対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:10.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Systemwalker Event Agent
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
Linux版:V11.0L10以降
対処1
確認ポイント
発生メッセージはsyslogに出力するメッセージですか。
対処方法
“syslogに出力するメッセージが表示されない”を参照して、対処してください。
対処2
確認ポイント
イベント監視の条件定義を確認してください。
対処方法
メッセージの発生元のサーバから、運用管理サーバに通知されるまでの経路にあるすべてのサーバで、以下を確認してください。
同じようなイベント定義を、複数定義している場合
発生メッセージとイベント監視の条件が一致すると想定している定義行よりも、上の位置にある定義行で一致している可能性があります。想定している定義行より上にある条件と一致しないか確認してください。
発生メッセージが、ログファイル監視のメッセージである場合
[監視ログファイル設定]ダイアログボックスで、監視するログファイルを設定している場合、ラベルにエラー種別の文字列を設定していないか確認してください。ラベル名に、エラー種別で使用するような文字列を設定していた場合は、別の文字列に変更してください。
発生メッセージのエラー種別が「情報」である場合
初期設定では、エラー種別が「情報」のメッセージは、監視イベント一覧に表示されません。[アクション定義]ダイアログボックスの[メッセージ監視]タブで、[重要度]に以下のいずれかを選択してください。
【V13.2.0以前】
最重要
重要
警告
【V13.3.0以降】
最重要
重要
警告
通知
発生メッセージに、以下の文字列が含まれている場合
daemon[nnnnn]
[ID nnnnn facility.priority]
Solaris版の場合、出力されるsyslogのメッセージテキストの中で、システムが付加する以下の文字列は、比較対象外となります。
[ID nnnnn facility.priority]
nnnnn : 可変の数字
エラー種別の前部分に付加される“daemon[nnnnn]”
daemon : デーモン名
nnnnn : プロセスID
ラベル名の特定や、メッセージテキストの特定の項目に、上記のような形式の文字列を定義しないでください。
【例】
MpAosfB[2565]: UX:MpAosfB: [ID 498913 daemon.error] ERROR: 7011: Error occurred in system function |
このメッセージを、ラベル/エラー種別/テキストに分割すると以下のようになります。
ラベル: ^UX:MpAosfB
エラー種別: エラー
テキスト: 7001: Error occurred in system function
発生したメッセージが、イベント監視の条件定義ですべての定義行と一致しなかった場合
このメッセージは、監視イベント一覧に表示されません。このメッセージを監視するためのイベント定義を追加してください。
上記以外の場合
イベント定義に設定した内容と、発生するメッセージに違いがないかを確認してください。スペル以外にも、空白の数や、大文字/小文字、半角/全角を確認してください。メッセージを定義と比較する場合、大文字、小文字の区別、全角、半角の区別をしています。
また、空白の数についてもチェックしています。発生メッセージの文字列と定義内容を比べて異なる場合は、発生メッセージに合わせて、定義内容を変更してください。
ポイント
イベント監視の条件定義の簡易チェックツール
V10.0L20以降、10.1以降の場合は、以下の簡易チェックツールを使用することにより、発生したイベントが、イベント監視の条件定義のどの行と一致したか確認することができます。
また、意図する定義行と一致しなかった原因を確認することができます。詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編” を参照してください。
[Windows 98/Windows Meの場合]
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpaosfsv¥bin¥mpaosevchk.exe |
[Windows NT/Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003 STD /Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEの場合]
