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Interstage Interaction Manager V9.1.1 Interstage Portalworksセットアップガイド

2.1.2 RDBMSのインストール/リポジトリ用RDBの作成

Portalworksでは、管理情報等を管理するためのリポジトリとしてRDBを利用するため、RDBMS製品のインストールが必要です。
詳細は、お使いのRDBMS製品の説明書を参照してください。

リポジトリには利用者の詳細情報や、ロールおよびサービスの管理情報が格納されます。
リポジトリについては、“Portalworks解説書”を参照してください。

Portalworksのリポジトリ用RDBの作成は、以下の手順で行います。

リポジトリ用RDBの作成

Portalworksをインストールする前に、利用するリポジトリ用RDBごとに、必要な作業があります。
ここでは、以下のRDBMS製品について説明します。

  • 以下はSymfoware、Oracle、またはPowerGres Plusのサーバ機能がインストールされているマシンで行う作業です。

  • Symfowareをインストールするときにデータベースの文字コード系を「UNICODE」に設定してください(Portalworksでは、データベースでの情報管理をUNICODEで行います)。

  • Symfowareを使用するときには、Symfoware用にユーザを事前に作成します。このユーザに「サービスとしてログオン」の権限を与えます。このユーザは、Administratorsグループに所属させる必要があります。Symfowareの作業はこのユーザでログオンする必要があります。

Symfoware

操作

  1. Interstage Charset Manager Standard Edition、Interstage Charset Manager Standard Edition Agent、SystemWalker/CharsetMGR-M SEまたはSystemWalker/CharsetMGR-A SEのインストール
    Interstage Charset Manager Standard Edition、Interstage Charset Manager Standard Edition Agent、SystemWalker/CharsetMGR-M SEまたはSystemWalker/CharsetMGR-A SEのいずれかの製品がインストール済みでない場合は、インストールしてください。

  2. RDBシステムのセットアップ

    1. スタートメニューから、[プログラム] - [Symfoware Server Enterprise Edition]または[Symfoware Server Standard Edition] - [RDBシステムセットアップ]を起動します。

    2. Symfoware RDB-System Setupの[新規作成]をクリックします。
      以下の内容を設定します。

      システム名

      任意の名前を指定します(例:PWRDB)。

      データ格納先

      任意のフォルダ名を指定します。
      (例:C:\PWRDB)

    3. Symfoware/RDBの環境設定を行います。
      “多重度”タブを選択し、アクセス数(5以上の数値)を設定、リモートアクセスで使用するポート番号を入力します(例:10100)。
      “システム用の動作環境”タブに移動し、以下の設定を追加入力します。

      定義種別

      定義値

      新規追加

      DEFAULT_DSI_NAME

      CODE

      新規追加

      DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE

      32,6144,6144

      [作成]ボタンをクリックします。

    4. RDA-SV(Symfoware)通信環境を定義します。Portalworksを同じサーバにインストールするときはキャンセルして構いません。

  3. DBの作成

    1. 環境変数の設定
      以下の環境変数を設定してください。
      set RDBNAME=RDBシステム名(例:pwrdb)

    2. Symfoware/RDBの起動
      下記のコマンドを実行しRDBシステムを起動します。
      rdbstart

    3. データベースの作成

    • システム用DB作成

      1. システムDB用作成ファイルの作成
        テキストエディタで下記の内容のファイルを作成してください。
        CREATE DATABASE DB名(例:PWSYS);
        CREATE DBSPACE データベーススペース名 ALLOCATE FILE ファイル名 ATTRIBUTE SPACE(サイズ);
        CREATE SCHEMA スキーマ名(例:SYS_SCM);

        データベーススペース名

        DB名と同じ名前を指定します。
        (例:PWSYS)

        ファイル名

        データ格納用ファイルを指定します。
        (例:C:\pwdata\pwsys)

        サイズ

        100M
        <計算式>
        容量(MB) = 40MB + [バックアップ対象ファイルサイズ] × 2
        [バックアップ対象ファイルサイズ]
        Portalworksの管理情報(バックアップ時にDB格納ツールでデータベースに格納する情報)。詳細については、“Portalworks管理者ガイド”の“11.4.3 DB格納ツール”を参照してください。

