ページの先頭行へ戻る
Interstage Shunsaku Data Manager インストールガイド

3.1.1 Shunsakuのインストール

インストールの手順を以下に説明します。


インストール方法には、以下の2つがあります。

注意

インストールは、“スーパーユーザー”が行ってください。

GUIを使用するインストール方法

GUIを使用する場合のインストール手順について説明します。

注意

  • X Window System環境において画面サイズをXGA(1024x768)以上にする必要があります。

  • 環境変数LANGに、“ja_JP.UTF-8”を指定してください。

  • Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)で自動マウント(autofs)を使用している場合、マウントオプションに“noexec”が設定されインストーラなどの実行ファイルの起動に失敗する場合があります。CD-ROMをアンマウントして、手動でマウントしたあとに、再度実行してください。なお、設定されているマウントオプションは、mountコマンドにて確認できます。

  • Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)でGUIインストーラによるインストールを実行する場合、X Window環境へはユーザ名“root”でログインしてください。
    一般ユーザでログインしてからスーパーユーザー(root)に変更する場合は、必ずsuコマンドの引数に“-”(ハイフン)を設定して変更してください。suコマンドを引数なしで実行してスーパーユーザーに変更した場合、GUIインストーラが正常に動作しません。

  1. Shunsakuのインストールスクリプト(install.sh)を起動します。
    (マウントポイント/media/cdromは、お使いの環境にあわせて変更してください)

    # mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /media/cdrom
    # cd /media/cdrom/redhat
    # ./install.sh

    実行後に表示される画面で、[インストール]を実行してください。


  2. 「インストールタイプの選択」画面で、[標準]を選択し、[次へ]をクリックします。


  3. 「インストール内容の確認」画面で、表示されている設定内容を確認します。

    ホスト名およびIPアドレスが自動取得できなかった場合、設定内容の入力が必要になるため、[変更する]を選択してください。


    • 表示されている設定内容でインストールを続行する場合

      [変更しない]をチェックし、[次へ]をクリックします。インストールが開始されます。次に“手順8.”を行います。

    • 表示されている設定内容を変更する場合

      [変更する]をチェックし、[次へ]をクリックします。次に“手順4.”を行います。


  4. 「設定内容の変更」画面で、[conductor]機能を選択し、“Shunsakuシステム名”、“ホスト名またはIPアドレス”、“要求受付ポート番号”および“キャラクタ識別コード”を指定します。
    必要ならば、“IPC資源を自動設定する”にチェックをします。


    入力項目について説明します。

    項目名

    説明

    Shunsakuシステム名

    Shunsakuシステムにつける名前を指定します。8バイト以内の半角英数字で指定します。

    ホスト名またはIPアドレス

    Shunsakuシステムを動作させる、ホスト名またはIPアドレスを指定します。ループバックアドレス127.0.0.1および127.0.0.1を表すホスト名(通常はlocalhost)は指定できません。

    要求受付ポート番号

    ShunsakuのAPIからの要求を受け付けるポート番号を指定します。

    キャラクタ識別コード

    検索対象となる文字列の文字コードを指定します。
    以下の内の1つを選択します。

    • UTF-8:UTF-8の場合

    • SHIFT-JIS:Shift-JISの場合(日本語)

    • EUC:EUC-JPの場合(日本語)

    • GB18030:GB18030の場合 (中国語)

    • GB2312:GB2312の場合 (中国語)

    • big5:Big5の場合 (中国語)

    • KSC5601:KSC5601の場合(ハングル文字(韓国語))

    IPC資源を自動設定する

    IPC資源の設定を自動的に行うかどうか選択します。
    ShunsakuをインストールするサーバをShunsaku専用とする場合、チェックしてください。その場合、/etc/sysctl.confファイルのパラメタが自動的に変更されます。
    Shunsakuをインストールするサーバに他の製品もインストールする場合、本チェックを外し、“3.2.2.4 OSの設定”の“IPC資源の設定”を参照し、IPC資源の設定を行ってください。


  5. 「設定内容の変更」画面で、[director]機能を選択し、“ディレクタデータファイルの格納ディレクトリ”を指定します。


    入力項目について説明します。

    項目名

    説明

    ディレクタデータファイルの格納ディレクトリ

    ディレクタデータファイルを格納するディレクトリ名を、絶対パスで指定します。
    ディレクトリ名には、“#”、全角文字および空白は指定できません。
    指定するディレクトリ配下は、Shunsakuが使用するため、何も置かないでください。