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker¥mpaosfsv¥bin¥mpaosevchk.exe |
対処3
確認ポイント
メッセージ監視のアクション定義は正しいですか。
対処方法
イベント監視の条件定義で、発生メッセージとイベント監視の条件が一致していると思われる定義行の[アクション定義]ダイアログボックスの[メッセージ監視]タブで、以下を確認してください。
なお、メッセージの発生元のサーバから、運用管理サーバに通知されるまでの経路にあるすべてのサーバで確認してください。
ログ格納するように定義していますか(運用管理サーバ)
「ログ格納」が“する”と設定しているか確認してください。
「ログ格納」が“しない”と設定している場合は、“する”に設定してください。
上位送信するように定義していますか(部門管理サーバ/業務サーバ)
「上位送信する」が“する”と設定しているか確認してください。
「上位送信する」が“しない”と設定している場合は、“する”に設定してください。
監視イベント種別は登録されていますか
opfmt(対象V/L:10.1以前)で出力したメッセージや、Systemwalker Operation Manager との連携機能より出力される“ジョブネットの異常終了”メッセージ、トラップが出力するメッセージ、アプリケーション管理の稼働違反のメッセージ、性能監視のメッセージ、およびSystemwalker スクリプトが発行するメッセージには、デフォルトの監視イベント種別が付いていません。このようなメッセージの場合は、監視イベント種別で「種別指定」を選択し、コンボボックスから監視イベント種別を選択して設定してください。運用管理サーバに登録されていない場合は、監視イベント種別を登録してください。
重要度の設定は正しいですか
監視イベント一覧には、重要度が「一般」であるようなメッセージは、表示されません。
重要度の設定が、「一般」の場合
重要度の設定で以下のいずれかを設定してください。
【V13.2.0以前】
最重要
重要
警告
【V13.3.0以降】
最重要
重要
警告
通知
重要度の設定が、「自動設定」の場合
発生メッセージの重要度を確認してください。発生メッセージのデフォルトの重要度は以下のとおりです。
発生したメッセージの重要度が「一般」である場合は、重要度の設定で、「最重要」、「重要」、「警告」のどれかを設定してください。
メッセージの種類 | 重要度 |
---|---|
Windows イベントログのエラー種別“なし”のメッセージ | (注) |
Windows イベントログのエラー種別“エラー”重要または、“失敗の監査”のメッセージ | 重要 |
Windows イベントログのエラー種別“警告”の警告メッセージ | 警告 |
Windows イベントログのエラー種別“情報”一般または、“成功の監査”のメッセージ | 一般 |
Windows イベントログのエラー種別“重大”のメッセージ | 最重要 |
Windows イベントログのエラー種別“詳細”のメッセージ | 一般 |
UNIX SYSLOGのエラー種別“HALT”のメッセージ | 最重要 |
UNIX SYSLOGのエラー種別“ERROR”のメッセージ | 重要 |
UNIX SYSLOGのエラー種別“WARNING”のメッセージ | 警告 |
UNIX SYSLOGのエラー種別“INFO”のメッセージ | 一般 |
UNIX SYSLOGのエラー種別なしのメッセージ | 重要 |
監視ログファイルのメッセージ | 監視ログファイル設定で設定した重要度 |
注)以下の重要度が設定されます。
V11.0L10以前:最重要
V12.0L10以降:一般
なお、V12.0L10以降では、以下の設定にて重要度の変更が可能です。
[通信環境定義]-[動作設定]-[詳細]-[エラー種類未設定イベントの扱い]
対処4
確認ポイント
業務の重み付け設定は正しいですか。
対処方法
[Systemwalkerコンソール 業務監視](V10.0L21/10.1以前)または[Systemwalkerコンソール]( V11.0L10/11.0以降)で、業務の重み付け設定によってイベント表示を抑止しているか確認してください。以下の手順で確認することができます。
[Systemwalkerコンソール 業務監視](V10.0L21/10.1以前)または[Systemwalkerコンソール]( V11.0L10/11.0以降)-[編集]を選択します。
[ツリー選択]-[業務管理]を選択します。
業務管理ツリーが複数存在する場合は、[ファイル]メニューから[監視ツリーの選択]を選択し、[監視ツリーの選択]ダイアログボックスに表示されるツリーの中から業務の重み付けを設定するツリーを選択します。
