conductor用動作環境ファイルの実行パラメタの意味について説明します。
conductorが出力するエラーの事象のメッセージや通知情報を出力するファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。
このディレクトリには以下のファイルが作成され、LogFileSwitchパラメタで指定された契機で切り替えられ、LogFileBackupパラメタで指定された数分、循環利用します。また、使用中のファイルのサイズが、LogFileSizeに指定されたサイズ以上になった場合にも切り替えられます。
LogFileSwitchパラメタを指定していない場合
conductor識別子.log
現在のconductor用動作ログファイル
conductor識別子_世代番号_old.log
世代番号に示す世代前のconductor用動作ログファイル
LogFileSwitchパラメタを指定している場合
conductor識別子_0_YYYYMMDDhhmm.log
現在のconductor用動作ログファイル
conductor識別子_世代番号_old_YYYYMMDDhhmm.log
世代番号に示す世代前のconductor用動作ログファイル
すでにconductor識別子_世代番号_old.logが存在する場合には上書きされます。
注意
ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。
ディレクトリ名を指定するパスには、220バイト以内の文字を指定してください。
本パラメタにはローカルディスクのフォルダを指定してください。
フォルダ名に空白または“#”を含む場合は、フォルダ名全体を二重引用符(“ “)で囲んでください。
セキュリティを重視するシステムを構築する場合、本パラメタで指定したフォルダのアクセス権限は、“Administrators”グループだけにフルコントロールの設定をしてください。
フォルダへのアクセス権限の設定方法を以下に示します。
アクセス権限を設定するフォルダの「プロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブを選択します。
「継承可能なアクセス許可を親からこのオブジェクトに継承できるようにする」のチェックをはずします。
“Everyone”の権限を削除します。
“Administrators”グループのアクセス権限をフルコントロールに設定し、追加します。
アクセス権限を設定するフォルダの「プロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブを選択します。
「詳細設定」ボタンを選択します。
「詳細設定」ダイアログの「親からの継承可能なアクセス許可をこのオブジェクトと子オブジェクトすべてに伝達できるようにし、それらをここで明示的に定義されているものに含める」のチェックをはずします。
“Everyone”の権限を削除します。
“Administrators”グループのアクセス権限をフルコントロールに設定し、追加します。
アクセス権限を設定するフォルダの「プロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブを選択します。
「詳細設定」ボタンを選択します。
「詳細設定」ダイアログの「アクセス許可」タブの「編集」ボタンを選択します。
「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックをはずします。
“Everyone”の権限を削除します。
“Administrators”グループのアクセス権限をフルコントロールに設定し、追加します。
ディレクトリ名には、“#”または空白を含むことはできません。
conductor用動作ログファイルの切替えを行うファイルサイズを指定します。指定できる範囲は、0~500です。単位はメガバイトです。
本パラメタを省略した場合、100を指定したものとみなされます。0を指定した場合には、動作ログは採取しません。
conductor用動作ログファイルのバックアップする数を指定します。
バックアップ数としては現在、使用中の動作ログファイルは含めません。
指定できる範囲は、0~100です。0を指定するとバックアップファイルは作成されず、現在使用中のファイルのみが存在します。切替えが発生した場合は、切替えたあとに、切替え前のファイルは削除されます。
conductor用動作ログファイルの切替えを行う日数を指定します。
指定できる範囲は、0~100です。
0を指定すると、LogFileSizeに指定したファイルサイズによって切替えを行います。1以上を指定すると、運用中に午前0時を過ぎた時点、またはプロセス起動時に動作ログファイルの前回の切替え日と異なっているときに切替えを行います。
ただし、LogFileSizeパラメタで指定したファイルサイズを超えた場合、指定した日数に関係なく切替えを行います。
本パラメタを省略した場合は、0を指定したものとみなされます。
conductor用動作ログファイル名は以下のようになります。
conductor識別子名_0_YYYYMMDDhhmm.log:使用中の動作ログファイル
conductor識別子名_1_old_YYYYMMDDhhmm.log:1世代前の動作ログファイル
conductor識別子名_2_old_YYYYMMDDhhmm.log:2世代前の動作ログファイル
YYYYMMDDhhmm(YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分)は、動作ログファイルの切替えが発生した日時となります。
“LogFileBackup:2”、“LogFileSwitch:1”を指定
Shunsakuシステムを起動して、2006年4月22日0時を経過した場合、以下のようになります。
Shunc_0_200604211235.log
現在使用中のファイルをリネームして、20060422までのバックアップファイルを作成します。
Shunc_0_200604220000.log shunc_1_old_200604211235.log
次にShunsakuシステムを起動して、2006年4月23日0時を経過した場合、以下のようになります。
Shunc_0_200604230000.log shunc_1_old_200604220000.log shunc_2_old_200604211235.log
次にShunsakuシステムを起動して、2006年4月24日0時を経過した場合、バックアップ数の“2”を超えるため、一番古いファイルが削除され、以下のようになります。
Shunc_0_200604240000.log shunc_1_old_200604230000.log shunc_2_old_200604220000.log
