Portalworksでは、管理情報等を管理するためのリポジトリとしてRDBを利用するため、RDBMS製品のインストールが必要です。
詳細は、お使いのRDBMS製品の説明書を参照してください。
リポジトリには利用者の詳細情報や、ロールおよびサービスの管理情報が格納されます。
リポジトリについては、“Portalworks解説書”を参照してください。
Portalworksのリポジトリ用RDBの作成は、以下の手順で行います。
リポジトリ用RDBの作成
Portalworksをインストールする前に、利用するリポジトリ用RDBごとに、必要な作業があります。
ここでは、以下のRDBMS製品について説明します。
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Symfoware
操作
Interstage Charset Manager Standard Edition、Interstage Charset Manager Standard Edition Agent、SystemWalker/CharsetMGR-M SEまたはSystemWalker/CharsetMGR-A SEのインストール
Interstage Charset Manager Standard Edition、Interstage Charset Manager Standard Edition Agent、SystemWalker/CharsetMGR-M SEまたはSystemWalker/CharsetMGR-A SEのいずれかの製品がインストール済みでない場合は、インストールしてください。
RDBシステムのセットアップ
スタートメニューから、[プログラム] - [Symfoware Server Enterprise Edition]または[Symfoware Server Standard Edition] - [RDBシステムセットアップ]を起動します。
Symfoware RDB-System Setupの[新規作成]をクリックします。
以下の内容を設定します。
システム名 | 任意の名前を指定します(例:PWRDB)。 |
データ格納先 | 任意のフォルダ名を指定します。 |
Symfoware/RDBの環境設定を行います。
“多重度”タブを選択し、アクセス数(5以上の数値)を設定、リモートアクセスで使用するポート番号を入力します(例:10100)。
“システム用の動作環境”タブに移動し、以下の設定を追加入力します。
定義種別 | 定義値 | |
---|---|---|
新規追加 | DEFAULT_DSI_NAME | CODE |
新規追加 | DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE | 32,6144,6144 |
[作成]ボタンをクリックします。
RDA-SV(Symfoware)通信環境を定義します。Portalworksを同じサーバにインストールするときはキャンセルして構いません。
DBの作成
環境変数の設定
以下の環境変数を設定してください。
set RDBNAME=RDBシステム名(例:pwrdb)
Symfoware/RDBの起動
下記のコマンドを実行しRDBシステムを起動します。
rdbstart
データベースの作成
システム用DB作成
システムDB用作成ファイルの作成
テキストエディタで下記の内容のファイルを作成してください。
CREATE DATABASE DB名(例:PWSYS);
CREATE DBSPACE データベーススペース名 ALLOCATE FILE ファイル名 ATTRIBUTE SPACE(サイズ);
CREATE SCHEMA スキーマ名(例:SYS_SCM);
データベーススペース名 | DB名と同じ名前を指定します。 |
ファイル名 | データ格納用ファイルを指定します。 |
サイズ | 100M |
DB作成コマンド実行
rdbddlex システムDB用作成ファイル名
ユーザ用DB作成
ユーザDB作成ファイルの作成
テキストエディタで下記の内容のファイルを作成してください。
CREATE DATABASE DB名(例:PWUSER);
CREATE DBSPACE データベーススペース名 ALLOCATE FILE ファイル名 ATTRIBUTE SPACE(サイズ);
CREATE SCHEMA スキーマ名(例:USR_SCM);
データベーススペース名 | DB名と同じ名前を指定します。 |
ファイル名 | データ格納用ファイルを指定します。 |
サイズ | 300M |
DB作成コマンド実行
rdbddlex ユーザDB用作成ファイル名
Oracle10g
Oracle Database 10g Release 1を使用した場合の設定例を示します。
操作
スタートメニューから、[プログラム] - [Oracle-OraDb10g_home1] - [Configuration and Migration Tools] - [Database Configuration Assistant]を起動します。
手順にない項目は、デフォルト設定で[次へ]ボタンをクリックします。
操作
[データベースの作成]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
データベース・テンプレート
[汎用]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
データベース識別情報
