システムの運用形態は、以下の手順で変更します。
運用形態を“TYPE1”/“TYPE2”から“TYPE3”に変更し、別サーバのネーミングサービスまたはインタフェースリポジトリを使用する場合は、自サーバのネーミングサービスまたはインタフェースリポジトリが削除されます。必要に応じバックアップしてください。なお、運用形態、ネーミングサービスまたはインタフェースリポジトリの配置については、“C.2.3 Interstageの初期化”を参照してください。
初期導入を除く契機でisinitコマンドを実行すると、以下の条件と一致するサービスの登録資源が削除される場合があります。事前に、Interstageの全資源のバックアップを行うことを推奨します。バックアップの詳細については、“第3章 メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)”を参照してください。下記以外の資源については、-fオプションを指定した場合を除き、引き継がれます。
セットアップの対象から外したサービス
Interstage動作環境定義の定義項目を変更したサービス
ただし、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ、イベントサービスのいずれかの定義項目を変更した場合は、これら3つのサービスの登録済み情報が削除されます。
Interstageの停止
isstopコマンドで、“-f(全強制停止モード)”を指定して、Interstageを停止します。
isstop -f
Interstage動作環境定義のカストマイズ
初期化対象のサービスに対し、必要に応じてInterstage動作環境定義をカストマイズしてください。
Interstageの初期化
変更する運用形態を指定して、isinitコマンドを実行します。本コマンドで、パラメタで指定した運用形態を構成するサービスを初期化することにより、Interstageが実行可能になります。初期化されたInterstage環境は、次回の初期化までシステムに保持されます。
isinit TYPE1 | TYPE2 | TYPE3 | type1 | type2 | type3 [EJB|ejb]
TYPEn(運用形態)として指定できるのは、次のサービスパターンだけです。
運用形態 | OD | NS | IR | TD | OTS |
---|---|---|---|---|---|
TYPE1/type1 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
TYPE2/type2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
TYPE3/type3 | ○ | △ | △ | ○ | × |
○:初期化対象
△:リモートのサーバを参照する
×:初期化できない
OD:CORBAサービス
NS:ネーミングサービス
IR:インタフェースリポジトリ
TD:コンポーネントトランザクションサービス
OTS:データベース連携サービス
注)EJBサービスを利用する場合は、運用形態のほかにEJBオプションを指定してください。
Interstageの起動
isstartコマンドで、Interstageを起動します。
isstart