      2. DB作成コマンド実行
        rdbddlex システムDB用作成ファイル名

    • ユーザ用DB作成

      1. ユーザDB作成ファイルの作成
        テキストエディタで下記の内容のファイルを作成してください。
        CREATE DATABASE DB名(例:PWUSER);
        CREATE DBSPACE データベーススペース名 ALLOCATE FILE ファイル名 ATTRIBUTE SPACE(サイズ);
        CREATE SCHEMA スキーマ名(例:USR_SCM);

        データベーススペース名

        DB名と同じ名前を指定します。
        (例:PWUSER)

        ファイル名

        データ格納用ファイルを指定します。
        (例:C:\pwdata\pwuser)

        サイズ

        300M
        <計算式>
        1000人以上の場合
        容量(MB) = 0.3MB × 利用者人数
        1000人未満の場合
        容量(MB) = 0.3MB × 1000

      2. DB作成コマンド実行
        rdbddlex ユーザDB用作成ファイル名

Oracle10g

Oracle Database 10g Release 1を使用した場合の設定例を示します。

操作

  1. スタートメニューから、[プログラム] - [Oracle-OraDb10g_home1] - [Configuration and Migration Tools] - [Database Configuration Assistant]を起動します。
    手順にない項目は、デフォルト設定で[次へ]ボタンをクリックします。

  2. 操作
    [データベースの作成]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

  3. データベース・テンプレート
    [汎用]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

  4. データベース識別情報
    グローバル・データベース名、SIDを入力します。入力内容については、下記の表を参照してください。

    [システム用データベース]

    グローバル・データベース名

    「システムDB名.ドメイン名」を指定します。
    (例:PWSYS.aaa.fujitsu.co.jp)

    SID

    システムDB名を指定します。
    (例: PWSYS)
    グローバル・データベース名のシステムDB名が自動でセットされます。グローバル・データベースとSIDのシステムDB名は同じものを指定します。

    [ユーザ用データベース]

    グローバル・データベース名

    「ユーザDB名.ドメイン名」を指定します。
    (例: PWUSER.aaa.fujitsu.co.jp)

    SID

    ユーザDB名を指定します。
    (例: PWUSER)
    グローバル・データベース名のユーザDB名が自動でセットされます。グローバル・データベースとSIDのユーザDB名は同じものを指定します。

  5. 管理オプション
    [Enterprise Managerを使用してデータベースを構成]にチェックが入っている状態で[次へ]ボタンをクリックします(デフォルトのまま)。

  6. データベース資格証明
    [全てのアカウントに対して同じパスワードを使用]を選択してパスワードを入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

  7. 初期化パラメータ
    [キャラクタ・セット]タブを選択し、[次のキャラクタ・セットから選択]の中にある“UTF8”を設定。[各国語キャラクタセット]に“UTF8”を設定。[次へ]ボタンをクリックします。

  8. データベース記憶域
    デフォルトのままで、[次へ]ボタンをクリックします。

  9. 作成オプション
    [データベースの作成]にチェックして、[終了]ボタンをクリックします。

  10. 表領域の作成
    Enterprise Manager等のツールを使用し、データベースごとに表領域の作成を行います。
    以下の内容を設定します。

    [システム用データベース]

    表領域名

    任意

    システム情報用データベース

    100MB

    AUTOEXTEND

    ON

    増分値

    10MB

    最大サイズ

    無制限

    [ユーザ用データベース]

    表領域名

    任意

    ユーザ情報用データベース

    100MB

    AUTOEXTEND

    ON

    増分値

    10MB

    最大サイズ

    無制限

  11. Portalworks用ユーザの作成
    Enterprise Manager等のツールを使用し、データベースごとにユーザの作成を行います。
    以下の内容を設定します。

    [システム用データベース]

    ユーザ名

    任意

    パスワード

    任意

    デフォルト表領域

    10.で作成したシステム用表領域

    一時表領域

    TEMP

    ロール

    CONNECT、RESOURCE権限の付与

    システム権限

    UNLIMITED TABLESPACE権限の付与

    [ユーザ用データベース]