ファイルサイズが、途中でLogFileSizeパラメタで指定したサイズを超えた場合
shunc_0_200604230000.log
ファイルサイズが、LogFileSizeの設定値を超えた場合、過ぎた時刻(2006年4月23日12時34分)をファイル名にして切り替わります。
Shunc_0_200604231234.log shunc_1_old_200604230000.log
LogFileSwitchパラメタを使用しない場合、ファイル名は以下のように切り替わります。
Shunc.log
ファイルサイズがLogFileSizeの設定値を超えた場合、世代番号を付加します。
Shunc.log shunc_1_old.log
conductor用性能ログファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。
このディレクトリには以下のファイルが作成され、PfmFileSwitchパラメタで指定された契機で切り替えられ、PfmFileBackupパラメタで指定された数分、循環利用します。
また、使用中のファイルのサイズが、PfmFileSizeに指定されたサイズ以上になった場合にも切り替えられます。
PfmFileSwitchパラメタを指定していない場合
conductor識別子_pfm.log
現在の性能ログファイル
conductor識別子_pfm_世代番号_old.log
世代番号に示す世代前の性能ログファイル
PfmFileSwitchパラメタを指定している場合
conductor識別子_pfm_0_YYYYMMDDhhmm.log
現在の性能ログファイル
conductor識別子_pfm_世代番号_old_YYYYMMDDhhmm.log
世代番号に示す世代前の性能ログファイル
すでにconductor識別子_pfm_世代番号_old.logが存在する場合には上書きされます。
注意
ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。
ディレクトリ名を指定するパスには、220バイト以内の文字を指定してください。
本パラメタにはローカルディスクのフォルダを指定してください。
フォルダ名に空白または“#”を含む場合は、フォルダ名全体を二重引用符(“ “)で囲んでください。
セキュリティを重視するシステムを構築する場合、本パラメタで指定したフォルダのアクセス権限は、“Administrators”グループだけにフルコントロールの設定をしてください。
フォルダへのアクセス権限の設定方法を以下に示します。
アクセス権限を設定するフォルダの「プロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブを選択します。
「継承可能なアクセス許可を親からこのオブジェクトに継承できるようにする」のチェックをはずします。
“Everyone”の権限を削除します。
“Administrators”グループのアクセス権限をフルコントロールに設定し、追加します。
アクセス権限を設定するフォルダの「プロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブを選択します。
「詳細設定」ボタンを選択します。
「詳細設定」ダイアログの「親からの継承可能なアクセス許可をこのオブジェクトと子オブジェクトすべてに伝達できるようにし、それらをここで明示的に定義されているものに含める」のチェックをはずします。
“Everyone”の権限を削除します。
“Administrators”グループのアクセス権限をフルコントロールに設定し、追加します。
アクセス権限を設定するフォルダの「プロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブを選択します。
「詳細設定」ボタンを選択します。
「詳細設定」ダイアログの「アクセス許可」タブの「編集」ボタンを選択します。
「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックをはずします。
“Everyone”の権限を削除します。
“Administrators”グループのアクセス権限をフルコントロールに設定し、追加します。
ディレクトリ名には、“#”または空白を含むことはできません。
conductor用性能ログファイルの切替えを行うファイルサイズを指定します。
指定できる範囲は、0~500です。単位はメガバイトです。
省略した場合、100メガバイトを指定したものとみなされます。
0を指定した場合、性能ログを採取しません。
conductor用性能ログファイルのバックアップする数を指定します。
バックアップ数としては、現在使用中の性能ログファイルは含めません。
指定できる範囲は、0~100です。0を指定すると、バックアップファイルは作成されず、現在使用中のファイルのみが存在します。
切替えが発生した場合、切替えたあとに、切替え前のファイルは削除されます。
性能ログファイルのバックアップ数が、本パラメタに指定した数を超えると、一番古いバックアップファイルが削除されます。
本パラメタを省略した場合は、1世代のみのバックアップを保持します。
conductor用性能ログファイルの切替えを行う日数を指定します。
指定できる範囲は0~100です。0を指定すると、PfmFileSizeに指定したファイルサイズによって切替えを行います。1以上を指定すると、運用中に午前0を過ぎた時点、またはプロセス起動時に性能ログファイルの前回の切替え日と異なっている場合に切替えを行います。
ただし、LogFileSizeパラメタで指定したファイルサイズを超えた場合、指定した日数に関係なく切替えを行います。
本パラメタを省略した場合は、0を指定したものとみなされます。
conductor用性能ログファイル名は以下のようになります。
conductor識別子名_pfm_0_YYYYMMDDhhmm.log:使用中の性能ログファイル
conductor識別子名_pfm_1_old_YYYYMMDDhhmm.log:1世代前の性能ログファイル
conductor識別子名_pfm_2_old_YYYYMMDDhhmm.log:2世代前の性能ログファイル
YYYYMMDDhhmm(YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分)は、性能ログファイルの切替えが発生した日時となります。
conductorで異常が発生した場合のコアファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。
出力されるコアファイルの大きさは、conductorのメモリ使用量となります。
本パラメタは省略できません。
注意
ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。
