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Interstage Shunsaku Data Manager トラブルシューティング集

1.3.5 性能問題の確認と対処

性能問題の可能性がある場合、以下を参考にして事象を特定してください。


データの更新または削除を行っている場合、以下について確認します。

上記に当てはまらない場合には、以下を参照して事象を特定してください。

searcherごとのデータ量の偏り

searcherごとのデータ量に偏りがある場合や、サーチデータファイルのフラグメンテーション率(無駄な領域の割合)が増加している場合は、検索性能が低下することがあります。

そのため、以下の手順でサーチデータの偏りやフラグメンテーション率を確認し、サーチデータの再配置を行ってください。


  1. shundstateコマンドを実行し、データの偏りやフラグメンテーション率を確認します。

    shundstate -s director識別子 -p disk

  2. データの偏りやフラグメンテーション率が高い場合、shundresendコマンドを実行し、サーチデータの再配置を行います。

    shundresend -s director識別子

  3. shundstateコマンドを実行し、再配置後のデータの偏りやフラグメンテーション率が0%となっていることを確認します。

    shundstate -s director識別子 -p disk

詳細は、“導入・運用ガイド”の“サーチデータの再配置”を参照してください。


ディレクタデータファイルのフラグメンテーション率

データの削除または更新を大量に行っている場合、ディレクタデータファイルのフラグメンテーション率(無駄な領域の割合)が増加し、検索性能が低下することがあります。

そのため、以下の手順でフラグメンテーション率を確認してください。

フラグメンテーション率が高かった場合には、ディレクタデータファイルの最適化を行ってください。


  1. shundstateコマンドを実行し、フラグメンテーション率を確認します。

    shundstate -s director識別子 -w

  2. フラグメンテーション率が高い場合、shundcdsコマンドを実行し、ディレクタデータファイルの最適化を行います。

    shundcds -s director識別子

  3. shundstateコマンドを実行し、最適化後のフラグメンテーション率が0%となっていることを確認します。

    shundstate -s director識別子 -w

詳細は、“導入・運用ガイド”の“ディレクタデータファイルの最適化”を参照してください。


一般的な確認(プロセスごとの調査)

上記に当てはまらない場合、shuncstateコマンドでコネクション情報を採取し、問題箇所の特定と対処を行います。

性能問題への一般的な対処方法については、“1.5 性能問題時の対処”を参照してください。


例)現在のコネクションの状態を表示

shuncstate -s shunc -c

コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。


アプリケーションの処理が完了済みの場合、または詳細な調査が必要な場合には、性能ログで問題箇所を特定します。性能ログの出力先および内容については、“3.2.3 性能ログファイル”および“導入・運用ガイド”の“性能ログの出力情報”を参照してください。


アプリケーション側の問題であった場合、アプリケーション開発元にご相談ください。

コマンドでは原因が特定できない、または、Shunsakuシステムについて、詳細な調査を必要とする場合には、“3.6 性能問題時の資料採取”に従って資料を採取し、当社技術員(SE)にお知らせください。