Systemwalker Centric Managerを使用してリアルタイム監視を行うためには、Interstageのインストール後に以降の操作を行う必要があります。なお、リアルタイム監視を行わない場合は、以降の操作を行う必要はありません。
1) SNMPサービスへの登録
ispsetagtコマンドを実行して、性能監視ツールをSNMPサービスに登録してください。ispsetagtコマンド実行後は、Windowsの“サービス”画面よりSNMPサービスを再起動してください。なお、SNMPサービスがインストールされていなければ、性能監視ツールをSNMPサービスに登録することはできません。ispsetagtコマンドを実行する前に、SNMPサービスをインストールしてください。
Windows(R) 2000とWindows Server(R) 2003でのSNMPサービスのインストール方法を、以下に示します。
[Windows(R) 2000の場合]
OSのCD-ROMをCDドライブにセットしてください。
“Windowsコンポーネントウィザード”の“管理とモニタツール”でSNMPサービスを追加してください。
[Windows Server(R) 2003の場合]
OSのCD-ROMをCDドライブにセットしてください。
“Windowsのオプションコンポーネントをインストールする”を選択し、“Windowsコンポーネントウィザード”の“管理とモニタツール”で“簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)”を追加してください。
2) MIB定義ファイルの読み込み
Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerに読み込ませてください。
“TD_HOME\isp\mib\ispmibNT.my”
MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。
Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされているマシンに、FTPなどを使ってコピーしてください。
Systemwalker Centric Managerのシステム監視を起動してください。
システム監視画面のメニューから、“操作”→“MIB拡張操作”の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。
MIB拡張操作画面で“MIB登録”ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。
拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、“開く”ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で“閉じる”ボタンをクリックしてください。
1) 性能監視ツールのコピー
Systemwalker Centric Manager上で、性能情報を表示するには、性能監視ツールの以下のファイルを、所定のディレクトリにコピーしてください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
ファイル名 | コピー元ディレクトリ | コピー先ディレクトリ |
---|---|---|
ispsubad8 | /opt/FSUNtd/isp/lib | /usr/lib/snmp |
ispsuba8.acl | /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf | /etc/snmp/conf |
ispsuba8.reg | /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf | /etc/snmp/conf |
ispsuba8.rsrc | /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf | /etc/snmp/conf |
性能監視ツールのリアルタイム監視機能を使用する場合は、必須ソフトウェアをインストールし、必須パッチを適用する必要があります。必須ソフトウェアおよび必須パッチの詳細については、“インストールガイド”を参照してください。
SEAのマスターエージェントを再起動する場合は、性能監視ツールは必ず停止してください。
SEAのマスターエージェント(snmpdx)は、ポート番号161を使用し、ポート番号は変更しないでください。SEAのマスターエージェントのポート番号を161以外に変更すると、以下のようなメッセージが出力され、性能情報のリアルタイム監視機能は使用できません。
/opt/FSUNtd/isp/lib/ispsubad8: [ID 702911 daemon.error] subagent registration failed |
性能監視ツールのリアルタイム監視機能をSolaris 10で使用する場合、Solarisの他のバージョンで使用する場合と比べて以下の注意事項があります。
システム管理エージェント(SMA)を使用したリアルタイム監視機能は使用できません。
Solstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)を使用してください。
Solstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)の使用するポート番号が161から変更になっています。従来通りのポート番号161を使用するようにしてください。
この場合、SMAがポート番号161を使用しているため、SMAを使用せずSEAのみを使用するようにする必要があります。
以下に、SMAを使用せず、SEAのみを使用する場合の環境設定例を記載します。
詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
SMAの停止
# /etc/init.d/init.sma stop |
SMAおよび関連サービスがブート時に自動的に起動しないように設定
以下のサービスがブート時に自動的に起動しないように設定します。
svc:/application/management/sma
svc:/application/management/seaport
# svcadm disable svc:/application/management/sma |
また、“svc:/application/management/snmpdx”は“svc:/application/management/seaport”と依存関係があるため、“svc:/application/management/seaport”を無効にした場合、“svc:/application/management/snmpdx”が起動されません。依存関係を解消してください。
サービスの依存関係などの設定に関しては、OSのマニュアルを参照し実施してください。
SEAが使用するポート番号の設定を161に変更
/etc/snmp/conf/snmpdx.regファイルのport行を16161から161に変更 |
SEAの各設定ファイルを作成
# cp /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc- /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc |
SEAの再起動
# /etc/init.d/init.snmpdx stop |
2) MIB定義ファイルの読み込み
Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerに読み込ませてください。
“TD_HOME\isp\mib\ispmibSol.my”
MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。
Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされている業務管理クライアントに、FTPを使ってコピーしてください。
Systemwalker Centric Manager(業務監視)を起動してください。
業務監視画面のメニューから、“操作”→“MIB拡張操作”の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。
MIB拡張操作画面で“MIB登録”ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。
拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、“開く”ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で“閉じる”ボタンをクリックしてください。
業務監視画面のメニューから、“ポリシー”→“ポリシー配付”の順に項目をクリックして、ポリシーの配付画面を表示してください。
ポリシーの配付画面で必要な項目を設定した後、“OK”ボタンをクリックしてください。
3) ポート番号の設定
性能監視ツールは、Systemwalker Centric Managerに性能情報を通知する際に通信を行うため、通信用のポートを使用します。デフォルトでは“7042”番のポートを使用しますので、このポートを他のプログラムで使用している場合は、性能監視ツールのポート番号を変更してください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
変更方法は以下のようになります。
環境設定ファイルをエディタで開いてください。
環境設定ファイルは“/etc/snmp/conf/ispsuba8.reg”です。
エディタで開くと以下のように表示されます。
---------------------------------------------------------------------- agents = { { name = "ispsubad8" subtrees = { isPerformanceInf } timeout = 40000000 watch-dog-time = 2000000 port = 7042 } } ----------------------------------------------------------------------
“port = 7042” の “7042”の部分を、未使用のポート番号に書き換えてください。
ファイルを保存して、エディタを終了してください。
マシンを再起動してください。