性能監視のノード中心マップやペアノード経路マップ、ヒストリ表示などでしきい値を超えても、該当ノードのしきい値超えイベントが監視イベント一覧に表示されない場合の対処について説明します。
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
Linux版:V11.0L10以降
対処フロー図
対処手順の流れを以下に示します。
確認1:ポリシー設定の確認
ネットワーク性能の監視のポリシーが正しく設定されているか確認します。
ネットワーク性能の監視のポリシーは、以下から設定変更できます。
[Systemwalkerコンソール]で、[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[ネットワーク性能]-[全体]、[フォルダ]または[ノード]を選択します。
ポリシーの設定の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
確認2:トラップログ参照コマンドで、イベント変換履歴の確認
被監視ノードが所属する管理サーバ上で、以下のトラップログ参照コマンドを実行します。
[Windows版の場合]
mptrpref -n -a 被監視ノードのIPアドレス |
[Solaris版の場合]
/opt/systemwalker/bin/mptrpref -n -a 被監視ノードのIPアドレス |
以下のメッセージテキストが出力されているか確認します。
監視項目は、しきい値超えが発生した監視項目名が入ります。
また、しきい値はポリシーで設定した値となります。
出力内容の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。(例は、Solaris版です。Windows版は、変換メッセージの先頭の文字列が“UX:”から“AP:”に変わります。)
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メッセージテキストが出力された場合は、“対処1:トラップイベントトレースコマンドの実行”を参照してください。
対処1:トラップイベントトレースコマンドの実行
トラップイベントトレースコマンドを実行し、イベント通知経路を調査します。
ポイント
Systemwalker Centric Managerが、以下の運用形態の場合は、“各運用形態の場合”を参照し、コマンドを実行してください。
クラスタシステム
二重化環境
全体監視サーバ インターネット型
全体監視サーバ 専用線型
DMZ
運用管理クライアントで、[Systemwalkerコンソール]を起動します。
被監視ノードが所属している管理サーバ上で、以下のトラップイベントトレースコマンドを実行し、調査用のイベントを送信します。
[Windows版の場合]
mptrptrc -a 被監視ノードのIPアドレス |
[Solaris版の場合]
/opt/systemwalker/bin/mptrptrc -a 被監視ノードのIPアドレス |
Systemwalker Centric ManagerがインストールされたノードからのSNMPトラップが出力されない”を参照し、トラップイベントトレースコマンド実行後の対処を実施します。