設定対象のノード、またはアプリケーションを選択します
[オブジェクト]メニューから[重み付け]を選択し、[業務の重み付け]ダイアログボックスを表示します。
対処5
確認ポイント
運用管理サーバのイベントログ/シスログに、以下のメッセージが出力されていませんか。
Windows版 V11.0L10までの場合
MpOpaddMgr: 警告: 12: Event of unregistered type was received. (type=XXXX, hostname=YYYY) |
Windows版 V12.0L10以降の場合
MpOpaddMgr: 警告: 12: An unregistered event type was received. (type=XXXX, hostname=YYYY) |
UNIX版 11.0までの場合
MpOpaddMgr: WARNING: 12: Event of unregistered type was received. (type=XXXX, hostname=YYYY) |
UNIX版 12.0以降の場合
MpOpaddMgr: WARNING: 12: An unregistered event type was received. (type=XXXX, hostname=YYYY) |
XXXX:メッセージに付加されている監視イベント種別
YYYY:メッセージ発生元ホスト名
原因
Systemwalker Centric Managerでは、メッセージの付加情報として監視イベント種別を設定することができます。この監視イベント種別が、運用管理サーバの[サーバ環境定義]ダイアログボックスの[監視イベント種別]に登録されていないと、監視イベント一覧に表示されません。この時、定義誤りがないか確認するメッセージを出力しています。
このメッセージが出力されている場合、以下のことが原因と考えられます。
メッセージの付加情報として設定されている監視イベント種別に誤りがある。
[サーバ環境定義]ダイアログボックスに設定されている[監視イベント種別]が不足している、または誤りがある。
監視イベント種別の設定後、サービスの再起動が実施されていない。
旧バージョン製品からバージョンアップした場合、監視イベント種別は旧バージョンで設定されていた内容が設定されるが、SystemWalker/CentricMGR 5.0以降で追加された機能に対する監視イベント種別が追加されていない。
対処方法
以下のように対処してください。
メッセージの付加情報として設定されている監視イベント種別に誤りがある場合
イベント監視の条件定義で、発生メッセージとイベント監視の条件が一致していると思われる定義行の[アクション定義]ダイアログボックスの[メッセージ監視]タブの監視イベント種別で、[種別指定]を選択し、正しい監視イベント種別を指定してください。
※監視イベント種別が付いていない(上記メッセージの“XXXX”が空欄)メッセージの場合は、監視イベント種別を指定し、メッセージに付加してください。
[サーバ環境定義]に設定されている[監視イベント種別]が不足している、または誤りがある場合
[サーバ環境定義]に設定されている[監視イベント種別]への新しく監視イベント種別を登録するか、登録されている監視イベント種別を変更してください。
監視イベント種別の設定後、サービスの再起動が実施されていない、または不明な場合
運用管理サーバにてSystemwalker Centric Managerの再起動を実施してください。
旧バージョン製品からバージョンアップした場合
“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”等のバージョンアップに関わるマニュアルに従い、監視イベント種別の登録を実施してください。
V11.0L10/11.0以降の場合
上記対処方法のほかに、V11.0L10/11.0以降では、以下の方法(コマンドはV11.0L10/11.0以降に提供されているコマンドになります)で対処することができます。
運用管理サーバで以下のコマンドを実行し、本メッセージ発生の契機となったメッセージを確認してください。そのため、以下の方法でも対処できます。
[Windows版の場合]
opmumchdsp |
[Solaris版、Linux版の場合]
/opt/systemwalker/bin/opmumchdsp |
コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
監視対象のメッセージの場合
該当メッセージに対して、[イベント監視の条件定義]ウィンドウの[アクション定義]ダイアログボックスから、監視イベント種別を設定してください。
監視対象外のメッセージの場合
