名前
otssetup - OTSシステムの動作環境の設定
形式
otssetup {{{[-a] | -o } [-w] -f セットアップ情報ファイル} | -c | -l | -d }
機能説明
otssetupコマンドは、以下の処理を行います。
インプリメンテーションリポジトリおよびネーミングサービスにOTSシステムの情報を設定、削除します。
システムログファイルの生成を行います(OTSシステムを起動するマシンのみ)。
本コマンドは、OTSシステムを利用するすべてのマシンで実行します。
以下に、otssetupコマンドのオプションを説明します。
動作を指定するオプションとして、-a, -o, -l, -d, -cのいずれかが指定可能です。いずれも指定しないと、-aが指定されたものとみなされます。
OTSが動作するための環境設定を行います。
OTSが動作するための環境設定を上書きモードで行います。-dで環境削除してから-aで環境設定するのと同じ動作になります。データベース連携サービスのシステムログファイルが、セットアップ情報ファイルの“LOGFILE”で指定した場所に、存在する必要があります。
また、何らかの理由によりデータベース連携サービスのシステムログファイルのみが残ってしまった場合に、正常な初期化状態へ復旧する際にも利用することができます。
旧環境からの移行時にシステム情報を移行します。旧環境からの移行方法については、“移行ガイド”の“Interstage Application Server V3.xからの移行”を参照してください。
クラスタ環境で待機系の環境設定を行います。
セットアップ情報ファイルへのパス名を入力します。セットアップ情報ファイルのパス名の最大長は255です。セットアップ情報ファイルの詳細は、“チューニングガイド”に記載されています。
補助文字を含むパス名は指定できません。
セットアップされている情報を参照します。
OTSシステムの動作環境を削除する場合に使用します。
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
アンインストール時には、-dオプションでOTSシステムの動作環境を削除する必要があります。
コマンド実行時には、データベース連携サービス(サービス名:ObjectTransactionService)およびCORBAサービス(サービス名:OD_start,Naming Service)が起動されている必要があります。停止している場合には、手動でサービスを起動してからコマンドを投入するようにしてください。
CORBAサービスおよびネーミングサービスが起動されている必要があります。
OTSシステムの動作環境を設定後、odadminコマンドを使用してCORBAサービスの動作環境を再設定した場合、再度、本コマンドでOTSシステムの動作環境設定を行ってください。
使用例
OTSシステムの動作環境の設定
otssetup -a -f c:\temp\ots\setup_info.def |
クラスタ環境の待機ノードでの設定
otssetup -a -w -f c:\temp\ots\setup_info.def |
OTSシステムの動作環境の削除
otssetup -d |
環境の移行(旧環境からの移行時のみ)
otssetup -c |
OTSシステムの動作環境を上書きで設定
otssetup -o -f c:\temp\ots\setup_info.def |
クラスタ環境の待機ノードでの上書きで設定
otssetup -o -w -f c:\temp\ots\setup_info.def |
OTSシステムの動作環境の設定
otssetup -a -f /home/ots/setup_info.def |
クラスタ環境の待機ノードでの設定
otssetup -a -w -f /home/ots/setup_info.def |
OTSシステムの動作環境の削除
otssetup -d |
OTSシステムの動作環境を上書きで設定
otssetup -o -f /home/ots/setup_info.def |
クラスタ環境の待機ノードでの上書きで設定
otssetup -o -w -f /home/ots/setup_info.def |
OTSシステムの動作環境の設定
otssetup -a -f /home/ots/setup_info.def |
OTSシステムの動作環境の削除
otssetup -d |
OTSシステムの動作環境を上書きで設定
otssetup -o -f /home/ots/setup_info.def |