Interstageの起動方法には、マシンブート時に自動的に起動する方法と、isstartコマンドやInterstage管理コンソールによる起動方法があります。
Interstageインストール直後は、マシンブート時に自動的に起動するように設定されています。ここでは、以下を説明します。
マシンのブート時にInterstageの起動およびワークユニットの起動を行う場合は、RCプロシジャを使用します。ここでは、以下を説明します。
■Interstageを自動起動する場合の環境構築方法
マシンのブートを契機に業務を開始する場合、マシンブート時に、以下の操作を自動的に行う必要があります。
上記の操作を自動化するための環境構築手順を、以下に示します。
◆Interstageの自動起動
Interstageをインストールし、初期化を行うと、Windows(R)に対してサービスが登録されます。
マシンブート時にInterstageを自動起動する場合は、これらWindows(R)のサービスの設定をカストマイズする必要があります。設定方法を以下に示します。
コントロールパネルの“サービス”を開きます。
Interstage統合コマンドの操作対象であるWindows(R)のサービスの“サービス”に対して、“スタートアップの種類”を下表のとおり設定します。
Windows(R)のサービス名 | 設定内容 | 説明 |
---|---|---|
Interstage | 自動 | Interstageシステム用のサービス |
Interstage API | 手動 | クラスタシステム専用のサービス |
OD_start | 手動 | CORBAサービス用のサービス |
InterfaceRep_Cache Service | 手動 | インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)用のサービス |
InterfaceRep_Cache_e Service | 手動 | インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)用のサービス |
Naming Service | 手動 | ネーミングサービス用のサービス |
EventService | 手動 | イベントサービス用のサービス |
EventFactory | 手動 | イベントファクトリ用のサービス |
Transaction Director | 手動 | コンポーネントトランザクションサービス用のサービス |
FJapache | 手動 | Webサーバ用のサービス |
Interstage HTTP Server(Webサーバ名) | 手動 | 上記以外のWebサーバ用のサービス |
CORBA/SOAP ClientGW | 手動 | CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ用のサービス |
なお、本方式を使用する場合は、以下の点に注意してください。
Interstage統合コマンドの操作対象外のサービスについては、そのサービスの自動起動方法に従って設定してください。
クラスタシステムでInterstageを運用する場合は、上記の方法は使用せず、クラスタシステムによる起動方法に従ってください。
マシンブート時にInterstageを自動起動する場合以外は、Interstage統合コマンドかInterstage管理コンソールにより起動してください。
マシン停止時は、事前にInterstage統合コマンドかInterstage管理コンソールによりInterstageを停止する必要があります。
◆アプリケーションの自動起動
Interstage管理コンソールから作成した IJServerおよびCORBA アプリケーションは、ワークユニットの環境設定において、ワークユニットを自動起動する設定を行うことできます。“自動起動する”を選択すると、Interstage起動時に指定されたワークユニットを自動起動します。
■Interstageを自動起動する場合の運用方法
マシンのブート時に、以下の操作を行います。
Interstageの自動起動
アプリケーションの自動起動
“Interstageを自動起動する場合の環境構築方法”に従って環境を構築すると、上記の操作は、マシンブート時に自動的に行われます。
■Interstageを自動起動しない場合の設定方法
コントロールパネルの“サービス”を開きます。
Interstage統合コマンドの操作対象であるWindows(R)のサービスの“サービス”に対して、“スタートアップの種類”を下表のとおり設定します。
Windows(R)のサービス名 | 設定内容 | 説明 |
---|---|---|
Interstage | 手動 | Interstageシステム用のサービス |
Interstage API | 手動 | クラスタシステム専用のサービス |
OD_start | 自動 | CORBAサービス用のサービス |
InterfaceRep_Cache Service | 自動 | インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)用のサービス |
InterfaceRep_Cache_e Service | 自動 | インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)用のサービス |
Naming Service | 自動 | ネーミングサービス用のサービス |
EventService | 自動 | イベントサービス用のサービス |
EventFactory | 自動 | イベントファクトリ用のサービス |
Transaction Director | 手動 | コンポーネントトランザクションサービス用のサービス |
FJapache | 自動 | Webサーバ用のサービス |
Interstage HTTP Server(Webサーバ名) | 自動 | 上記以外のWebサーバ用のサービス |
CORBA/SOAP ClientGW | 手動 | CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ用のサービス |
■RCプロシジャからのInterstage起動およびワークユニット起動を行う場合
マシンのブート時にInterstageの起動およびワークユニットの起動を行う場合は、RCプロシジャを使用します。RCプロシジャからInterstageの起動およびワークユニットの起動を行う場合、“/etc/rc2.d”に起動プロシジャを設定する必要があります。
#!/sbin/sh # Interstage start procedure # Set Environment Variable IS_ISV_CONSOLE_OUTPUT=OFF export IS_ISV_CONSOLE_OUTPUT # Execute Start Command isstart isstartwu TDSAMPLE1 isstartwu TDSAMPLE2