MQ連携サービスをSafeCLUSTERのクラスタシステムで動作させるための環境を作成する手順について、以下の順番で説明しています。
MQDBRIDGEサービス用の状態遷移プロシジャを登録する
MQ連携サービスのリソースを登録する
MQ連携サービスクラスタサービスを設定する
SafeCLUSTER上で動作するMQ連携サービスでは、状態遷移プロシジャを利用して、MQDBRIDGEサービスの起動や停止を行います。状態遷移プロシジャとは、クラスタ制御からの状態遷移指示を受け取り、リソースの活性化や非活性化を制御(アプリケーションの起動や停止など)するものです。状態遷移プロシジャの詳細に関しては、“SafeCLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。
状態遷移プロシジャの登録方法について、以下の順に説明しています。
状態遷移プロシジャファイルを修正する
状態遷移プロシジャを格納する
状態遷移プロシジャをリソース登録する
状態遷移プロシジャファイルを修正する
MQ連携サービスは状態遷移プロシジャファイルのひな型を提供します。MQDBRIDGEサービス用のひな型は以下のファイルで提供しています。
/opt/FJSVmqdb/samples/SERVICE.MQDBRIDGE_INTERSTAGE
状態遷移プロシジャファイルのひな型は、以下の内容に設定しています。
MQDBRIDGEサービス起動: MQDBRIDGEサービスを起動する
MQDBRIDGEサービス停止: MQDBRIDGEサービスを停止する
上記以外の設定を行う場合は、ひな型の修正が必要です。
状態遷移プロシジャファイルを格納する
各ノードに状態遷移プロシジャファイルを格納します。状態遷移プロシジャファイルの格納は、状態遷移プロシジャファイル格納コマンドを実行することにより行います。-cオプションでBasicApplicationを指定してください。コマンドの詳細は“SafeCLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。以下に、clsetprocコマンドの入力例を示します。
---------------------------------------------------------------------------------------- clsetproc -c BasicApplication /opt/FJSVmqdb/samples/SERVICE.MQDBRIDGE_INTERSTAGE ----------------------------------------------------------------------------------------
状態遷移プロシジャをリソース登録する
各ノードにMQDBRIDGEサービス用の状態遷移プロシジャをリソース登録します。
状態遷移プロシジャをリソース登録するには、MQ連携サービスより提供する状態遷移プロシジャ登録用のシェルスクリプトを実行します。MQDBRIDGEサービス用の状態遷移プロシジャをリソース登録するためのシェルスクリプトのひな型は、以下のファイルで提供しています。
/opt/FJSVmqdb/samples/ADDPROC_SERVICE.MQDBRIDGE_INTERSTAGE
シェルスクリプトのひな型は、以下の内容に設定しています。
状態遷移プロシジャファイル名: SERVICE.MQDBRIDGE_INTERSTAGE
リソースクラス: 基盤アプリケーションクラス(BasicApplication)
起動優先度: 300
登録する状態遷移プロシジャファイルに合わせて、シェルスクリプトを修正します。
PROC_NAME="SERVICE.MQDBRIDGE_INTERSTAGE" ↓ PROC_NAME="SVC.MQDBRIDGE_INTERSTAGE" |
PRIORITY="300" ↓ PRIORITY="350" |
MQ連携サービスをSafeCLUSTERで動作させるために、MQ連携サービス関連のリソースを登録します。登録は、クラスタ運用管理ビューを使用して行います。クラスタ運用管理ビューの詳細については“SafeCLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。表7.1 MQ連携サービスのリソース一覧に登録するリソースの一覧を示します。
なお、必要に応じて、業務アプリケーションなどのリソースも登録してください。
リソース | リソースクラス |
---|---|
切替えディスク | DISK |
IPアドレス | IP_Address |
MQDBRIDGEサービス用状態遷移プロシジャ | BasicApplication |
クラスタ運用管理ビューを使用して、サービスの設定を行います。クラスタ運用管理ビューの詳細については“SafeCLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。
MQ連携サービスクラスタサービスの設定内容
MQ連携サービスクラスタサービスの設定内容は表7.2 サービス設定内容のとおりです。
設定項目 | 設定内容 | |
---|---|---|
サービス名 | 任意 | |
運用形態 | Standby | |
ノード | 運用ノード | 運用インスタンスを登録するノード |
待機ノード | 待機インスタンスを登録するノード | |
リソース | 表7.1 MQ連携サービスのリソース一覧 MQ連携サービスのリソース一覧を参照 | |
アプリケーション依存関係 | 図7.7 リソース起動優先度 リソース起動優先度を参照 | |
共用ディスク装置の使用種別 | 切替えディスク |
起動優先度
サービスを構成するアプリケーションが複数からなり起動優先度を設定する必要がある場合は、起動順番の優先度を設定します。図7.7 リソース起動優先度に、MQ連携サービスに関するリソースの起動優先度を示します。使用するリソースについて、以下の順に起動するように優先度を設定します。
図7.7 リソース起動優先度