対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:10.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
対処1
エラーメッセージ
MpTrfAgt: WARNING: 202: (ノード)に対する情報収集処理がタイムアウトしました。 |
確認ポイント
以下の原因が考えられます。
監視対象ノードが起動中、または起動していない。
監視対象ノードのSNMPエージェントが起動中、または起動していない。(SNMPサービスを性能監視サービスより先に起動するようにしてください。)
監視対象ノードに対して、サーバ性能監視のポリシー配付を行っていた。
(ポリシー配付を行うと、SNMPエージェントが再起動されます)
監視対象ノードのSNMPエージェントのReadコミュニティ名と、Systemwalker Centric Managerで設定しているReadコミュニティ名が一致していない。
監視対象ノードのSNMPエージェントが、運用管理サーバ/部門管理サーバからの要求を許可していない。
ネットワーク環境に問題があり、正常に通信ができない。
監視対象ノードの負荷が非常に高く、SNMPエージェントが応答を返せない。
監視対象ノードがSystemwalkerコンソールから削除された。
原因
「情報収集処理がタイムアウト」メッセージが発生している場合は、ネットワーク性能情報の収集(SNMP MIB-GET)で、監視対象ノードから応答が返ってきません。
「MIBオブジェクト獲得に失敗しました。」メッセージが発生している場合は、ネットワーク性能情報の収集(SNMP MIB-GET)で、監視対象ノードから監視に必要なMIBオブジェクトの獲得に失敗しています。
また、ネットワーク性能監視で監視できるインタフェース数は、1台の運用管理サーバ/部門管理サーバで最大約300(*1)インタフェース(性能情報採取ポーリング間隔が2分の場合)となっています。監視できるインタフェース数を超えた場合は、本現象が発生することがあります。
*1:V5.0L10/V5.0L20/5.0/5.1までは、最大約100インタフェースとなります。
対処方法
上記の確認ポイントに対して、対処してください。なお、再起動中であった場合は、再起動完了後、情報収集が正常に行われていれば問題ありません。
ポリシーの設定で、性能情報採取ポーリング間隔を拡大する。
監視対象のインタフェースを絞り込む。
新しい部門管理サーバを設置して負荷分散する。
ノード削除の情報を反映するため、ネットワーク性能ポリシー(全体設定)の設定を変更せずに更新する。
対処2
エラーメッセージ
MpTrfAgt: WARNING: 204: (ノード)にMIBオブジェクトが実装されていません。MIB名=(MIB名) |
確認ポイント
実装されていなかったMIBオブジェクトによって対処方法が異なります。
主に以下のMIBオブジェクトで発生します。
if*(ifIndexなど)
ether*(etherStatesIndexなど)
mp*(mpCpuIndexなど)
原因
「MIBオブジェクトが実装されていません」メッセージが発生している場合は、ネットワーク性能情報の収集(SNMP MIB-GET)で、監視対象ノードから監視に必要なMIBオブジェクトが存在しない旨の応答(noSuchName)が返ってきています。
対処方法
MIB名=if*の場合
MIB-IIのMIBオブジェクトが取得できていません。
監視対象ノードのSNMPエージェントが正常に動作していない可能性があります。SNMPエージェントの確認を行ってください。
また、LANカード(NIC)切替え運用のLAN二重化環境のノードを監視対象としている場合に、切替えが発生するとイベントが通知されます。
これにより、切替えが発生するたびに、ノード構成情報を取得し、ポリシーを再作成する必要があります。
以下の手順で、ポリシーを再作成してください。
[Systemwalkerコンソール]の監視マップで、該当のSafeLINK、またはPRIMECLUSTER GLSのノードを選択します。
[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[ネットワークの性能]-[ノード]を選択します。
[構成情報再取得]ボタンをクリックし、ノード構成情報を取得します。
[OK]ポタンをクリックし、ポリシーを作成します。
ポリシーを配付/適用します。
MIB名=ether*の場合
RMONの監視に必要なMIBオブジェクトが取得できていません。
