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Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド

10.1.1 スタンドアロン運用の場合

■リポジトリの起動

  リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合は、事前にデータベースを起動します。データベースの起動の詳細は、Symfoware Serverを使用する場合は、Symfoware Serverのマニュアル“セットアップガイド”の“Symfoware Serverの起動と停止”を参照してください。Oracleデータベースを使用する場合は、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。

  リポジトリの起動には、Interstage管理コンソールを使用します。
  Interstage管理コンソールを起動してログインします。
  [システム] > [サービス] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面)を使用して起動操作をします。

  Interstage管理コンソールの起動は“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソールの起動・停止”を、Interstage管理コンソールの画面操作は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

リポジトリの自動起動

  リポジトリの作成直後は、OS起動時にリポジトリが自動起動するように設定されています。
  OSを起動したときのリポジトリの自動起動は、以下の方法で確認、設定できます。

標準データベースを使用する場合


  [コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス]で、Interstage ディレクトリサービスのサービス(Interstage Directory Service(リポジトリ名))のスタートアップの種類が「自動」になっていることを確認します。スタートアップの種類が「手動」になっている場合は、「自動」に変更します。


  irepadminコマンドを使用して、リポジトリが自動起動する設定(-startup オプションが「Auto」)になっていることを確認します。手動で起動する設定(-startup オプションが「Manual」)になっている場合は、irepadminコマンドを使用して、自動起動する設定に変更します。

  irepadminコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。


RDBを使用する場合

InterstageディレクトリサービスをWindows(R)で運用する場合

  Windows(R)では、Interstage ディレクトリサービスとRDBを同じマシンで運用するか、または別々のマシンで運用するかで、設定方法が違います。

Interstage ディレクトリサービスRDBを同じマシンで運用するとき

  1. [コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス]で、Interstage ディレクトリサービスのサービスのスタートアップの種類が「自動」になっていることを確認します。スタートアップの種類が「手動」になっている場合は、「自動」に変更します。
      

  2. RDBのサービスの起動を待ち合わせる設定をします。

    irepadminコマンドの-setsvc オプションを使用して、Interstage ディレクトリサービスのサービスとRDBのサービスに依存関係を設定します。RDBのサービスの設定操作は不要です。

    リポジトリの作成直後は、依存関係は設定されていません。
    irepadminコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

  

Interstage ディレクトリサービスRDB別々のマシンで運用するとき

  Interstage ディレクトリサービスのサービスよりも先に、RDBのサービスが起動されている必要があります。RDBのサービスの起動を待ち合わせることはできません。

RDBをWindows(R)上で運用するとき

  1. [コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス]で、Interstage ディレクトリサービスのサービスのスタートアップの種類が「自動」になっていることを確認します。スタートアップの種類が「手動」になっている場合は、「自動」に変更します。
      

  2. OSを起動したときに、RDBのサービスが自動で起動されるように設定します。

    スタートアップの種類が、「手動」になっている場合は、「自動」に変更してください。

    ○  Symfoware/RDBのサービス名

    SymfoWARE RDB RDBシステム名

    ○  Oracleデータベースのサービス名は、以下のようになっています。

    リスナーのサービス名

    • デフォルトのリスナーを使用する場合

      Oracle<Oracleホーム名>TNSListener

    • デフォルトではないリスナーを使用する場合

      Oracle<Oracleホーム名>TNSListener<リスナー名>

    Oracleデータベースのサービス名

    OracleService<Oracleインスタンス識別名(Oracle SID)>

  Interstage ディレクトリサービスとRDBを別々のマシンで運用するときには、Interstage ディレクトリサービスのサービスとRDBのサービスとの間で、依存関係を設定することはできません。


RDBをSolarisまたはLinux上で運用するとき


  RDBでは、OSの起動時、データベースを自動起動する機能は提供されていない場合があります。

  • Oracleデータベースを使用する場合

    Oracleのマニュアルを参照して、データベースが自動起動するように起動スクリプトの設定を行ってください。

  • Symfoware Serverを使用する場合

    Symfoware ServerからRDBシステム起動スクリプトが提供されていない場合には、Interstage ディレクトリサービスが提供するRDBシステム起動スクリプトのサンプルを修正し、以下のディレクトリに配置してください。

/etc/rc2.d/S90FJSVireprdb2b

/etc/rc.d/rc0.d/K20FJSVireprdb2b
/etc/rc.d/rc1.d/K20FJSVireprdb2b
/etc/rc.d/rc2.d/S81FJSVireprdb2b
/etc/rc.d/rc3.d/S81FJSVireprdb2b
/etc/rc.d/rc4.d/S81FJSVireprdb2b
/etc/rc.d/rc5.d/S81FJSVireprdb2b
/etc/rc.d/rc6.d/S81FJSVireprdb2b

