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Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド

4.5.2 運用方法

  クラスタサービス上での運用パターンごとに、運用方法や運用上の留意点について説明します。

4.5.2.1 起動

  クラスタ製品を使用してクラスタサービスの起動操作を行うと、運用ノードでInterstageが起動されます。
  各ノードにおけるInterstageの動作状態は、以下のとおりとなります。

  

PRIMECLUSTER

SafeCLUSTER

MSCS

運用ノード

起動

起動

起動

待機ノード

待機

待機

停止

4.5.2.2 切り替え/フェイルオーバ(操作)

  運用ノードを停止し、待機ノードを新運用ノードへ切り替える操作です。
  クラスタ製品を使用してクラスタサービスの切り替え操作を行うと、運用ノードで動作しているInterstageは停止もしくは待機状態となり、待機ノードでInterstageが起動します。
  各ノードにおけるInterstageの動作状態は、以下のとおりとなります。

  

PRIMECLUSTER

SafeCLUSTER

MSCS

運用ノード

待機

待機

停止

待機ノード
(新運用ノード)

起動

起動

起動

4.5.2.3 交換

  運用ノードと待機ノードを切り替える操作です。
  クラスタ製品を使用して交換操作を行うと、運用ノードで動作しているInterstageは待機ノードでの動作状態に遷移し、待機ノードでInterstageが起動します。

  

PRIMECLUSTER

SafeCLUSTER

MSCS

運用ノード
(新待機ノード)

待機

待機

待機ノード
(新運用ノード)

起動

起動

-:MSCSには該当の操作がありません。

4.5.2.4 組み込み

  停止状態となっている待機ノードを起動する操作です。
  クラスタ製品を使用して組み込み操作を行うと、運用ノードで動作しているInterstageの動作状態は変わらず、待機ノードのInterstageが待機状態になります。

  

PRIMECLUSTER

SafeCLUSTER

MSCS

運用ノード

起動

起動

待機ノード

待機

待機

-:MSCSには該当の操作がありません。

なお、異常が発生したサーバの組み込みに関しては、“4.5.2.6 フェイルオーバ(異常発生)”もあわせて参照してください。

4.5.2.5 停止

  クラスタ製品を使用してクラスタサービスの停止操作を行うと、運用ノードのInterstageが停止されます。また、待機ノードでInterstageが待機(事前起動)状態となっている場合には、停止します。
  各ノードにおけるInterstageの動作状態は、以下のとおりとなります。

  

PRIMECLUSTER

SafeCLUSTER

MSCS

運用ノード

停止

停止

停止

待機ノード

停止

停止

停止

4.5.2.6 フェイルオーバ(異常発生)

  クラスタサービスの運用中にクラスタ監視対象のリソースで異常が発生した場合、クラスタ製品が自動的にフェイルオーバ(ノードの切り替え)を行います。
  本現象発生時には、クラスタ製品により、運用ノードで起動されているInterstageが停止し、待機ノードで待機状態となっているInterstageが起動されます。

  なお、異常が発生したサーバの復旧方法については、“4.5.2.7 フェイルオーバ発生後の復旧”を参照してください。

  

PRIMECLUSTER

SafeCLUSTER

MSCS

運用ノード
(新運用ノード)

停止

停止

停止

待機ノード
(新運用ノード)

起動

起動

起動

4.5.2.7 フェイルオーバ発生後の復旧

  異常の発生により、クラスタサービスのフェイルオーバが発生した場合には、異常原因を調査し、対処を実施します。
  対処の完了後は、ノードを再起動してください。また、PRIMECLUSTER/SafeCLUSTERに関しては、クラスタの組み込み作業を行い、待機状態に遷移させます。
  詳細については、“4.5.3 異常発生時の対処方法とトラブルシューティング”を参照してください。

  

PRIMECLUSTER

SafeCLUSTER

MSCS

運用ノード
(新運用ノード)

待機

待機

停止

待機ノード
(新運用ノード)

起動

起動

起動