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Interstage Interaction Manager V9.1.1 Interstage Portalworksシナリオ作成支援ガイド

A.1.6 PWScenarioUtilクラス

PWScenarioUtilクラスは、当該シナリオからクライアントアプリケーションを起動するために必要な情報をリポジトリから取得したり登録したりするメソッド、およびシナリオ処理において利用者毎に永続的に情報を保存するメソッドを提供するクラスです。

使用方法

参照方法

予約スクリプト変数名「scenarioUtil」で参照します。

有効範囲

prologueScenarioタグ、prologueDocタグ以降

setPersistentParam/getPersistentParamメソッドのパラメータ

setPersistentParamメソッドで設定するパラメータおよびgetPersistentParamメソッドで取得するパラメータは以下の形式のHashtableオブジェクトとしてください。

【servId】

キー名

値の意味

サービスID

String
サービス連携情報の設定/保存を行う際のキー名。

【親Hashtable】

キー名

値の意味

“0”から始まる整数の文字列表現

String
サブHashtableで表されるデータ項目のKey名。Hashtableはデータの順番が保証されないために、key文字列を0から始まる整数で表現し、利用者画面の「サービス連携情報の編集」では、key名の順番に表示を行う。

【サブHashtable】

キー名

値の意味

省略可/非

value

String
代理入力する文字列

省略不可

name

String
利用者画面の「サービス連携情報の編集」に表示される表示名。

省略不可

name_Local
例) name_ja
name_en

String
ロケールごとの表示名。現在のロケールに応じて利用者画面の「サービス連携情報の編集」に表示される。

省略可
省略時:nameを使用

isPassword

String
パスワード属性かどうか "true" または、 "false"

省略可
省略時: "false"

使用例

クライアントアプリTeamWAREの起動情報を設定する例を以下に示します。

<%
Hashtable id = new Hashtable();
id.put(“value”, “abc”);
id.put(“name”, “ユーザID”);

Hashtable pw = new Hashtable();
pw.put(“value”, “123”);
pw.put(“name”, “パスワード”);
pw.put(“isPassword”, true);

Hashtable param = new Hashtable();
param.put(“0”, id);  //ユーザID
param.put(“1”, pw);  //パスワード
scenarioUtil.setWinAppParam(“TeamWARE”, param);
%>

Web検索条件を保存する例を以下に示します。保存することで、次回、利用者がシナリオにアクセスした時に、前回の検索条件を表示することが可能になります。

<%
Hashtable criteria = new Hashtable();
criteria.put(“value”, “パソコン & プリンタ”);
criteria.put(“name”, “検索条件”);

Hashtable param = new Hashtable();
param.put(“0”, criteria);  //検索条件
scenarioUtil. setPersistentParam(“Web-Search”, param);
%>
<%
Hashtable param = scenarioUtil.getpersistentParam(“Web-Search”);
Hashtable criteria = param.get(“0”);
String keyword = (String)criteria.get(“value”);
%>
<!-- 前回の検索条件が初期状態で表示される -->
<input type=”text” name=”keyword” value=”<%=keyword%>” >
使用上の注意

以下のメソッドを使用しているシナリオはログオンページでは動作しません。

  • getPersistentParam

  • getWinAppParam

  • setPersistentParam

  • setWinAppParam

JAVAインタフェース

メソッドの概要

java.lang.String

getOriginalUrl( String rewrittenUrl )

URL書き換え前のURLを返却します。返却される文字列はシナリオのJSPの文字コードでエンコードされています。

例:

(URL書き換えされたURL)

http://host:port/portalworks/director/c;f=right;t=right/WebUSP;
pwEncoding=Shift_JIS;sponsorAction=request;
__uspPathInfo=targetURL/http$3A/$2Fjp.fujitsu.com/

(getOriginalUrlによって取得できるURL)

http://jp.fujitsu.com/

PWScenarioPage

getPageInfo()

画面情報を提供するオブジェクトを返します。

java.util.Hashtable

getPersistentParam( String saveId )

保存IDを指定して、Portalworksのログオンユーザ毎に永続的に保存しているパラメータを取得します。

PWScenarioUserInfo

getUserInfo( String logonId )

ログオンIDを指定し、該当ユーザのユーザ情報を提供するオブジェクトを返します。

java.util.Hashtable

getWinAppParam(String appID)

指定されたアプリケーションの起動情報を返却します。

boolean

setPersistentParam( String saveId, Hashtable param )

保存IDを指定してパラメータを設定します。パラメータはPortalworksのログオンユーザ毎に永続的に保存されます。(Portalworksからログオフしても消滅しません。)
設定に成功した場合trueを、失敗した場合falseを返却します。paramに指定するHashtableの作成方法については、“Portalworksスクリプト変数クラスリファレンス”に記載されている「PWScenarioUtil」クラスを参照してください。
引数paramにnullを設定した場合は、saveIDの保存データを削除します。

また、ここで設定したパラメータは、利用者ガイドの“2.8 サービス連携情報を編集する”に従って利用者により変更が可能です。利用者に参照および変更させる情報のみを設定してください。

boolean

setWinAppParam(String appID, Hashtable param)

リポジトリにクライアントアプリの起動情報を設定します。設定に成功した場合trueを、失敗した場合falseを返却します。

paramに指定するHashtableの作成方法については、“4.4.1 シナリオ上のデータ表現”を参照してください。