以下の各運用操作について説明します。
IDCMの起動
MQDの起動
DPCF通信パスの確立
Interstageの起動
ACM連携サービスの起動
サービス定義/状態の表示
メッセージキューの作成
メッセージキュー情報の表示
メッセージキューのアクセス状態の変更
メッセージキューの削除
ACM連携サービスの停止
Interstageの停止
DPCF通信パスの解放
MQDの停止
IDCMの停止
事前に、IDCMサービスを開始しておく必要があります。IDCMの起動形態としてインストール時に手動起動形態2を選択した場合は、Windows®の[サービス]画面からIDCMサービスを開始した後、[IDCM操作]画面からIDCMの起動を行います。IDCMの起動方法の詳細は、“IDCMヘルプ”を参照してください。
事前に、IDCMを起動する必要があります。IDCMの起動は、IDCMのstridcmコマンドを使用して行います。IDCMの起動方法の詳細は、“IDCM使用手引書”を参照してください。
ACM連携サービスを使用するためには、MQDを起動する必要があります。
MQDはWindows®のサービスとして動作します。このため、MQDの起動は以下のいずれかの方法で行います。
Windows®の[サービス]画面でMQDサービスを開始する。
Windows®サービスの[スタートアップ]画面でスタートアップの種類を“自動”に変更し、Windows®システムの起動時に自動的にMQDサービスを開始する。
MQDを起動する場合、[サービス]画面のスタートアップパラメタに以下のいずれかの値を指定することにより、MQDの起動形態を選択することができます。
-a: ACM連携サービスを起動する。未反映のサービス定義の反映は行われない。
-n: 未反映のサービス定義を反映してからACM連携サービスを起動する。
-p: ACM連携サービスを起動しない。
[サービス]画面のスタートアップパラメタに何も指定しない場合、およびWindows®システムの起動時に自動的にMQDを起動する場合の起動形態は、MQDのシステム環境の作成時に指定した起動形態となります。
MQDの起動は、mqdstrコマンドを使用して行います。MQDを起動することにより、ACM連携サービスも起動されます。
以下にmqdstrコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdstr --------------------------------------------------------
MQDが起動した後、DPCF通信パスの確立を行います。
DPCF通信パスの確立は、[IDCM操作]画面から行います。DPCF通信パスの確立方法の詳細は、“IDCMヘルプ”を参照してください。
DPCF通信パスの確立は、IDCMのactpsysコマンドを使用して行います。DPCF通信パスの確立方法の詳細は、“IDCM使用手引書”を参照してください。なお、同じUNIXサーバ内のMQD MQゲートウェイとシステム内通信を行う場合、本操作は必要ありません。
Interstageのアプリケーションを使用する場合には、MQDの起動後にInterstageを起動する必要があります。Interstageの起動は、Interstageのisstartコマンドを使用して行います。Interstageの起動方法は、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。
通常、ACM連携サービスの起動は、MQDの起動時に行うため不要です。ただし、“-p”を指定してMQDを起動した場合やMQDの起動時にメッセージ“MQD4112”が出力された場合(グローバルトランザクションのダウンリカバリが未完了)には、ACM連携サービスが起動されません。この場合には、Interstageの起動後にACM連携サービスを起動する必要があります。ACM連携サービスの起動は、mqdstrsvcコマンドを使用して行います。
以下にmqdstrsvcコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdstrsvc ACOM --------------------------------------------------------
サービス定義/状態の表示は、mqdacomprtdコマンド、およびmqdacomprtcコマンドを使用して行います。これらのコマンドは、サービス定義の内容を確認する場合や運用中のACM連携サービスの状態を見る場合に使用します。
以下にmqdacomprtdコマンド(現サービス定義の表示)の入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdacomprtd -c --------------------------------------------------------
以下にmqdacomprtdcコマンド(ACM連携サービスのすべての通信状態の表示)の入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdacomprtc -a --------------------------------------------------------
メッセージの送受信を行うためには、事前にメッセージキューを作成しておく必要があります。まだ作成していない場合は作成してください。メッセージキューの作成は、mqdcrtqコマンドを使用して行います。この操作によりメッセージキューの状態は“送受信可能状態”になります。
以下にmqdcrtqコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdcrtq -l 30K ACMQUES1 --------------------------------------------------------
メッセージキュー情報の表示は、mqdprtqコマンドを使用して行います。このコマンドは、運用中のメッセージキューの状態を見る場合に使用します。
mqdprtqコマンドには以下の三つの表示内容があります。目的に応じて使い分けてください。
メッセージキュー数の表示
メッセージキュー名の一覧表示
メッセージキューの詳細情報の表示