  6. 「設定内容の変更」画面で、[searcher]機能を選択し、“searcher数”を設定します。サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用する場合は、“サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用する”をチェックし、“最大メモリ使用サイズ”、および“サーチデータファイルの格納ディレクトリ”を指定し、[次へ]をクリックします。


    入力項目について説明します。

    項目名

    説明

    searcher数

    searcher数を指定します。
    指定可能範囲:1~20

    サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用する

    サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用するかどうかを選択します。

    最大メモリ使用サイズ

    searcherが使用する最大メモリサイズを指定します。
    指定可能範囲:100~2048
    単位はメガバイトです。

    サーチデータファイルの格納ディレクトリ

    サーチデータファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。
    ディレクトリ名には、“#”、全角文字および空白は指定できません。
    指定するフォルダ配下は、Shunsakuが使用するため、何も置かないでください。


  7. 「インストール内容の確認」画面で、設定内容に誤りがなければ、[次へ]をクリックします。インストールが開始されます。


  8. インストール完了後、「インストール結果」画面で、インストールログを保存するために、[次へ]をクリックします。


  9. 「インストールログの出力」画面で、[インストールログを保存する。]がチェックされていることを確認後、“出力先ディレクトリ”を指定し、[終了]をクリックします。


GUIを使用しないインストール方法

GUIを使用しない場合のインストール手順について説明します。

注意

Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)で自動マウント(autofs)を使用している場合、マウントオプションに“noexec”が設定されインストーラなどの実行ファイルの起動に失敗する場合があります。CD-ROMをアンマウントして、手動でマウントしたあとに、再度実行してください。なお、設定されているマウントオプションは、mountコマンドにて確認できます。

  1. Shunsakuのインストールスクリプト(cmdinstall.sh)を起動します。
    (マウントポイント/media/cdromは、お使いの環境にあわせて変更してください)

    # mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /media/cdrom
    # cd /media/cdrom/redhat
    # ./cmdinstall.sh

    実行後に表示される画面で、[インストール]を実行してください。


  2. インストール方法を選択します。1<RETURN>を入力します。

    ----------------------------------------------------------
      Interstage Shunsaku Data Manager Enterprise Edition
          9.0.1
      All Rights Reserved, Copyright(c)
          FUJITSU LIMITED 2003-2008
    ----------------------------------------------------------
    
    Please select the installation type. (1: typical, 2: custom) [1,2,q]:

  3. Shunsakuシステムにつける名前を指定します。
    省略値(shunsaku)でインストールする場合は、<RETURN>を入力します。Shunsakuシステムにつける名前を変更する場合は、Shunsakuシステムにつける名前を8バイト以内の半角英数字で指定し<RETURN>を入力します。

    Please specify the Shunsaku system name. (default: shunsaku) [?,q]:

  4. Shunsakuシステムを動作させる、ホスト名またはIPアドレスを指定します。
    省略値(自動取得されたホスト名またはIPアドレス)でインストールする場合は、<RETURN>を入力します。Shunsakuシステムを動作させる、ホスト名またはIPアドレスを変更する場合は、Shunsakuシステムを動作させる、ホスト名またはIPアドレスを指定し<RETURN>を入力します。以下は、ホスト名DirSvr1が自動取得された場合の表示です。

    Please specify the host name or the IP address. (default: DirSvr1) [?,q]:

    注意

    ループバックアドレス127.0.0.1および127.0.0.1を表すホスト名(通常はlocalhost)は指定できません。


  5. ディレクタデータファイルを格納するディレクトリを指定します。
    省略値(/Shunsaku)でインストールする場合は、<RETURN>を入力します。ディレクタデータファイルを格納するディレクトリを変更する場合は、ディレクタデータファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定し<RETURN>を入力します。

    Please specify the Director data file directory. (default: /Shunsaku) [?,q]:

    注意

    • 指定するディレクトリ名には、“#”、全角文字および空白は指定できません。

    • 指定するディレクトリ配下は、Shunsakuが使用するため、何も置かないでください。


  6. ShunsakuのAPIからの要求を受け付けるポート番号を指定します。
    省略値(自動取得したポート番号)でインストールする場合は、<RETURN>を入力します。ShunsakuのAPIからの要求を受け付けるポート番号を変更する場合は、ShunsakuのAPIからの要求を受け付けるポート番号を指定し<RETURN>を入力します。以下は、ポート番号33101が自動取得された場合の表示です。

