1台目のマシンのリポジトリ環境のバックアップを、データベースを共用する2台目以降のマシンのマシンにリストアします。
1台目のマシンのリポジトリ環境のバックアップを、2台目以降のマシンに転送
“6.1.1 データベースを共用するリポジトリのバックアップ”で作成したバックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)を、データベースを共用する2台目以降のマシンに転送します。
転送する場合には、第三者に盗聴されないように注意してください。また、使用後は必ず削除してください。
2台目以降のマシン上で、リポジトリ環境をリストア
データベースを共用する2台目以降のマシン上で、ireprestsysコマンドを実行し、バックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)のデータをリストアします。コマンドに指定するリポジトリ名は、バックアップしたリポジトリの名前と同じものを指定してください。
ireprestsysコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“バックアップコマンド”を参照してください。
バックアップ先ディレクトリ X:\Backup\irep\rep001_back
リポジトリ名 rep001
ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001 |
バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.gz
リポジトリ名 rep001
# ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001 |
データベースにSymfoware Serverを使用する場合
Interstage ディレクトリサービスとSymfoware Serverを別々のマシンにインストールする場合は、2台目以降のマシンにも、Symfoware Server クライアント機能をインストールする必要があります。インストールの詳細は、Symfoware Serverのマニュアル“インストールガイド(クライアント編)”を参照してください。
データベースにOracleデータベースを使用する場合
Interstage ディレクトリサービスとOracleデータベースを別々のマシンにインストールする場合は、2台目以降のマシンにも、Oracle Netソフトウェアを含むOracleクライアント・ソフトウェアをインストールしておく必要があります。なお、Interstage ディレクトリサービスでは、“Instant Client”は使用できません。インストールの詳細は、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。
Interstage ディレクトリサービスからOracleデータベースに接続できるようにするためには、ネットサービスの設定を行う必要があります。ネットサービスの設定を行う際は、1台目のマシンでデータベースの作成時に設定したネットサービス名と同じ名前でネットサービスの設定を行ってください。設定方法の詳細は、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。
リストアした各リポジトリの“Oracleホーム・ディレクトリ”の設定が、リストアしたマシンのOracleデータベース、またはOracleクライアント・ソフトウェアのインストール時に設定した、Oracleホームのディレクトリと一致しているかを確認してください。
一致していない場合は、リストアしたマシンのOracleホームのディレクトリの設定に合わせて、リポジトリの“Oracleホーム・ディレクトリ”の設定を変更してください。
TNSファイル(tnsnames.ora)の格納場所をTNS_ADMIN環境変数などに指定し、Oracleホーム・ディレクトリ配下以外に格納した場合、Oracleデータベースに正しく接続できません。TNSファイルは、必ずOracleホーム・ディレクトリ配下に格納するように設定してください。