  RDBシステム起動スクリプトのサンプルは、以下のディレクトリにあります。

C:\Interstage\IREP\sample\RDB\SYM\PROCEDURE

  起動スクリプト中のRDBNAMEには、“第3章 データベースの構築”で作成したRDBシステム名を指定してください。すべての起動スクリプトを修正して配置してください。

RDBシステム起動スクリプトのサンプル
#!/bin/sh
# ---
# All Rights Reserved, Copyright (c) FUJITSU LIMITED 2006
# ---

RDBNAME=dsdbsys
LC_ALL=C
export RDBNAME
export LC_ALL

SYS=`uname`
if ( test "$SYS" = "SunOS" ) then
    RDBPATH=/opt/FSUNrdb2b
    LD_LIBRARY_PATH=$RDBPATH/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib
    LD_LIBRARY_PATH_64=$RDBPATH/lib
    export LD_LIBRARY_PATH
    export LD_LIBRARY_PATH_64
elif ( test "$SYS" = "Linux" ) then
    RDBPATH=/opt/FJSVrdb2b
    LD_LIBRARY_PATH=$RDBPATH/lib
    export LD_LIBRARY_PATH
fi

case "$1" in
start)
    if ( test -f $RDBPATH/bin/rdbstart ) then
        $RDBPATH/bin/rdbstart
    fi
    ;;

以下は修正不要ですので、省略します。

  


InterstageディレクトリサービスをSolarisまたはLinuxで運用する場合


  Solaris、およびLinuxでは、Interstage ディレクトリサービスとRDBを運用するマシンが同じであるかどうかに関係なく、以下の設定操作をしてください。

  1. irepadminコマンドを使用して、リポジトリが自動起動する設定(-startup オプションが「Auto」)になっていることを確認します。手動で起動する設定(-startup オプションが「Manual」)になっている場合は、irepadminコマンドを使用して、自動起動する設定に変更します。

    リポジトリの作成直後は、リポジトリがOS起動時に自動起動するように設定されています。
    irepadminコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

      

  2. OSを起動したときに、RDBのサービスが自動で起動されるように設定します。

    RDBをWindows(R)上で運用するとき

      “InterstageディレクトリサービスをWindows(R)で運用する場合”の“RDBをWindows(R)上で運用するとき”の手順2と同じ方法で、設定してください。

      

    RDBをSolarisまたはLinux上で運用するとき

      RDBでは、OSの起動時、データベースを自動起動する機能は提供されていない場合があります。

    • Oracleデータベースを使用する場合

      Oracleのマニュアルを参照して、データベースが自動起動するように起動スクリプトの設定を行ってください。

    • Symfoware Serverを使用する場合

      Symfoware ServerからRDBシステム起動スクリプトが提供されていない場合には、Interstage ディレクトリサービスが提供するRDBシステム起動スクリプトのサンプルを修正し、以下のディレクトリに配置してください。

      /etc/rc2.d/S90FJSVireprdb2b

      /etc/rc.d/rc0.d/K20FJSVireprdb2b
      /etc/rc.d/rc1.d/K20FJSVireprdb2b
      /etc/rc.d/rc2.d/S81FJSVireprdb2b
      /etc/rc.d/rc3.d/S81FJSVireprdb2b
      /etc/rc.d/rc4.d/S81FJSVireprdb2b
      /etc/rc.d/rc5.d/S81FJSVireprdb2b
      /etc/rc.d/rc6.d/S81FJSVireprdb2b

        RDBシステム起動スクリプトのサンプルは、以下のディレクトリにあります。

      /opt/FJSVirep/sample/RDB/SYM/PROCEDURE

        

        起動スクリプト中のRDBNAMEには、“第3章 データベースの構築”で作成したRDBシステム名を指定してください。すべての起動スクリプトを修正して配置してください。

        起動スクリプトのサンプルの内容は、“RDBシステム起動スクリプトのサンプル”を参照してください。

      

  3. リポジトリがOS起動時に自動起動するように設定(-startup オプションがAuto)になっている場合、RDBのサービスの起動を待ち合わせるように設定することができます。RDBのサービスの起動を待ち合わせるには、irepadminコマンドの-rdbwait オプションを使用します。

    リポジトリの作成直後は、RDBのサービスの起動を待ち合わせないでエラーとなるように設定されています。
    irepadminコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

      Interstage ディレクトリサービスよりも先に、RDBが起動されている必要があります。

■リポジトリの停止

  リポジトリの停止にはInterstage管理コンソールを使用します。
  Interstage管理コンソールを起動してログインします。
  [システム] > [サービス] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面)を使用して停止操作をします。

  Interstage管理コンソールの停止は“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソールの起動・停止”を、Interstage管理コンソールの画面操作は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。