定します。 | 不可 |
2 | APPS_NAME | Oracleデータベースにアクセスするためのユーザアカウントを指定します。明に変更していなければ、「Oracle EBS」のインストール時に作成された「APPS」を指定します。 | 不可 |
3 | CJGRP | 「コンカレントプログラム制御ジョブ」の起動を許可するグループを指定します。 | 不可 |
4 | LANGUAGE | 「Japanese」または「American」を指定します。省略すると「ENVFILE」パラメタ(項番1)で指定した「Oracle EBS」の環境変数設定ファイルの「NLS_LANG」パラメタに設定されている言語がとられます。 | 可 |
5 | TERRITORY | 「Japan」または「America」を指定します。 | 可 |
6 | DEBUG_MODE | 「on」または「off」を指定します。省略値は「off」です。 | 可 |
7 | LOG_SIZE | 一般ログのサイズ(Kbyte)を1から1048576までで指定します。省略値は「1024」です。一般ログは、「/opt/FJSVorcj/var/cjexec.log」に採取されます。 | 可 |
8 | N_LOG | 一般ログファイルの保存数を1から100までで指定します。省略値は「10」です。 | 可 |
9 | ERROR_LOG_SIZE | エラーログのサイズ(Kbyte)を1から1048576までで指定します。省略値は「1024」です。 | 可 |
10 | N_ERROR_LOG | エラーログファイルの保存数を1から100までで指定します。省略値は「10」です。 | 可 |
11 | DEBUG_LOG_SIZE | デバッグログのサイズ(Kbyte)を1から1048576までで指定します。省略値は「1024」です。 | 可 |
12 | N_DEBUG_LOG | デバッグログファイルの保存数を1から100までで指定します。省略値は「10」です。 | 可 |
「項番」は、前述の“「システム環境設定ファイル」の例”の右端の番号に対応しています。
「前回履歴」は、Systemwalker Operation Managerのジョブスケジューラ機能の画面です。
ログファイル(項番8,10,12)中の「n」は、1から99までの数字です。数字が小さいほど新しいファイルになります。
作成権限
システム管理者の権限で作成します。
作成場所
作成先のシステムは、「EBSジョブ連携」をインストールしたシステムです。
作成先のディレクトリは、「/opt/FJSVorcj/etc」です。
ファイル名
作成するファイルの名前は「cjconf.ini」です。
作成数
1つだけ作成します。
構文規則
「システム環境設定ファイル」は以下の規則に従って記述します。
「パラメタ名=値」の形式で指定します。
1項目につき、1行で記述します。
行頭に“*”がある場合、その行はコメントとみなされます。
値に空白を入れる場合、値全体をダブルクォート(")で空白を囲みます。
値にダブルクォートを入れる場合、エスケープシーケンス(\")として記述します。
パラメタの記述順序は任意です。
同じパラメタを記述した場合、後の記述が有効になります。