19.11 コミュニティ名を変更したらサーバ性能情報の監視・収集ができない

対処1

エラーメッセージ

性能拡張エージェントがインストールされていないか、起動されていません。

対象バージョンレベル

Systemwalker Centric Manager
- Solaris版:5.0以降(*1)
- Linux版 : V10.0L10以降
- Linux for Itanium版:V12.0L10以降
  (*1)5.0/5.1/5.2/10.0については、以下の緊急修正が適用されている場合の説明となります。
  バージョン
  緊急修正
  5.0
  TJ00088以降
  5.1
  T006ES-01以降
  5.2
  T006FS-01以降
  10.0
  T006GS-01以降

バージョン	緊急修正
5.0	TJ00088以降
5.1	T006ES-01以降
5.2	T006FS-01以降
10.0	T006GS-01以降

原因

ノードプロパティのコミュニティ名とSNMPエージェント、および性能監視拡張エージェントのコミュニティ名の指定が一致していない場合に発生します。一致していない場合、ノード詳細の表示（サーバ性能）で「情報獲得に失敗しました」メッセージが出力されます。

対処方法

【Solaris 9以前】

SNMPエージェントのコミュニティ名を変更しているサーバで、性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下のファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

/opt/FJSVspmex/etc/MpTrfExAgt.acl

変更前

acl = {
        {
                communities = public, private
                access = read-write
                managers = *
        }
}

変更後

acl = {
        {
                communities = public, private
                access = read-write
                managers = *
        }
        {
                communities = FUJITSU
                access = read-only
                managers = *
        }
}

設定が完了したら、性能監視拡張エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/init.snmpdx stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

【Solaris 10】

/etc/sma/snmp/snmpd.conf
ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。
変更前
rocommunity public
変更後
rocommunity FUJITSU

設定が完了したら、性能監視拡張エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/init.sma stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /etc/init.d/init.sma start
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

【Linux版(V12.0L10以前)】

“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のとおり編集する必要があります。

ここでは、SNMPパケットの受付けを許可するホストのIPアドレスを"10.20.30.40"、コミュニティ名を"FUJITSU"と仮定して説明します。

設定ファイル

/etc/snmp/snmpd.conf

変更前

com2sec systemwalker default public

変更後

com2sec systemwalker localhost FUJITSU

※SNMP要求はすべて性能監視拡張エージェントから転送されるため、ローカルホスト内の通信を許可します。

設定ファイル

/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

変更後

[community]
name1=FUJITSU ・・・外部からの要求を受け付けるコミュニティ名を指定します。
name2=test ・・・複数コミュニティを設定する場合は、連番で設定します。

[FUJITSU] ・・・nameに対応するコミュニティ名を記述し、設定を行ないます。
access=read-write ・・・コミュニティのアクセス権を設定します。(read-write、read-only)
ip1=10.20.30.40 ・・・上位サーバ(運用管理サーバまたは部門管理サーバ)のIPを設定します。
mask1=255.255.255.0 ・・・上位サーバのIPのネットマスクを指定します。
ip2=10.20.30.50 ・・・複数IPを設定する場合は連番で設定します。
mask2=255.255.255.0

[test]
access=read-write
ip1=10.20.30.40
mask1=255.255.255.0

設定が完了しましたら、性能監視拡張エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /etc/init.d/snmpd start
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

【Linux版(V13.0.0以降)/Linux for Itanium】

“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のファイルを編集する必要があります。

ここでは、SNMPパケットの受付けを許可するホストのIPアドレスを"10.20.30.40"、コミュニティ名を"FUJITSU"と仮定して説明します。

設定ファイル

/etc/snmp/snmpd.conf

変更前

com2sec systemwalker default public

変更後

com2sec systemwalker 10.20.30.40 FUJITSU

設定が完了しましたら、性能監視拡張エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /etc/init.d/snmpd start
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

対処2

エラーメッセージ

community_check();bad community from xxxx

対象バージョンレベル

Systemwalker Centric Manager
- Solaris版:5.0以降
- Linux版:5.2、V10.0L10以降

原因

SNMPエージェントが、Systemwalker Centric Manager やその他の製品が使用しているコミュニティ名を許可していません。

対処方法

以下のどちらかの対処を行ってください。

SNMPエージェントのコミュニティ名の設定を変更し、Systemwalker Centric Managerやその他の製品が使用しているコミュニティ名を許可するようにします。
Systemwalker Centric Managerを含むSNMPエージェントに対して要求を出す製品の設定を変更し、SNMPエージェントに対する要求を、SNMPエージェントが許可しているコミュニティ名で行うようにします。