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Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)

7.5 otssetrsc

名前

  otssetrsc  -  リソース定義の登録/削除

形式

  1. リソース定義の登録
      otssetrsc [-a] [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス

  2. リソース定義の上書き登録
      otssetrsc -o [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス

  3. リソース定義の登録を削除
      otssetrsc -d -n リソース定義名

  4. リソース定義の登録状況の参照
      otssetrsc -l
      otssetrsc -l [-n リソース定義名]

機能説明

  otssetrscコマンドは、以下の処理を行います。

  以下に、otssetrscコマンドのオプションを説明します。

-a

  リソース定義の登録を行います。

-w

  クラスタ環境のセットアップ時に、待機系のセットアップを行います。

-o

  リソース定義の登録を上書きモードで行います。-dで削除してから-aで登録するのと同じ動作になります。

-d

  リソース定義の削除を行います。

-u UID

  リソース管理プログラムの実行ユーザを指定します。(OTSのみ)。
  省略した場合には、リソース定義ファイルのUSERに記述されたユーザ名が有効になります。オプションまたはリソース定義ファイルで必ず指定してください。
  -gオプションと同時に指定し、-gオプションで指定するグループに所属している必要があります。
  強化セキュリティモードで実行した場合は、強化セキュリティモード設定時に指定したグループに所属している必要があります。

-g GID

  リソース管理プログラムの実行グループ名を指定します(OTSのみ)。
  省略した場合には、リソース定義ファイルのGROUPに記述されたグループ名が有効になります。オプションまたはリソース定義ファイルで必ず指定してください。
  -uオプションと同時に指定する必要があります。
  強化セキュリティモードで実行した場合は、本オプションの設定値は無視され、強化セキュリティモード設定時に指定したグループが有効になります。

-rf リソース定義ファイルへのパス

  リソース定義ファイルへのパス名を指定します。リソース定義ファイルの格納先をフルパスで指定します。
  リソース定義ファイルのパス名の最大長は255です。

  補助文字を含むパス名は指定できません。

-l

  登録済みのリソース定義名の一覧を表示します。出力内容を以下に示します。登録したリソース定義名はすべて大文字で表示されます。

    % otssetrsc -l
    RESOURCE1
    RESOURCE2
    RESOURCE3

  登録済みのリソース定義名の一覧を表示します。出力内容を以下に示します。

    % otssetrsc -l
    resource1
    resource2
    resource3

-l -n リソース定義名

  登録済みであるリソース定義ファイルのすべての情報をリソース定義名ごと表示します。表示される情報は、リソース定義を登録するときにコマンドに指定したリソース定義ファイルの情報と、リソース定義ファイルを登録した日付や時間です。出力内容を以下に示します。
  また、表示したリソース定義情報をファイルにリダイレクトすることで、リソース定義ファイルを作成することができます。万が一、登録したリソース定義ファイルを紛失した場合などに使用することができます。

    % otssetrsc -l -n resource1
    $ registration time : 2001/03/27 12:04:30
    $ VERSION : 5
    # Basic Information
    NAME=resource1
    RSCTYPE=OTS
    # DB information
    RMNAME=Oracle_XA
    OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
    CLOSEINFO=
    THREADS=FALSE
    # Others
    OTS_RMP_PROC_CONC=5

  ※: $の行はシステムが自動的に付加します。省略された項目は、デフォルト値で表示されます。

    % otssetrsc -l -n resource1
    $ registration time : 2001/03/27 12:04:30
    $ VERSION : 5
    # Basic Information
    NAME=resource1
    RSCTYPE=OTS
    # DB information
    RMNAME=Oracle_XA
    OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
    CLOSEINFO=
    THREADS=FALSE
    USER=user1
    GROUP=group1
    # Others
    OTS_RMP_PROC_CONC=5

※: $の行はシステムが自動的に付加します。省略された項目は、デフォルト値で表示されます。

注意事項

使用例

  リソース定義を登録する場合

  otssetrsc -a -rf c:\temp\ots\resource1

  リソース定義を上書きで登録する場合

  otssetrsc -o -rf c:\temp\ots\resource1

  リソース定義の登録を削除する場合

  otssetrsc -d -n resource1

  特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合

  otssetrsc -l -n resource1
    % otssetrsc -l -n resource1
    $ registration time : 2001/03/27 12:04:30
    $ VERSION : 5
    # Basic Information
    NAME=resource1
    RSCTYPE=OTS
    # DB information
    RMNAME=Oracle_XA
    OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
    CLOSEINFO=
    THREADS=FALSE
    # Others
    OTS_RMP_PROC_CONC=5

  登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合

  otssetrsc -l
    RESOURCE1
    RESOURCE2
    RESOURCE3

  リソース定義を登録する場合

  otssetrsc -a -rf /home/ots/resource1 -u otsuser -g otsgroup

  リソース定義を上書きで登録する場合

  otssetrsc -o -rf /home/ots/resource1

  リソース定義の登録を削除する場合

  otssetrsc -d -n resource1

  特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合

  otssetrsc -l -n resource1
    % otssetrsc -l -n resource1
    $ registration time : 2001/03/27 12:04:30
    $ VERSION : 5
    # Basic Information
    NAME=resource1
    RSCTYPE=OTS
    # DB information
    RMNAME=Oracle_XA
    OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
    CLOSEINFO=
    THREADS=FALSE
    USER=otsuser
    GROUP=otsgroup
    # Others
    OTS_RMP_PROC_CONC=5

  登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合

  otssetrsc -l
    resource1
    resource2
    resource3