RMONの監視は、RMONプローブだけを対象にできます。
監視対象ノードがRMONプローブでない場合は、該当ノードに対する性能監視のノード設定でRMONの監視を停止してください。
MIB名=mp*の場合
サーバ性能監視に必要なMIBオブジェクトが取得できていません。
以下の原因が考えられます。
監視対象ノードの性能監視拡張エージェント(MpTrfExA)が停止しています。性能監視拡張エージェントを起動してください。また、“サーバ性能情報の監視・収集ができない”のトラブルの可能性があります。
監視対象ノードに対して、サーバ性能監視のポリシー配付を行っていた。(ポリシー配付を行うと、性能監視拡張エージェントが再起動されます)
ネットワーク機器に対して、サーバ性能の監視を行っています。該当ノードに対して、性能監視のノード設定でサーバ性能の監視を停止してください。
監視対象ノードに、性能監視拡張エージェント(MpTrfExA)が存在していません。性能監視拡張エージェントをインストールするか、該当ノードに対して、性能監視のノード設定でサーバ性能の監視を停止してください。
監視対象ノードのディスク構成が動的に変更されました。
10.1以降の場合
対処は必要ありません。
10.0以前の場合
性能監視エージェントの再起動を実施してください。
対処3
原因
監視対象ノードのファームアップ等により、監視対象インタフェースの情報が更新された場合、監視が出来なくなる場合があります。
対処方法
ノード検出をし、監視対象ノードのインタフェース情報を最新のものに更新した上で当該ノードに対しポリシーの作成・配付を実施してください。
対処4
エラーメッセージ
MpTrfAgt: WARNING: 201: %1との接続が行えませんでした。 原因コード=%2 |
%1: 接続できなかったサーバ名
%2: 接続できなかった原因コード
原因
以下のような原因により、サーバとの接続に失敗しました。
表示されているサーバが起動されていません。
表示されているサーバとの回線が接続されていません。
表示されているサーバで性能監視サービス(MpTrfMgr、MpTrfAgt)が起動されていません。
部門フォルダに設定されている部門管理サーバのIPアドレス(表示されているノードの代表IPアドレス)が誤っています。
表示されているサーバ、または表示されているサーバとの通信経路にファイアウォールが設定されており、性能監視が使用する通信ポート(TCP/IP 2750ポート)が許可されていません。
表示されているサーバ上でホスト名から解決したIPアドレスに、エラーメッセージが発生したサーバから通信ができません。
対処方法
以下の対処を実施してください。
表示されているサーバを起動してください。
表示されているサーバとの回線を接続してください。
Systemwalker Centric Managerを再起動してください。
部門フォルダに設定されている部門管理サーバの代表IPアドレスを運用管理サーバと通信できるIPアドレスに変更してください。
表示されているサーバがWindows XP等の場合、ファイアウォールの設定を確認し、性能監視機能が使用するポート(TCP/IP 2750ポート)が使用できるようにしてください。
サーバが高負荷になっている場合は、要因を取り除いてください。一時的な高負荷の場合は本メッセージの対処は不要です。
複数のLANカード(NIC)をサーバが実装している場合は、ホスト名で解決できるIPアドレスをサーバ間で通信できるIPアドレスに変更してください。
対処5
エラーメッセージ
MpTrfAgt: エラー: 301: %1の起動に失敗しました。原因コード=%2 |
原因
%2の理由により、%1の起動に失敗しています。
対処方法
起動に失敗したMpTrfAgtサービスの再起動を実施してください。
原因コード=128の場合
起動処理がタイムアウトで失敗しています。
システム再起動などの、システム負荷が高い状態でサービスを起動しようとすると、このようなエラーが発生することがあります。システム負荷を取り除き、サービスの再起動を実施してください。
%1=No.1 net commandの場合
ポリシー適用時にMpTrfAgtサービスが正常に再起動できなかった場合に発生します。
以下の原因が考えられます。
システム負荷が高いため、サービスの終了処理が一定時間内に完了しなかった。
サービスの[スタートアップの種類]が“無効”に設定されていた。
MpTrfAgtサービスの[スタートアップの種類]が“無効”の場合は、“自動”に変更し、サービスの再起動を実施してください。