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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)

6.2.1 SNMPサービスへの登録操作

  Systemwalker Centric Managerを使用してリアルタイム監視を行うためには、Interstageのインストール後に以降の操作を行う必要があります。なお、リアルタイム監視を行わない場合は、以降の操作を行う必要はありません。

6.2.1.1 Windows (R)の場合

1) SNMPサービスへの登録

  ispsetagtコマンドを実行して、性能監視ツールをSNMPサービスに登録してください。ispsetagtコマンド実行後は、Windowsの“サービス”画面よりSNMPサービスを再起動してください。なお、SNMPサービスがインストールされていなければ、性能監視ツールをSNMPサービスに登録することはできません。ispsetagtコマンドを実行する前に、SNMPサービスをインストールしてください。

  Windows(R) 2000とWindows Server(R) 2003でのSNMPサービスのインストール方法を、以下に示します。

[Windows(R) 2000の場合]

  1. OSのCD-ROMをCDドライブにセットしてください。

  2. “Windowsコンポーネントウィザード”の“管理とモニタツール”でSNMPサービスを追加してください。

[Windows Server(R) 2003の場合]

  1. OSのCD-ROMをCDドライブにセットしてください。

  2. “Windowsのオプションコンポーネントをインストールする”を選択し、“Windowsコンポーネントウィザード”の“管理とモニタツール”で“簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)”を追加してください。

2) MIB定義ファイルの読み込み

  Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerに読み込ませてください。

TD_HOME\isp\mib\ispmibNT.my

  MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。

  1. Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされているマシンに、FTPなどを使ってコピーしてください。

  2. Systemwalker Centric Managerのシステム監視を起動してください。

  3. システム監視画面のメニューから、“操作”→“MIB拡張操作”の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。

  4. MIB拡張操作画面で“MIB登録”ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。

  5. 拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、“開く”ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で“閉じる”ボタンをクリックしてください。

6.2.1.2 Solarisの場合

1) 性能監視ツールのコピー

  Systemwalker Centric Manager上で、性能情報を表示するには、性能監視ツールの以下のファイルを、所定のディレクトリにコピーしてください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。

ファイル名

コピー元ディレクトリ

コピー先ディレクトリ

ispsubad8

/opt/FSUNtd/isp/lib

/usr/lib/snmp

ispsuba8.acl

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.reg

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.rsrc

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

Solaris10の場合

  性能監視ツールのリアルタイム監視機能をSolaris 10で使用する場合、Solarisの他のバージョンで使用する場合と比べて以下の注意事項があります。

  以下に、SMAを使用せず、SEAのみを使用する場合の環境設定例を記載します。
  詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

  1. SMAの停止

    # /etc/init.d/init.sma stop

  2. SMAおよび関連サービスがブート時に自動的に起動しないように設定

    以下のサービスがブート時に自動的に起動しないように設定します。

    • svc:/application/management/sma

    • svc:/application/management/seaport

      # svcadm disable svc:/application/management/sma
      # svcadm disable svc:/application/management/seaport

    また、“svc:/application/management/snmpdx”は“svc:/application/management/seaport”と依存関係があるため、“svc:/application/management/seaport”を無効にした場合、“svc:/application/management/snmpdx”が起動されません。依存関係を解消してください。
    サービスの依存関係などの設定に関しては、OSのマニュアルを参照し実施してください。
      

  3. SEAが使用するポート番号の設定を161に変更

    /etc/snmp/conf/snmpdx.regファイルのport行を16161から161に変更

  4. SEAの各設定ファイルを作成

    # cp /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc- /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc
    # cp /etc/snmp/conf/snmpdx.acl /etc/snmp/conf/mibiisa.acl

  5. SEAの再起動

    # /etc/init.d/init.snmpdx stop
    # /etc/init.d/init.snmpdx start

2) MIB定義ファイルの読み込み

  Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerに読み込ませてください。

TD_HOME\isp\mib\ispmibSol.my”

  MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。

  1. Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされている業務管理クライアントに、FTPを使ってコピーしてください。

  2. Systemwalker Centric Manager(業務監視)を起動してください。

  3. 業務監視画面のメニューから、“操作”→“MIB拡張操作”の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。

  4. MIB拡張操作画面で“MIB登録”ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。

  5. 拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、“開く”ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で“閉じる”ボタンをクリックしてください。

  6. 業務監視画面のメニューから、“ポリシー”→“ポリシー配付”の順に項目をクリックして、ポリシーの配付画面を表示してください。

  7. ポリシーの配付画面で必要な項目を設定した後、“OK”ボタンをクリックしてください。

3) ポート番号の設定

  性能監視ツールは、Systemwalker Centric Managerに性能情報を通知する際に通信を行うため、通信用のポートを使用します。デフォルトでは“7042”番のポートを使用しますので、このポートを他のプログラムで使用している場合は、性能監視ツールのポート番号を変更してください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
  変更方法は以下のようになります。

  1. 環境設定ファイルをエディタで開いてください。

    • 環境設定ファイルは“/etc/snmp/conf/ispsuba8.reg”です。
      エディタで開くと以下のように表示されます。

      ----------------------------------------------------------------------
      agents =
        {
          {
            name = "ispsubad8"
                subtrees = { isPerformanceInf }
            timeout = 40000000
            watch-dog-time = 2000000
            port = 7042
          }
        }
      ----------------------------------------------------------------------
  2. “port = 7042” の “7042”の部分を、未使用のポート番号に書き換えてください。

  3. ファイルを保存して、エディタを終了してください。

  4. マシンを再起動してください。