複数の業務をShunsakuで同時に構築・運用する際、業務ごとに運用形態やハードウェアリソースを個別に決定したい場合があります。
このような場合、Shunsaku Fileを利用すると効果的です。Shunsaku Fileは、複数の業務をShunsakuで構築・運用する場合に、各業務の独立性を高める機能です。Shunsaku Fileにより、それぞれの検索対象のデータをグルーピングして管理する(Fileとして管理する)ことができるため、アプリケーションからは、グルーピングされたデータごとにアクセス範囲を限定できます。
このため、業務に必要なデータだけにアクセスするアプリケーションを作成したり、業務の性能要件に合わせたハードウェアリソースの割当てを個別に行ったりすることができます。さらに、複数のFileをまとめてDomainと呼ばれるグループを設定することもできるため、複数の業務で扱うデータをまとめて、横断的に検索するような業務を構築することも可能です。
また、複数のFileに対する更新処理を、1つのトランザクションとして取り扱うことができます。業務の異なるデータでも関連性がある場合、トランザクション中に対象Shunsaku Fileを切り替えることで、複数のFileに対するデータの整合性が保証されます。
図1.18 Shunsaku Fileの運用例
参照
Shunsaku Fileの機能概要および環境設定の詳細については、“第7章 Shunsaku File”を参照してください。
Shunsaku Fileにアクセスするためには、アプリケーションにShunsaku Fileを指定します。詳細については、“アプリケーション開発ガイド”を参照してください。