以下にmqdprtqコマンド(メッセージキュー名の一覧表示)の入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdprtq --------------------------------------------------------
メッセージキューのアクセス状態の変更は、mqdchgqコマンドを使用して行います。このコマンドは、メッセージキューを以下の状態に変更する場合に使用します。
メッセージの送受信を可能とする
メッセージの送信を禁止する
メッセージの受信を禁止する
メッセージの送受信を禁止する
送信禁止は、アプリケーションからのメッセージ送信を抑止して、受信側アプリケーションを動作させることで、メッセージキューに滞留しているすべてのメッセージを処理したい場合などに使用します。受信禁止は、アプリケーションが誤ってメッセージを受信することを防ぐ場合などに使用します。
他サーバへのメッセージ送信を一時的に禁止したい場合は、送信キュー単位にメッセージ取り出しを抑止するためにmqdchgqコマンドを実行します。
以下にmqdchgqコマンド(他サーバへのメッセージ送信禁止)の入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdchgq -c -r ACMQUES1 --------------------------------------------------------
他サーバへのメッセージ送信禁止の状態を解除したい場合は、送信キュー単位にメッセージ取り出しの抑止を解除するためにmqdchgqコマンドを実行します。
以下にmqdchgqコマンド(他サーバへのメッセージ送信禁止の解除)の入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdchgq -a -r ACMQUES1 --------------------------------------------------------
他サーバからのメッセージ受信を一時的に禁止したい場合は、受信キュー単位にメッセージ格納を抑止するためにmqdchgqコマンドを実行します。
以下にmqdchgqコマンド(他サーバからのメッセージ受信禁止)の入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdchgq -c -w ACMQUES1 --------------------------------------------------------
他サーバからのメッセージ受信禁止の状態を解除したい場合は、受信キュー単位にメッセージ格納の抑止を解除するためにmqdchgqコマンドを実行します。
以下にmqdchgqコマンド(他サーバからのメッセージ受信禁止の解除)の入力例を示します
-------------------------------------------------------- mqdchgq -a -w ACMQUES1 --------------------------------------------------------
不要なメッセージキューがある場合は、そのメッセージキューを削除します。メッセージキューの削除は、mqddltqコマンドを使用して行います。以下にmqddltqコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqddltq ACMQUES1 --------------------------------------------------------
通常、ACM連携サービスの停止は、MQDの停止時に行うため不要です。MQD運用中にACM連携サービスだけを停止したい場合には、mqdstpsvcコマンドを使用して行います。以下にmqdstpsvcコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdstpsvc ACOM --------------------------------------------------------
Interstageのアプリケーションを使用している場合には、MQDの停止前にInterstageを停止する必要があります。Interstageの停止は、Interstageのisstopコマンドを使用して行います。Interstageの停止方法の詳細は、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。
サーバ間の通信を終了させるために、DPCF通信パスの解放を行います。
DPCF通信パスの解放は、[IDCM操作]画面から行います。DPCF通信パスの解放方法の詳細は、“IDCMヘルプ”を参照してください。
DPCF通信パスの解放は、IDCMのdeactpsysコマンドを使用して行います。DPCF通信パスの解放方法の詳細は、“IDCM使用手引書”を参照してください。なお、同じUNIXサーバ内のMQD MQゲートウェイとシステム内通信を行う場合、本操作は必要ありません。
ACM連携サービスを停止する前に、DPCF通信パスの解放を行わないでください。ACM連携サービスはIDCM上で動作するアプリケーションです。IDCM上で動作するアプリケーション(この場合はACM連携サービス)の実行中にDPCF通信パスの解放を行うと、DPCF通信パスの解放が失敗し、状態がstoppingのままとなります。
MQDの停止を行う前に、MQDを使用するすべてのアプリケーションおよびMQDのコマンドを終了させておく必要があります。
MQDの停止は、Windows®の[サービス]画面で行います。
MQDの停止は、mqdstpコマンドを使用して行います。
以下にmqdstpコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdstp --------------------------------------------------------
最後にIDCMサービスを停止します。IDCMの起動形態としてインストール時に手動起動形態2を選択した場合は、[IDCM操作]画面からIDCMを停止した後、Windows®の[サービス]画面からIDCMサービスを停止します。IDCMの停止方法の詳細は、“IDCMヘルプ”を参照してください。
最後にIDCMを停止します。IDCMの停止は、IDCMのtrmidcmコマンドを使用して行います。IDCMの停止方法の詳細は、“IDCM使用手引書”を参照してください。