グローバル・データベース名、SIDを入力します。入力内容については、下記の表を参照してください。
[システム用データベース]
グローバル・データベース名 | 「システムDB名.ドメイン名」を指定します。 |
SID | システムDB名を指定します。 |
[ユーザ用データベース]
グローバル・データベース名 | 「ユーザDB名.ドメイン名」を指定します。 |
SID | ユーザDB名を指定します。 |
管理オプション
[Enterprise Managerを使用してデータベースを構成]にチェックが入っている状態で[次へ]ボタンをクリックします(デフォルトのまま)。
データベース資格証明
[全てのアカウントに対して同じパスワードを使用]を選択してパスワードを入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
初期化パラメータ
[キャラクタ・セット]タブを選択し、[次のキャラクタ・セットから選択]の中にある“UTF8”を設定。[各国語キャラクタセット]に“UTF8”を設定。[次へ]ボタンをクリックします。
データベース記憶域
デフォルトのままで、[次へ]ボタンをクリックします。
作成オプション
[データベースの作成]にチェックして、[終了]ボタンをクリックします。
表領域の作成
Enterprise Manager等のツールを使用し、データベースごとに表領域の作成を行います。
以下の内容を設定します。
[システム用データベース]
表領域名 | 任意 |
システム情報用データベース | 100MB |
AUTOEXTEND | ON |
増分値 | 10MB |
最大サイズ | 無制限 |
[ユーザ用データベース]
表領域名 | 任意 |
ユーザ情報用データベース | 100MB |
AUTOEXTEND | ON |
増分値 | 10MB |
最大サイズ | 無制限 |
Portalworks用ユーザの作成
Enterprise Manager等のツールを使用し、データベースごとにユーザの作成を行います。
以下の内容を設定します。
[システム用データベース]
ユーザ名 | 任意 |
パスワード | 任意 |
デフォルト表領域 | 10.で作成したシステム用表領域 |
一時表領域 | TEMP |
ロール | CONNECT、RESOURCE権限の付与 |
システム権限 | UNLIMITED TABLESPACE権限の付与 |
[ユーザ用データベース]
ユーザ名 | 任意 |
パスワード | 任意 |
デフォルト表領域 | 10.で作成したユーザ用表領域 |
一時表領域 | TEMP |
ロール | CONNECT、RESOURCE権限の付与 |
システム権限 | UNLIMITED TABLESPACE権限の付与 |
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Oracle9i
Oracle9i Database Release 2を使用した場合の設定例を示します。
操作
[スタート]メニューから、[プログラム] - [Oracle-OraHome9i] - [Configuration and Migration Tools] - [Database Configuration Assistant]を起動します。
手順にない項目は、デフォルト設定で[次へ]ボタンをクリックします。
[データベースの作成]を選択し[次へ]ボタンをクリックします。
[New Database]を選択し[次へ]ボタンをクリックします。
グローバル・データベース名、SIDを入力します。入力内容については下記の表を参照してください。
[システム用データベース]
グローバル・データベース名 | 「システムDB名.ドメイン名」を指定します。 |
SID | システムDB名を指定します。 |
[ユーザ用データベース]
グローバル・データベース名 | 「ユーザDB名.ドメイン名」を指定します。 |
SID | ユーザDB名を指定します。 |
[データベース・オプション]タブにある[Example Schemas]のチェックを外し、[次へ]ボタンをクリックします。
[専用サーバー・モード]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[キャラクタ・セット]タブを選択し、[データベース・キャラクタ・セット]の中にある[次のキャラクタ・セットから選択]に“UTF8”を設定。[各国語キャラクタセット]に“UTF8”を設定。[次へ]をクリックします。
[データベースの作成]をチェックし、[終了]ボタンをクリックします。
表領域の作成
Enterprise Managerなどのツールを使用し、データベースごとに表領域の作成を行います。
以下の内容を設定します。
[システム用データベース]
表領域名 | 任意 |
システム情報用データベース | 100MB |
AUTOEXTEND | ON |
増分値 | 10MB |
最大サイズ | 無制限 |
[ユーザ用データベース]
表領域名 | 任意 |
ユーザ情報用データベース | 100MB |
AUTOEXTEND | ON |
増分値 | 10MB |
最大サイズ | 無制限 |
Portalworks用ユーザの作成
Enterprise Managerなどのツールを使用し、データベースごとにユーザの作成を行います。
以下の内容を設定します。
[システム用データベース]
ユーザ名 | 任意 |
パスワード | 任意 |
デフォルト表領域 | 9.で作成したシステム用表領域 |
