FSUNextpパッケージの移行作業について
Interstageに含まれるFSUNextpパッケージは、以下に示す他製品からも使用されます。
・COMMERCESTAGE 1.0
・InfoCA 1.0
・InfoCA 1.0.1
・InfoCA 1.1
・InfoCA for Enterprise PKI Manager 1.0
・Systemwalker PkiMGR 10.0
・Systemwalker PkiMGR 10.1
・Systemwalker PKI Manager 12.0
これらの製品とInterstageを同一マシン上で運用する場合、後述の作業が必要となります。以下の手順で作業を実施してください。
(1) FSUNextpを使用する他製品のインストール/環境作成
Interstageのインストールの前に、上記のFSUNextpを使用する他製品をインストールし、環境を作成してください。
(2) 各製品の環境バックアップ/削除の実施
以降に示す「FSUNextpパッケージの移行方法」を参照し、FSUNextp環境の移行作業を実施してください。
FSUNextpパッケージの移行方法
FSUNextp環境の移行手順
FSUNextp環境(FSUNextpパッケージおよびFSUNextpの実行環境)の移行作業は、以下の手順で実施します。
(1) FSUNextpを使用する各製品の停止
FSUNextpを使用している各製品を停止してください。
(2) 各製品ごとの環境バックアップ/削除の実施
既存環境の資源をバックアップもしくは削除します。
本作業は、FSUNextpのバージョンレベルにより作業内容が変わります。
FSUNextpのバージョンレベルを元に、“FSUNextp環境のバックアップ/削除作業”に記述されている手順を実施してください。
(3) FSUNextpパッケージのアンインストール
pkgrmコマンドを実行し、FSUNextpパッケージを削除してください。
(4) FSUNextpインストール環境の削除
(3)でアンインストールした、FSUNextpインストール先(/[opt]/FSUNextp配下)に残っている資源を削除してください。
|
注意)ユーザ作成資源が、/opt/FSUNextp配下に作成されている場合は、その資源をバックアップしてから実施してください。
(5) Interstageのインストール
Interstageの各パッケージをインストールしてください。
(6) 各製品ごとの環境再作成作業の実施
各製品ごとに、“FSUNextp環境の再作成作業”を行ってください。
(7) Interstage環境の構築
Interstageのマニュアルを参照し、Interstage環境を構築してください。
FSUNextp環境のバックアップ/削除作業
FSUNextpのバージョンレベルごとに、各製品の環境バックアップ方法および環境削除方法を示します。FSUNextpのバージョンレベルを確認の上、作業を実施してください。
1. FSUNextpのバージョンレベルが1.0、1.0.1の場合
各製品ごとの環境バックアップ方法および環境削除方法を以下に示します。
- COMMERCESTAGE、InfoCA、Systemwalker PkiMGR
以下のファイルをバックアップしてください。この時、/[opt]/FSUNextp/ディレクトリ配下にバックアップファイルをコピーしないでください。
・ワークユニット定義ファイル
以下のディレクトリ配下に格納されています。
/[opt]/FSUNextp/etc/ec001/def/wu/
・通信環境定義ファイル
以下のディレクトリ配下に格納されています。
/[opt]/FSUNextp/etc/ec001/def/cwb/
2. FSUNextpのバージョンレベルが1.1、1.1.1、1.1.2の場合
各製品ごとの環境バックアップ方法および環境削除方法を以下に示します。
- COMMERCESTAGE、InfoCA、Systemwalker PkiMGR
csunsetupコマンドを実行し、業務システムをアンセットアップしてください。
例:業務システムのアンセットアップ
% csunsetup
FSUNextp環境の再作成作業
各製品ごとに、環境再作成作業のための作業内容を示します。
1. COMMERCESTAGE、InfoCA、Systemwalker PkiMGR
(1) 環境の作成
cssetupコマンドを実行し、FSUNextp環境をセットアップしてください。
|
(2) 各種定義の登録
extpdefutyコマンドを実行し、旧環境へ定義していた通信環境定義、ワークユニット定義を登録してください。
なお、以前インストールされていたFSUNextpのバージョンレベルが1.0もしくは1.0.1であった場合は、バックアップ作業でバックアップした定義ファイルをextpdefutyコマンドのパラメタとして指定し、登録してください。
|
Systemwalker CentricMGRの運用管理サーバまたは、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバとアプリケーションサーバ機能のInterstageを同じマシンに導入する場合の注意事項について説明します。
以降、“Systemwalker CentricMGR”および“Systemwalker Centric Manager”を“Systemwalker Centric Manager”と記載します。
Systemwalker Centric Managerの操作の詳細については、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
マルチサーバ管理機能を使用している場合は、以下のサーバ種別を推奨します。
-管理サーバ
-スタンドアロンサーバ
ここでは、アプリケーションサーバ機能のインストールの場合について記載しています。
管理サーバ機能のインストールの場合はそのままインストールすることができます。
インストールについて
1) InterstageがインストールされているマシンにSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールする場合
以下の手順で、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールします。
なお、Interstageが管理サーバ機能の場合は、Systemwalkerのマニュアルを参照してインストールしてください。
1. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。
# isstop -f |
2. Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールします。
Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバのインストール方法については、Systemwalker Centric Manager導入手引書を参照してください。
3. システムを再起動します。
4. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。
# isstop -f |
5. SystemWalker/CentricMGR 5.1以前のバージョンを使用する場合は、環境変数“INS_NAME=no”を設定します。
# INS_NAME=no |
6. Systemwalker Centric Managerのセットアップコマンドを実行します。
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“1”を入力し、Systemwalker Centric Managerの環境作成を行います。