    Please specify port number for receiving request. (default: 33101) [?,q]:

    注意

    すでに使用されているポート番号は、指定しないようにしてください。


  7. 検索対象となる文字列の文字コードを指定します。
    省略値(1. UTF-8)でインストールする場合は、<RETURN>を入力します。検索対象となる文字列の文字コードを変更する場合は、検索対象となる文字コードに対応する番号を指定し<RETURN>を入力します。

    Character encoding identifier:
    1. UTF-8
    2. SHIFT-JIS
    3. EUC
    4. GB18030
    5. GB2312
    6. big5
    7. KSC5601
    Please select character encoding identifier. (default: 1) [?,q]:

    入力項目について説明します。

    項目名

    説明

    UTF-8

    UTF-8の場合

    SHIFT-JIS

    Shift-JISの場合(日本語)

    EUC

    EUC-JPの場合(日本語)

    GB18030

    GB18030の場合 (中国語)

    GB2312

    GB2312の場合 (中国語)

    big5

    Big5の場合 (中国語)

    KSC5601

    KSC5601の場合(ハングル文字(韓国語))


  8. searcher数を指定します。
    省略値(2)でインストールする場合は、<RETURN>を入力します。searcher数を変更する場合は、searcher数を1~20の範囲内で指定し<RETURN>を入力します。

    Please specify number of searcher. (default: 2) [?,q]:

  9. サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用するかどうか選択します。

    この機能を使用する場合はy<RETURN>を入力します。この機能を使用しない場合は、n<RETURN>を入力します。nを指定した場合、次に手順12を行います。

    Do you want to use search data overflow control function?(default: y) [y,n,q]:

  10. searcherが使用する最大メモリサイズを指定します。
    省略値(1024)でインストールする場合は、<RETURN>を入力します。変更する場合は、100~2048(MB)の範囲で指定し<RETURN>を入力します。

    Please specify the maximum amount of memory used for the searcher(MB). (default: 1024) [?,q]:

  11. サーチデータファイルの格納ディレクトリを指定します。
    省略値(/ShunSearch)でインストールする場合は、<RETURN>を入力します。サーチデータファイルを格納するディレクトリを変更する場合は、サーチデータファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定し<RETURN>を入力します。

    Please specify the Search data file directory. (default: /ShunSearch) [?,q]:

    注意

    • 指定するディレクトリ名には、“#”、全角文字および空白は指定できません。

    • 指定するディレクトリ配下は、Shunsakuが使用するため、何も置かないでください。


  12. IPC資源の設定を自動的に行うかどうか選択します。
    ShunsakuをインストールするサーバをShunsaku専用とする場合、y<RETURN>を入力してください。その場合、/etc/sysctl.confファイルのパラメタが自動的に変更されます。Shunsakuをインストールするサーバに他の製品もインストールする場合、n<RETURN>を入力し“3.2.2.4 OSの設定”の“IPC資源の設定”を参照し、IPC資源の設定を行ってください。

    Specify if IPC resources will be set up automatically. (default: n) [y,n,q]:

  13. 表示された情報でインストールを開始する場合は、y<RETURN>を入力します。

    Install information:
        Installation functions:
            director conductor sorter searcher API
        Installation packages:
            FJSVshnsk FJSVshnsy FJSVshndr FJSVshncd FJSVshnso FJSVshnsh FJSVshnap
    
        Shunsaku system name:                               shunsaku
        Host name or IP address:                            red
        Director data file directory:                       /Shunsaku
        Port number for receiving requests:                 33101
        Character encoding identifier:                      UTF-8
        Number of searcher:                                 2
        Use search data overflow control function:          Yes.
        Maximum amount of memory used for the searcher(MB): 1024
        Search data file directory:                         /ShunSearch
        Automatically set up IPC resources:                 No.
    
    Do you want to proceed with the installation ? [y,q]: y

    インストール処理が開始されます。

    Installation of packages has started.
    
        Installation of <FJSVshnsk> was successful. 
                : 
    Installation of packages has ended.

    上記の処理において、何らかの異常が発生した場合、以下のメッセージが表示され、インストール処理が中止されます。

    Installation of "Interstage Shunsaku Data Manager Enterprise Edition" was terminated.

    インストールの終了メッセージが表示されます。
    インストールログは、“/opt/FJSVshnsk/setup.log”に作成されます。

    Installation of "Interstage Shunsaku Data Manager Enterprise Edition" was successful.