一時表領域 | TEMP |
ロール | CONNECT、RESOURCE権限の付与 |
システム権限 | UNLIMITED TABLESPACE権限の付与 |
[ユーザ用データベース]
ユーザ名 | 任意 |
パスワード | 任意 |
デフォルト表領域 | 9.で作成したユーザ用表領域 |
一時表領域 | TEMP |
ロール | CONNECT、RESOURCE権限の付与 |
システム権限 | UNLIMITED TABLESPACE権限の付与 |
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PowerGres Plus
操作
セットアップ前の準備
Portalworksで使用するインスタンス管理者用のユーザをシステム(OS)に登録します。(例:PWRDB)
作成したユーザをAdministratorsグループに追加します。
ここで作成したユーザ(例:PWRDB)でOSにログオンしなおします。
セットアップで必要なフォルダの作成をNTFS形式のディスクに作成します。作成するフォルダそれぞれ別のディスクに作成してください。
インスタンスを格納するフォルダを作成します。
(例:D:\PlusData\PWRDB)
システム用のデータベーススペースとユーザ用のデータベーススペースの格納用フォルダを作成します。
(例:E:\PlusDataspace\PWRDB)
バックアップフォルダの作成をします。
(例:F:\PlusBackup\PWRDB)
作成したフォルダの権限は管理用ユーザ(例:PWRDB)のみがフルコントロールとなるように、作成したフォルダの[プロパティ] - [セキュリティ]タブで設定をします。
PostgreSQL Plus Setupでデータベースの初期化を行います。
[スタート]メニューから、[すべてのプログラム] - [PowerGres Plus] - [PostgreSQL Plus Setup]を起動します。
インスタンス情報として、以下の内容を設定します。
インスタンス名 | インスタンス名を指定します。(例:PWRDB) |
インスタンスを格納するフォルダ(データフォルダ) | インストール前準備で作成した、インスタンスを格納するフォルダを指定します。 |
データをバックアップするフォルダ | インストール前準備で作成した、インスタンスを格納するフォルダを指定します。 |
ユーザ名 | インスタンス管理者名が表示されます。 |
パスワード | 任意 |
パスワード(再入力) | 任意(再入力) |
インスタンスオプション情報として、以下の内容を設定します。
同時にインスタンスに接続できるアプリケーションの最大数 | Portalworksで使用する最大接続数を指定します。35以上を指定してください。Portalworks以外も使用する場合は、その分を追加した値を指定してください。 |
データベースバッファ | データベース処理で使用するバッファサイズを指定します。(デフォルトでは、実メモリの半分が表示されます。) |
ポート番号 | ポート番号を指定します。(例:5432) |
データベースで使用する文字コード | UNICODEを指定します。 |
サービスとして登録するために、以下の内容を設定します。
サービスを起動するユーザ | [インスタンス作成者]ラジオボタンを選択します。 |
アカウント | インスタンス管理者(OSユーザ)のアカウントが表示されます。 |
パスワード | インスタンス管理者(OSユーザ)のパスワードを設定します。 |
サービスを起動するユーザを指定する場合は、ユーザに対してサービスとしてのログオン権限が付加されている必要があります。
バックアップの登録を行います。バックアップが必要な場合は、PorwerGres Plusオンラインマニュアルを参考に設定してください。
データベースの定義を設定します。
[スタート]メニューから、[すべてのプログラム] - [PoewrGres Plus] - [PostgreSQL Plus Administrator] - [(作成したインスタンス名(例:PWRDB))]を選択し、表示されたブラウザ上のリンクからPostgreSQL Plus Administratorを起動します。
作成するシステム用データベースとして、以下の内容を設定します。
データベース名 | システム用データベース名を指定します。 (例:PWSYS) |
データベーススペース割り当て | [新規にデータベーススペースを作成し、割り当てる]ラジオボタンを選択します。 |
データベーススペース名 | システム用データベース名を指定します。 (例:PWSYS) |
パス名 | 新規に作成するデータベーススペースを格納するパス名を指定します。論理ドライブ名:\ファイル名の形式で指定します。項番4で作成したフォルダを指定します。 |
サイズ | 100MB |
作成するユーザ用データベースとして、以下の内容を設定します。
データベース名 | ユーザ用データベース名を指定します。 (例:PWUSER) |
データベーススペース割り当て | [新規にデータベーススペースを作成し、割り当てる]ラジオボタンを選択します。 |
データベーススペース名 | ユーザ用データベース名を指定します。 (例:PWUSER) |
パス名 | 新規に作成するデータベーススペースを格納するパス名を指定します。論理ドライブ名:\ファイル名の形式で指定します。項番4で作成したフォルダを指定します。 |
サイズ | 1300M |