    ユーザ名

    任意

    パスワード

    任意

    デフォルト表領域

    10.で作成したユーザ用表領域

    一時表領域

    TEMP

    ロール

    CONNECT、RESOURCE権限の付与

    システム権限

    UNLIMITED TABLESPACE権限の付与



    ユーザ用とシステム用の「ユーザ名」と「パスワード」は同一のものを設定してください。

Oracle9i

Oracle9i Database Release 2を使用した場合の設定例を示します。

操作

  1. [スタート]メニューから、[プログラム] - [Oracle-OraHome9i] - [Configuration and Migration Tools] - [Database Configuration Assistant]を起動します。
    手順にない項目は、デフォルト設定で[次へ]ボタンをクリックします。

  2. [データベースの作成]を選択し[次へ]ボタンをクリックします。

  3. [New Database]を選択し[次へ]ボタンをクリックします。

  4. グローバル・データベース名、SIDを入力します。入力内容については下記の表を参照してください。

    [システム用データベース]

    グローバル・データベース名

    「システムDB名.ドメイン名」を指定します。
    (例:PWSYS.aaa.fujitsu.co.jp)

    SID

    システムDB名を指定します。
    (例: PWSYS)
    グローバル・データベース名のシステムDB名が自動でセットされます。グローバル・データベースとSIDのシステムDB名は同じものを指定します。

    [ユーザ用データベース]

    グローバル・データベース名

    「ユーザDB名.ドメイン名」を指定します。
    (例: PWUSER.aaa.fujitsu.co.jp)

    SID

    ユーザDB名を指定します。
    (例: PWUSER)
    グローバル・データベース名のユーザDB名が自動でセットされます。グローバル・データベースとSIDのユーザDB名は同じものを指定します。

  5. [データベース・オプション]タブにある[Example Schemas]のチェックを外し、[次へ]ボタンをクリックします。

  6. [専用サーバー・モード]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

  7. [キャラクタ・セット]タブを選択し、[データベース・キャラクタ・セット]の中にある[次のキャラクタ・セットから選択]に“UTF8”を設定。[各国語キャラクタセット]に“UTF8”を設定。[次へ]をクリックします。

  8. [データベースの作成]をチェックし、[終了]ボタンをクリックします。

  9. 表領域の作成
    Enterprise Managerなどのツールを使用し、データベースごとに表領域の作成を行います。
    以下の内容を設定します。

    [システム用データベース]

    表領域名

    任意

    システム情報用データベース

    100MB

    AUTOEXTEND

    ON

    増分値

    10MB

    最大サイズ

    無制限

    [ユーザ用データベース]

    表領域名

    任意

    ユーザ情報用データベース

    100MB

    AUTOEXTEND

    ON

    増分値

    10MB

    最大サイズ

    無制限

  10. Portalworks用ユーザの作成
    Enterprise Managerなどのツールを使用し、データベースごとにユーザの作成を行います。
    以下の内容を設定します。

    [システム用データベース]

    ユーザ名

    任意

    パスワード

    任意

    デフォルト表領域

    9.で作成したシステム用表領域

    一時表領域

    TEMP

    ロール

    CONNECT、RESOURCE権限の付与

    システム権限

    UNLIMITED TABLESPACE権限の付与

    [ユーザ用データベース]

    ユーザ名

    任意

    パスワード

    任意

    デフォルト表領域

    9.で作成したユーザ用表領域

    一時表領域

    TEMP

    ロール

    CONNECT、RESOURCE権限の付与

    システム権限

    UNLIMITED TABLESPACE権限の付与



    ユーザ用とシステム用の「ユーザ名」と「パスワード」は同一のものを設定してください。

PowerGres Plus

操作

  1. セットアップ前の準備

    • Portalworksで使用するインスタンス管理者用のユーザをシステム(OS)に登録します。(例:PWRDB)

    • 作成したユーザをAdministratorsグループに追加します。

    ここで作成したユーザ(例:PWRDB)でOSにログオンしなおします。

  2. セットアップで必要なフォルダの作成をNTFS形式のディスクに作成します。作成するフォルダそれぞれ別のディスクに作成してください。

  3. インスタンスを格納するフォルダを作成します。
    (例:D:\PlusData\PWRDB)

  4. システム用のデータベーススペースとユーザ用のデータベーススペースの格納用フォルダを作成します。
    (例:E:\PlusDataspace\PWRDB)