ディレクトリ名を指定する絶対パスには、220バイト以内の文字を指定してください。
本パラメタにはローカルディスクのフォルダを指定してください。
フォルダ名に空白または“#”を含む場合は、フォルダ名全体を二重引用符( )で囲んでください。
セキュリティを重視するシステムを構築する場合、本パラメタで指定したフォルダのアクセス権限は、“Administrators”グループだけにフルコントロールの設定をしてください。
フォルダへのアクセス権限の設定方法については、conductor用動作環境ファイルの“LogFileFolder”の“注意”を参照してください。
ディレクトリ名には、“#”または空白を含むことはできません。
アプリケーションからの検索要求に一致したXML文書の、返信できる最大件数を指定します。指定できる範囲は1~100000です。
本パラメタを省略した場合、100を指定したものとみなされます。
director単位で検索結果の返却順序を指定したい場合に、本パラメタを使用します。
Shunsaku Fileを利用しない場合:
検索結果をアプリケーションに返却する順序において、最初のdirectorを指定します。すべてのdirectorにdirector番号を割り当てている場合に本パラメタを設定することができます。以下の順番で指定します。
検索起点director番号
director識別子に対応する番号を、1~255までの一意の数字で指定します。
Shunsaku Fileを利用する場合:
検索結果をアプリケーションに返却する順序において、指定したFile内で最初のdirectorを指定します。指定したFile内のすべてのdirectorにdirector番号を割り当てている場合に本パラメタを設定することができます。以下の順番で指定します。
検索起点director番号
director識別子に対応する番号を、1~255までの一意の数字で指定します。
File名
本パラメタを指定した場合、指定した番号以上のdirector番号を持つdirectorに関して、director番号の昇順に検索結果を返却します。続いて、指定した番号未満のdirector番号を持つdirectorに関して、director番号の昇順に検索結果を返却します。
Shunsaku Fileを利用しない場合:
アプリケーションからのデータの挿入先となるdirectorを指定します。指定する情報は以下の順番で指定します。
挿入先directorのdirector識別子
すべてのdirectorにdirector番号を割り当てている場合、本パラメタに“_LAST_”を設定することができます。この場合、検索結果の返却順序が最後となるdirectorがデータの挿入先となります。
Shunsaku Fileを利用する場合:
特定のFile内で、アプリケーションからのデータの挿入先となるdirectorを指定します。Fileが複数ある場合は、Fileごとに設定が必要です。指定する情報は以下の順番で指定します。
挿入先directorのdirector識別子
指定したFile内のすべてのdirectorにdirector番号を割り当てている場合、本パラメタに“_LAST_”を設定することができます。この場合、検索結果の返却順序が最後となるdirectorがデータの挿入先となります。
File名
注意
director識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。
本パラメタは、データの挿入先が一意に決まる場合には省略可能です。
Shunsaku Fileを利用しない環境では、Shunsakuシステム内のdirectorが1つだけしかないときに本パラメタを省略できます。Shunsaku Fileを利用する環境では、含まれるdirectorが1つだけのFileについては本パラメタを省略できます。directorが2つ以上の場合は省略できません。
conductorへの最大同時接続数を指定します。指定できる範囲は、1~30000です。
本パラメタを省略した場合、1000を指定したものとみなされます。
conductorへの同時接続数が、本パラメタで指定した数を超える場合には、以下にその旨のメッセージが出力されます。また、アプリケーションにエラーが返却されます。
アプリケーションログ(イベントログ)
conductor用動作ログファイル
システムログ(syslog)
conductor用動作ログファイル
Shunsaku Fileを使用する場合の、File情報を指定します。指定する情報は以下の順番で指定します。
File名
Fileに登録するdirectorのdirector識別子(複数指定可能)
複数のFileを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。
本パラメタを省略した場合は、Shunsaku Fileの機能を使用することができません。
Shunsaku Fileの詳細については、“7.2 Shunsaku Fileの作成および削除”を参照してください。
注意
File名は、32バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。
複数のFileをまとめてアクセスする範囲を指定します。指定する情報は以下の順番で指定します。
Domain名
Domainに登録するFile名(複数指定可能)
複数のDomainを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。
本パラメタを省略した場合は、Domainの機能を使用することができません。
注意
Domain名は、32バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。
Shunsaku Fileを指定せずにアプリケーションを実行した場合のアクセス範囲に設定するShunsaku Fileを指定します。指定する情報は以下の順番で指定します。
File名またはDomain名
本パラメタを省略した場合は、APIに対してアクセスするShunsaku Fileを明示的に指定してください。
Shunsakuシステム名を指定します。
V6.0系以前の起動コマンド(shuncstart、shundstart、shunsstart、shunostart)を使用する際には本パラメタの指定が必要です。
本パラメタを省略した場合は、V6.0系以前の起動コマンド(shuncstart、shundstart、shunsstart、shunostart)を使用できなくなります。
shunsysstartを使用して起動する場合は、本パラメタを指定する必要がありません。
注意
Shunsakuシステム名は、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定してください。