「通信環境チェック結果」という画面で“2”を入力し、Systemwalker Centric Manager環境を再構築しないで処理を続行します。
セットアップメニュー(初期メニュー)で“3”を入力し、Systemwalker Centric Managerの各デーモンを起動します。
7. 環境変数“INS_NAME=no”を設定した場合は、環境変数“INS_NAME=no”を削除します。
8. Interstageを起動します。
# isstart |
2) Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバがインストールされているマシンにInterstageをインストールする場合
以下の手順で、Interstageをインストールします。
なお、Interstageが管理サーバ機能の場合は、管理サーバ機能のインストールを参照してインストールしてください。
1. SystemWalker/CentricMGR 5.1以前のバージョンを使用する場合は、環境変数“INS_NAME=no”を設定します。
# INS_NAME=no |
2. Systemwalker Centric Managerのすべての機能を停止します。
# /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerが共存する環境の場合はSystemwalker Operation Managerも停止します。
# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr |
Systemwalker Operation Managerの停止手順の詳細は、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。
3. Systemwalker Centric Managerのバックアップを実行します。
Systemwalker Centric Managerのバックアップ手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
4. Systemwalker Centric Managerの環境を削除します。
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerの環境削除を行います。
5. 環境変数“INS_NAME=no”を設定した場合は、環境変数“INS_NAME=no”を削除します。
6. Systemwalker Centric ManagerでインストールされたObjectDirectorを停止します。
# /opt/FSUNod/bin/OD_stop |
7. 以下のパッケージをアンインストールします。
FSUNod、FSUNssll、FJSVsclr、FJSVsmee
# pkgrm FSUNod FSUNssll FJSVsclr FJSVsmee |
8. Interstageをインストールします。
9. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。
# isstop -f |
10. SystemWalker/CentricMGR 5.1以前のバージョンを使用する場合は、環境変数“INS_NAME=no”を設定します。
# INS_NAME=no |
11. Systemwalker Centric Managerのリストアを実行します。
-Systemwalker Centric Manager 11.0 以降のバージョンを使用する場合
a)Systemwalker Centric Managerの環境を構築します。(リストア用)
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“5”を入力し、保守メニューを表示します。
保守メニューで“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerリストア用環境作成を行います。
「通信環境チェック結果」という画面で“2”を入力し、Systemwalker Centric Manager環境を再構築しないで処理を続行します。
b)リストアコマンドを実行します。
-Systemwalker CentricMGR 10.1 以前のバージョンを使用する場合
a)リストアの準備をする(リストア準備コマンドの実行)
b)Systemwalker CentricMGRの環境を作成します。
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“1”を入力し、Systemwalker CentricMGRの環境作成を行います。
「通信環境チェック結果」という画面で“2”を入力し、Systemwalker CentricMGR環境を再構築しないで処理を続行します。
c)リストアコマンドを実行します。
Systemwalker Centric Managerのリストア手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
12. Systemwalker Centric Managerのサービスを起動します。
# /opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
13. 環境変数“INS_NAME=no”を設定した場合は、環境変数“INS_NAME=no”を削除します。
14. Interstageを起動します。
# isstart |
3) InterstageとSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバが同一サーバ上にインストール済みで、Interstageを入れ替える場合
以下の手順で、Interstageをアンインストール/インストールします。
なお、対象となるInterstageはアプリケーションサーバ機能です。
1. SystemWalker/CentricMGR 5.1以前のバージョンを使用する場合は、環境変数“INS_NAME=no”を設定します。
# INS_NAME=no |
2. Systemwalker Centric Managerのすべての機能を停止します。
# /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerが共存する環境の場合はSystemwalker Operation Managerも停止します。
# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr |
Systemwalker Operation Managerの停止手順の詳細は、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。
3. Systemwalker Centric Managerのバックアップを実行します。
Systemwalker Centric Managerのバックアップ手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
4. Systemwalker Centric Managerの環境を削除します。
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerの環境削除を行います。
5. 環境変数“INS_NAME=no”を設定した場合は、環境変数“INS_NAME=no”を削除します。
6. 以下のパッケージを残してInterstageをアンインストールします。
FSUNod、FSUNssll、FJSVsclr、FJSVsmee
7. システムを再起動します。
8. 上記1.および2.を実行し、環境変数の設定とSystemwalkerを停止します。
