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Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド

5.1.1 標準データベースを使用する場合

  標準データベースを使用するリポジトリの作成方法を説明します。

  サーバを構築するマシンのInterstage管理コンソールを使用します。Interstage管理コンソールの操作方法についてはInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

  1. [システム] > [サービス] > [リポジトリ] > [新規作成]タブ(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ] > [新規作成]タブ)を選択します。

      

  2. 以下のように、各項目を指定し、[作成]ボタンをクリックします。
    [簡易設定]

    • リポジトリ名

        リポジトリを識別するリポジトリ名を指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。

    • 管理者用DN

        作成するリポジトリを管理するための管理者のDN(識別名)をDN形式で指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。

    • 管理者用DNのパスワード

        作成するリポジトリを管理するための管理者のパスワードを指定します。

    • 管理者用DNのパスワード(再入力)

        作成するリポジトリを管理するための管理者のパスワードを再入力します。

    • 公開ディレクトリ

        リポジトリを公開するトップエントリをDN(識別名)形式で指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。

    • リポジトリのデータベース

        「標準DB」を選択します。

    • データベース格納先

        データベースの格納先を絶対パスで指定します。リポジトリの新規作成時にのみ指定できます。作成後は値を変更できません。

    [詳細設定]接続設定

    • 通常(非SSL)ポート番号

        非SSL通信で使用するポート番号を指定します。リポジトリの新規作成時にのみ指定できます。作成後は値を変更できません。

    • SSLの使用

        SSL通信を行うかどうかを指定します。リポジトリの新規作成時にのみ指定できます。作成後は値を変更できません。

    • SSLポート番号

        SSL通信で使用するポート番号を指定します。リポジトリの新規作成時にのみ指定できます。作成後は値を変更できません。

    • SSL定義

        SSL通信で使用するSSL定義を決定します。

      その他の項目については、設定されている初期値を、通常変更する必要はありません。必要に応じて変更してください。
      各項目の値に指定できる文字、文字数、範囲など定義詳細はInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

      リポジトリの作成が完了すると、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面)に作成したリポジトリが追加されます。

      作成したリポジトリは、下記の名前でWindows(R)のサービスにも追加されます。

    Interstage Directory Service(リポジトリ名)

      リポジトリ作成時に、[公開ディレクトリ]に指定したトップエントリ配下に初期ツリーが作成されています。各サービスで共通に使用できる初期のツリー構造です。
      初期のツリー構造は、以下のサービスで使用できます。

    • シングル・サインオンのリポジトリサーバ

    • Interstage HTTP Serverのオンライン照合機能

    • J2EEアプリケーションのセキュリティ機能

      

      公開ディレクトリに「ou=interstage,o=fujitsu,dc=com」(初期値)が指定された場合に作成される初期ツリーは以下のようになります。[公開ディレクトリ]を初期値から変更した場合は「ou=interstage,o=fujitsu,dc=com」の部分が指定されたディレクトリになります。

    作成されるツリー(DN形式)

    用途

    ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

    各サービス向けユーザ情報格納用ツリー

    ou=SSO ACI,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

    シングル・サインオン向けアクセス制御情報格納用ツリー

    ou=Resource,ou=SSO ACI,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

    シングル・サインオン向け保護リソース格納用ツリー

    ou=Role,ou=SSO ACI,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

    シングル・サインオン向けロール定義格納用ツリー

      


      リポジトリの作成には数分程度の時間が必要です。リポジトリ内部で使用するデータベース情報の作成が含まれます。作成に要する時間はマシン性能により多少異なります。

  3. パスワード暗号化方式を変更する場合は、リポジトリを起動する前に、irepadminコマンドを使用して変更してください。

    運用を開始したあとは、パスワード暗号化方式を変更することはできません。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

  4. [リポジトリ:状態]画面から、作成したリポジトリを起動します。

  リポジトリの作成直後、リポジトリはOS起動時に自動起動するように設定されています。自動起動の変更については、“リポジトリの自動起動”を参照してください。


  レプリケーション形態のスレーブサーバのリポジトリは、マスタサーバに作成したリポジトリをバックアップして、スレーブサーバにリストアして作成します。手順は“負荷分散環境(レプリケーション形態)の作成”-“C.1 標準データベースを使用する場合”を参照してください。

  レプリケーション形態のマスタサーバは、マスタサーバを構築するマシンのInterstage管理コンソールを使用します。Interstage管理コンソールの操作方法についてはInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。