対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:10.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
対処1
エラーメッセージ
Snmpdx: [daemon.error] Subagent died: MpTrfExAs |
情報獲得に失敗しました。対象システム上の性能拡張エージェントがインストールされていないか、起動されていない可能性があります。 |
確認ポイント
SNMPエージェント(snmpdx) の管理テーブルからサブエージェントの性能監視拡張エージェントのエントリを削除したため発生します。SNMPエージェントと性能監視拡張エージェントとの間で応答が遅延した場合や、しきい値監視"OFF"のサーバ性能ポリシーを配付した場合にも発生します。
原因
SNMPエージェント(snmpdx) の管理テーブルからサブエージェントの性能監視拡張エージェントのエントリを削除したため発生します。SNMPエージェントと性能監視拡張エージェントとの間で応答が遅延した場合にも発生します。
対処方法
SNMPエージェントが起動抑止されている場合
SNMPエージェントの起動スクリプトをリネームするなどして、SNMPエージェントの起動が抑止されている場合、性能監視拡張エージェントの起動にも失敗するため、本現象が発生します。SNMPエージェントの起動抑止を解除した上で、SNMPエージェントを起動してください。
性能監視拡張エージェントが停止している場合
以下の緊急修正を、監視対象のサーバへ適用した上で、性能監視拡張エージェントを通常モードで動作するように設定してください。
バージョン | 緊急修正 |
---|---|
5.0 | TJ00088以降 |
5.1 | T006ES-01以降 |
5.2 | T006FS-01以降 |
10.0 | T006GS-01以降 |
10.1 | T006HS-01以降 |
通常モードへの変更方法については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“setupsea.sh”の記事を参照してください。
緊急修正を適用すると、プロセス名/数が変更されるため、プロセス監視を行っている場合は、注意が必要です。
また、緊急修正が適用されている場合“コミュニティ名を変更したらサーバ性能情報の監視・収集ができない”を参照してください。
性能監視拡張エージェントが動作している場合
SNMPエージェント(snmpdx) の管理テーブルからSUBエージェントとしてのエントリを削除されているため、拡張エージェントに対しての要求が届きません。
SNMPの再起動および、性能監視拡張エージェントの再起動を行ってください。
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop # /etc/init.d/init.snmpdx stop # /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start |
性能監視拡張エージェントを起動させることでSNMPエージェントも起動されます。
しきい値監視を"OFF"にしたサーバ性能ポリシーを配付している場合も性能情報を取得することはできません。
当該ノードは監視"OFF"になっていますので、このメッセージの対処は不要です。
対処2
エラーメッセージ
MpTrfExA: WARNING: 333: アラーム通知に失敗しました。収集処理は続行します。 |
原因
性能監視拡張エージェントで使用するテンポラリファイルが作成できなかった場合、または、OSコマンドの一時的な動作異常の場合に発生します。
性能監視拡張エージェントで使用するテンポラリファイルが存在しなかったことが原因としては、以下のことが考えられます。
何らかの原因で作成できなかった場合
ハードディスク枯渇によるファイル作成の失敗、メモリ枯渇、プロセステーブル枯渇による性能収集コマンドの起動失敗などが、一時的なエラーの原因として考えられます。
何らかの原因で削除されてしまった場合
オペレーションなどのミスが一時的なエラーの原因として考えられます。
対処方法
一時的なエラーの場合は、次回のサンプリング間隔より正常に動作します。
対処3
エラーメッセージ
MpTrfExA: エラー: 332: 性能情報の収集に失敗しました。収集処理を停止します。Process = プロセス名 Detail = 原因コード |
原因
システムのリソース不足によって、一時的に性能情報の収集ができなかったことが原因として考えられます。
Detail=12の場合:領域不足/メモリ不足が発生しています。
Detail=128の場合:デスクトップヒープの枯渇が発生しています。
対処方法
現象再現時には、性能監視拡張エージェントが動作しているか確認し、動作していない場合は再起動してください。また、動作している場合は、次回のサンプリング間隔より正常に動作します。
なお、Detail=12が発生した場合には、領域及びメモリが不足していないかを確認してください。また、Detail=128が頻発する場合は、デスクトップヒープ領域の拡張を実施してください。
また、Process=fork の場合、性能監視拡張エージェントが新規プロセスの作成に失敗したことを示しています。システム負荷が高いことが考えられますので、原因を対処した上で性能監視拡張エージェントを再起動してください。
対処4
エラーメッセージ
MpPmonC: ERROR: 3:MpPmonC[2508]:1000002:Systemwalker CentricMGR のプロセス(MpTrfExAgt.exe)が正常に動作しているか確認してください。 |
確認ポイント
性能監視拡張エージェント(MpTrfExA)のエラーメッセージが出力されていますか。
SNMPサービスが起動されていますか(Solaris)。
原因
性能監視拡張エージェント(MpTrfExA)のエラーメッセージが出力されている場合は、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“MpTrfExAgtで始まるメッセージ”を参照し、原因/対処方法を確認してください。エラーメッセージが出力されていない場合は、デスクトップヒープの枯渇が発生していることが原因として考えられます。
SNMPエージェントの起動スクリプトをリネームするなどして、SNMPエージェントの起動抑止をしていることが考えられます。
対処方法
現象再現時には、MpTrfExAサービスの再起動をするか、頻発するのであればデスクトップヒープ領域の拡張を実施してください。
SNMPエージェントの起動抑止を解除してください。
対処5
原因
“構成情報とポリシーの同期配付”欄の「同期・配付」を「同期する」に設定していた場合は、構成情報上から監視対象としていたノードが削除されると、性能監視の監視対象からも削除されます。
対処方法
構成情報を再登録した上で、性能監視の監視対象として再登録してください。
対処6
エラーメッセージ
MpTrfAgt: WARNING: 202: (ノード)に対する情報収集処理がタイムアウトしました。 |
原因
SNMPエージェントの起動スクリプトをリネームするなどして、SNMPエージェントの起動抑止をしている場合、性能情報を収集することができません。
対処方法
SNMPエージェントの起動抑止を解除してください。