該当メッセージに対して、[イベント監視の条件定義]ウィンドウの[アクション定義]ダイアログボックスから、[ログ格納]“しない”を設定してください。
対処6
確認ポイント
以下のメッセージが表示されないのではありませんか。
対処方法
以下のメッセージは監視対象外であるため、メッセージは表示されません。
Windows版V5.0L30以前
ソース名が「MpAosfB」であるメッセージ。(イベントIDが9999であるものは除く)
Windows版V10.0L10~V10.0L21
ソース名が「MpOpagt」であるメッセージ。(イベントIDが9999、 139であるものは除く)
ソース名が「MpOpaddMgr」かつ、イベントIDが12であるメッセージ
ソース名が「MpFwbs」かつ、イベントIDが3かつ、下記いずれかのテキストを含むメッセージ
50000009:イベントDBのアクセスに失敗しました
50200005:メッセージキューの受信に失敗しました
50200007:ソケットのオープンに失敗しました
50200008:ソケットの送信に失敗しました
Windows版V11.0L10以降
ソース名が「MpOpagt」であるメッセージ。(イベントIDが9999、139、78、79、3108、320であるものは除く)
ソース名が「MpFwbs」かつ、イベントIDが3かつ、下記いずれかのテキストを含むメッセージ
50000009:イベントDBのアクセスに失敗しました
50200005:メッセージキューの受信に失敗しました
50200007:ソケットのオープンに失敗しました
50200008:ソケットの送信に失敗しました
UNIX版10.0~10.1
ラベル名「UX:opagtd」のメッセージすべて
下記いずれかのテキストを含むメッセージ
WARNING:12: Event of unregistered type was received. (type=
エラー: 50000009: イベントDBのアクセスに失敗しました
エラー: 50200007: ソケットのオープンに失敗しました
エラー: 50200008: ソケットの送信に失敗しました
エラー: 50200005: メッセージキューの受信に失敗しました
UNIX版11.0以降
ラベル名「UX:opagtd」のメッセージすべて。(イベントIDが78、79、3108、320であるものは除く)
下記いずれかのテキストを含むメッセージ
エラー: 50000009: イベントDBのアクセスに失敗しました
エラー: 50200007: ソケットのオープンに失敗しました
エラー: 50200008: ソケットの送信に失敗しました
エラー: 50200005: メッセージキューの受信に失敗しました
対処7
確認ポイント
発生元システムから運用管理サーバまでの経路にあるサーバで、以下のエラーメッセージが出力されていませんか(Solaris の場合)。
エラーメッセージが表示されている場合、発生したメッセージの文字コードと、Systemwalker Centric Manager の文字コードが一致しているか確認してください。
Systemwalker Centric Manager の文字コードは、10.0以降の場合、自動的にOSの文字コードと同じものになります。5.2以前の場合は、SystemWalker/CentricMGRインストール時に文字コードを指定します。
エラーメッセージ
UX:MpAosfB: ERROR: 1018: コード変換に失敗しました。 |
対処方法
"出力されたメッセージと、監視イベント一覧に表示されるメッセージが違う"の対処2を参照して、対処してください。
対処8
確認ポイント
ADJUST、SystemWalker/CharsetMGRがインストールされていますか。
メッセージ送信先システムに定義しているサーバがWindows版で、メッセージ発生元の文字コードがEUCの場合は、メッセージ送信先システムに定義しているサーバ(Windows版)にコード変換機能を導入する必要があります。
ただし、送信先システムに定義されているサーバが、Systemwalker Centric Manager V11.0L10以降の場合は除きます。
対処方法
“syslogに出力するメッセージが表示されない”を参照して、対処してください。
対処9
確認ポイント
フィルタリング対象の設定を確認します。イベント監視の条件定義の「ホスト名の特定」が[システム監視設定]-[通信環境定義]-[自ホスト名]で設定したホスト名と異なっていないか確認してください。
原因
「ホスト名の特定」では、[システム監視設定]-[通信環境定義]-[自ホスト名]で設定したホスト名でフィルタリングされます。
対処方法
「ホスト名の特定」を[システム監視設定]-[通信環境定義]-[自ホスト名]で設定したホスト名に修正してください。