  5. バックアップフォルダの作成をします。
    (例:F:\PlusBackup\PWRDB)

  6. 作成したフォルダの権限は管理用ユーザ(例:PWRDB)のみがフルコントロールとなるように、作成したフォルダの[プロパティ] - [セキュリティ]タブで設定をします。

  7. PostgreSQL Plus Setupでデータベースの初期化を行います。
    [スタート]メニューから、[すべてのプログラム] - [PowerGres Plus] - [PostgreSQL Plus Setup]を起動します。

  8. インスタンス情報として、以下の内容を設定します。

    インスタンス名

    インスタンス名を指定します。(例:PWRDB)

    インスタンスを格納するフォルダ(データフォルダ)

    インストール前準備で作成した、インスタンスを格納するフォルダを指定します。
    (例:D:\PlusData\PWRDB)

    データをバックアップするフォルダ

    インストール前準備で作成した、インスタンスを格納するフォルダを指定します。
    (例:F:\PlusBackup\PWRDB)

    ユーザ名

    インスタンス管理者名が表示されます。

    パスワード

    任意

    パスワード(再入力)

    任意(再入力)

  9. インスタンスオプション情報として、以下の内容を設定します。

    同時にインスタンスに接続できるアプリケーションの最大数

    Portalworksで使用する最大接続数を指定します。35以上を指定してください。Portalworks以外も使用する場合は、その分を追加した値を指定してください。

    データベースバッファ

    データベース処理で使用するバッファサイズを指定します。(デフォルトでは、実メモリの半分が表示されます。)

    ポート番号

    ポート番号を指定します。(例:5432)

    データベースで使用する文字コード

    UNICODEを指定します。

  10. サービスとして登録するために、以下の内容を設定します。

    サービスを起動するユーザ

    [インスタンス作成者]ラジオボタンを選択します。

    アカウント

    インスタンス管理者(OSユーザ)のアカウントが表示されます。

    パスワード

    インスタンス管理者(OSユーザ)のパスワードを設定します。

    サービスを起動するユーザを指定する場合は、ユーザに対してサービスとしてのログオン権限が付加されている必要があります。

  11. バックアップの登録を行います。バックアップが必要な場合は、PorwerGres Plusオンラインマニュアルを参考に設定してください。

  12. データベースの定義を設定します。
    [スタート]メニューから、[すべてのプログラム] - [PoewrGres Plus] - [PostgreSQL Plus Administrator] - [(作成したインスタンス名(例:PWRDB))]を選択し、表示されたブラウザ上のリンクからPostgreSQL Plus Administratorを起動します。

  13. 作成するシステム用データベースとして、以下の内容を設定します。

    データベース名

    システム用データベース名を指定します。

    (例:PWSYS)

    データベーススペース割り当て

    [新規にデータベーススペースを作成し、割り当てる]ラジオボタンを選択します。

    データベーススペース名

    システム用データベース名を指定します。

    (例:PWSYS)

    パス名

    新規に作成するデータベーススペースを格納するパス名を指定します。論理ドライブ名:\ファイル名の形式で指定します。項番4で作成したフォルダを指定します。
    (例: E:\PlusDataspace\PWRDB\pwsys)

    サイズ

    100MB
    <計算式>
    容量(MB) = 40MB + バックアップ対象ファイルサイズ × 2

  14. 作成するユーザ用データベースとして、以下の内容を設定します。

    データベース名

    ユーザ用データベース名を指定します。

    (例:PWUSER)

    データベーススペース割り当て

    [新規にデータベーススペースを作成し、割り当てる]ラジオボタンを選択します。

    データベーススペース名

    ユーザ用データベース名を指定します。

    (例:PWUSER)

    パス名

    新規に作成するデータベーススペースを格納するパス名を指定します。論理ドライブ名:\ファイル名の形式で指定します。項番4で作成したフォルダを指定します。
    (例:E:\PlusDataspace\PWRDB\pwuser)

    サイズ

    1300M
    <計算式>
    1000人以上の場合
    容量(MB) = 1.3MB × 利用者人数
    1000人未満の場合
    容量(MB) = 1.3MB × 1000