ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server インストールガイド

1.4.1 install.shシェルによるインストール

  サーバ機能の標準インストールの作業について説明します。

  マルチユーザモードでインストールしてください。なお、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確認してください。
  Solaris 10にインストールする場合、いくつかの機能・パッケージについてはインストールすることはできません。詳細は“1.2.6 Solaris 10にインストールする場合の注意事項”を参照してください。
  以下の手順でインストールしてください。

1) install.shシェルの実行

  サーバパッケージCD2枚目を挿入し、任意のディレクトリ上からCD-ROMに格納されているinstall.shにCD-ROMのディレクトリを指定して実行してください。この時、install.shとCD-ROMの指定はフルパスで行う必要があります。また、CD-ROM上にディレクトリを移動した状態で実行しないでください。CD-ROM上に移動した状態で実行した場合、CD-ROMの入れ替えができない場合があります。この場合、インストールを中断し、インストールした全てのパッケージをアンインストールし、再度正しい手順でインストールを行ってください。


# cd / <RETURN>
# /cdrom/cdrom0/install.sh /cdrom/cdrom0<RETURN>

注意
・install.sh実行時、インストール画面が表示されるまで、少々時間がかかる場合があります。
・空白を含むパスにはインストールできません。
・他製品に同梱されている共通のパッケージがインストールされている場合、新規にInterstageをインストールする場合でも、標準インストールを実行することはできません。

システムの確認

はじめにシステムに関する確認が表示されます。問題なければ、y<RETURN>を入力してください。なお、実行環境によって表示が異なります。

Interstage Application Server を正常に動作させるためには、IPC資源を適切にチューニングする必要があります。
IPC資源のチューニングを行っていない場合は、必要資源の見積もり、およびチューニングを実施してからインストールを実行してください。

インストールを開始しますか?(省略: y) [y,n]:

セキュリティモードの設定

セキュリティモードの設定を行います。詳細については、“1.3.2 セキュリティモードについて”を参照してください。

セキュリティモードを選択してください。(1: 強化モード, 2: 互換モード) (省略: 1) [1,2,q]:

強化モード選択時には、Interstageの運用コマンドを操作するシステムのグループ名を設定します。なお、システムに存在しないグループ名を指定することはできません。
省略した場合は、“root”が選択されます。

Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: root) [?,q]:

注)グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

サーバタイプの選択

インストールするサーバタイプを選択します。標準インストール時は、アプリケーションサーバの1<RETURN>を入力します。

インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機能,2: 管理サーバ機能,3: Web Package機能)[1,2,3,q]:

注)すでにInterstageのパッケージがインストール済みの状態である場合、本問い合わせメッセージは出力せず、カスタムインストールの問い合わせからはじまります。

インストール方法の選択

インストール方法を選択します。標準インストールは1<RETURN>を入力してください。

インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]:

インストールの設定

インストールに関する各種設定を行います。

インストール先の設定

パッケージの格納ディレクトリを設定します。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

インストールディレクトリを指定してください。(省略: /opt) [?,q]:
定義ファイルディレクトリを指定してください。(省略: /etc/opt) [?,q]:
テンポラリファイルディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt) [?,q]:

注)
・省略値から変更する場合は、指定するディレクトリが存在すること、また、指定したパスがディレクトリであることを確認してください。
・ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

ポート番号に関する設定

ポート番号を設定します。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

CORBAサービスのポート番号を指定してください。(省略: 8002) [?,q]:
Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:
Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:

Interstage管理コンソールにおけるSSL暗号化通信の使用の設定

Interstage管理コンソールにおけるSSL暗号化通信の使用について設定します。使用する場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

注)「SSL暗号化通信を使用しない(n)」を選択した場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

Interstage管理コンソールのメッセージマニュアルの使用の設定

Interstage管理コンソールに表示するメッセージに対するマニュアルをインストールするか選択します。インストールする場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

インストール情報の表示

Interstageのインストール情報が表示されます。設定内容に問題がなければ、y<RETURN>を入力し、インストールを開始してください。

インストール情報:
    インストールパッケージ:
        FSUNtd FJSVisas FSUNextp FSUNod  FJSVjdk5 FJSVirepc FSUNots FJSVporb FJSVirep FJSVena FJSVsclr
 FJSVsmee FSUNssll FJSVjs2su FJSVisscs FJSVes FJSVihs FJSVbcco FJSVwebc FJSVapcst FJSVisjmx
 FJSVejb FJSVjms FJSVj2ee FJSVjs5 FJSVsvmon FJSVxmlpc FJSVisgui FJSVisspl FJSVjssrs FJSVjssrc

    インストールディレクトリ:                           /opt
    定義ファイルディレクトリ:                           /etc/opt
    テンポラリファイルディレクトリ:                     /var/opt

    CORBAサービスのポート番号:                          8002

    Interstage管理コンソールのポート番号:               12000
    Interstage管理コンソールのSSL使用有無:              使用する
    Interstage管理コンソールのメッセージマニュアル有無: インストールする

    JDKまたはJRE:                                       JDK

    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名:        host
    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号:      80

    セキュリティ設定:                                   強化セキュリティモード
    Interstage運用グループ名:                           root
インストールを開始しますか? [y,q]:

インストールの途中で失敗した場合、インストールを続行するかどうかの問い合わせが表示されますが、直前に出力されたエラーメッセージを確認の上、インストールを中止してください。さらに、インストールしたパッケージをアンインストールし、エラー原因を取り除いた後に、最初からインストール処理を行ってください。

2) サーバパッケージCD3枚目、CD4枚目への切り替え

  インストール中にサーバパッケージCD3枚目およびCD4枚目に切り替えを促すメッセージが表示されます。CDを入替えてから1<RETURN>を入力してください。



インストールディスク3枚目を設定してください。(1: 継続, q: 停止) [1,q]:

3) システムのリブート

  システムをリブートします。



# cd / <RETURN>
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 <RETURN>

4) Interstage起動

  マシン起動時にInterstageが起動されます。
  Interstageの自動起動をやめる場合には、以下のシンボリックリンクを削除してください。



/etc/rc2.d/S99startis