9. 環境変数“INS_NAME=no”を設定した場合は、環境変数“INS_NAME=no”を削除します。
10. Systemwalker Centric ManagerでインストールされたObjectDirectorを停止します。
# /opt/FSUNod/bin/OD_stop |
11. 以下の残りのパッケージをアンインストールします。
FSUNod、FSUNssll、FJSVsclr、FJSVsmee
# pkgrm FSUNod FSUNssll FJSVsclr FJSVsmee |
12. Interstageをインストールします。
13. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。
# isstop -f |
14. SystemWalker/CentricMGR 5.1以前のバージョンを使用する場合は、環境変数“INS_NAME=no”を設定します。
# INS_NAME=no |
15. Systemwalker Centric Managerのリストアを実行します。
-Systemwalker Centric Manager 11.0 以降のバージョンを使用する場合
a)Systemwalker Centric Managerの環境を構築します。(リストア用)
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“5”を入力し、保守メニューを表示します。
保守メニューで“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerリストア用環境作成を行います。
「通信環境チェック結果」という画面で“2”を入力し、Systemwalker Centric Manager環境を再構築しないで処理を続行します。
b)リストアコマンドを実行します。
-Systemwalker CentricMGR 10.1 以前のバージョンを使用する場合
a)リストアの準備をする(リストア準備コマンドの実行)
b)Systemwalker CentricMGRの環境を作成します。
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“1”を入力し、Systemwalker CentricMGRの環境作成を行います。
「通信環境チェック結果」という画面で“2”を入力し、Systemwalker CentricMGR環境を再構築しないで処理を続行します。
c)リストアコマンドを実行します。
Systemwalker Centric Managerのリストア手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
16. Systemwalker Centric Managerのサービスを起動します。
# /opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
17. 環境変数“INS_NAME=no”を設定した場合は、環境変数“INS_NAME=no”を削除します。
18. Interstageを起動します。
# isstart |
Interstageの再初期化について
InterstageとSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバを同一サーバ上にセットアップしている場合、Interstageの再初期化は、以下の手順で実施します。
なお、対象となるInterstageはアプリケーションサーバ機能です。
1. SystemWalker/CentricMGR 5.1以前のバージョンを使用する場合は、環境変数“INS_NAME=no”を設定します。
# INS_NAME=no |
2. Systemwalker Centric Managerのすべての機能を停止します。
# /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerが共存する環境の場合はSystemwalker Operation Managerも停止します。
# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr |
Systemwalker Operation Managerの停止手順の詳細は、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。
3. Systemwalker Centric Managerのバックアップを実行します。
Systemwalker Centric Managerのバックアップ手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
4. Systemwalker Centric Managerの環境を削除します。
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerの環境削除を行います。
5. 環境変数“INS_NAME=no”を設定した場合は、環境変数“INS_NAME=no”を削除します。
6. Interstageを再初期化します。
7. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。
# isstop -f |
8. SystemWalker/CentricMGR 5.1以前のバージョンを使用する場合は、環境変数“INS_NAME=no”を設定します。
# INS_NAME=no |
9. Systemwalker Centric Managerのリストアを実行します。
-Systemwalker Centric Manager 11.0 以降のバージョンを使用する場合
a)Systemwalker Centric Managerの環境を構築します。(リストア用)
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“5”を入力し、保守メニューを表示します。
保守メニューで“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerリストア用環境作成を行います。
「通信環境チェック結果」という画面で“2”を入力し、Systemwalker Centric Manager環境を再構築しないで処理を続行します。
b)リストアコマンドを実行します。
-Systemwalker CentricMGR 10.1 以前のバージョンを使用する場合
a)リストアの準備をする(リストア準備コマンドの実行)
b)Systemwalker CentricMGRの環境を作成します。
# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix |
セットアップメニュー(初期メニュー)で“1”を入力し、Systemwalker CentricMGRの環境作成を行います。
「通信環境チェック結果」という画面で“2”を入力し、Systemwalker CentricMGR環境を再構築しないで処理を続行します。
c)リストアコマンドを実行します。
Systemwalker Centric Managerのリストア手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
10. Systemwalker Centric Managerのサービスを起動します。
# /opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
11. 環境変数“INS_NAME=no”を設定した場合は、環境変数“INS_NAME=no”を削除します。
12. Interstageを起動します。
# isstart |