Interstage Studio ユーザーズガイド
目次 索引 前ページ次ページ

付録C トラブルシューティング

C.6 COBOLアプリケーションに関する問題


 

1. 依存関係解析を実行すると、リポジトリファイル(*.rep)が無いというエラーメッセージが表示される。

依存関係解析を実行すると、コンソールビューに以下のエラーメッセージが表示される。

COBOLソースファイルのフルパス名:行位置:リポジトリファイル名: は存在しません。

【対処】

以下を確認してください。

プロジェクトの新規作成時、または、プロジェクトをクリーンした後は、プロジェクト内にリポジトリファイルが存在しないため、このエラーメッセージが表示されます。これらのリポジトリファイルはプロジェクトをビルドすると生成されますので、このエラーメッセージはそのままにしておいてかまいません。
COBOLソースファイル内の記述が正しいか、または、必要なリポジトリファイルがすべて揃っているかを確認してください。

 

2. COBOLエディタで、漢字やカナが混在した変数名をダブルクリックで正しく選択できない。

COBOLソース内に"ローカル変数"のようにカナと漢字が混在した変数名がある場合、COBOLエディタ上でその変数名をダブルクリックしても、"ローカル"または"変数"だけが選択されてしまい、変数名全体を選択することができない。

【対処】

このような変数名は、マウスによるドラッグ、または、Shift+カーソルキーを用いた選択方式で選択してください。


 

3. COBOL登録集内をデバッグできない。

【対処】

COBOLの登録集内はデバッグできません。

NetCOBOLのプロジェクトマネージャのデバッガを使用することで登録集内のデバッグを行うことができます。


 

4. デバッグ時に[実行]メニュー内のいくつかのメニュー項目が使用できない。

COBOLアプリケーションのデバッグ時には、[実行]メニュー内の以下のメニュー項目が常に無効表示となる。

【対処】

これらのメニュー項目はJavaアプリケーションのデバッグ時に使用するもので、COBOLアプリケーションのデバッグ時には使用できません。

指定行まで実行させる際には、COBOLエディタのコンテキストメニューで[指定行まで実行]を選択してください。


 

5. デバッグ時にスコープ外の変数も値が表示される。

【対処】

スコープ外の変数も値が表示されますが、正しい値ではありません。スコープ外の変数に表示されている値は使用しないでください。


 

6. ターゲット実行ファイルが見つかりません。次へ進めません。」というエラーダイアログボックスが表示される。

COBOLプロジェクトを含むワークスペースフォルダをコピーまたは移動して作成したワークスペースでCOBOLアプリケーションを実行またはデバッグすると、「ターゲット実行ファイルが見つかりません。次へ進めません。」というエラーダイアログボックスが表示される。

【対処】

COBOLプロジェクトを含むワークスペースフォルダをコピーまたは移動した場合、COBOLアプリケーションの[構成およびデバッグ]または[構成および実行]の[メイン]タブにある[実行ファイル]のパス名が、コピーまたは移動する前のパス名になっていることが原因です。

この場合、[構成およびデバッグ]または[構成および実行]の[メイン]タブの[プロジェクト名]の[参照]をクリックして、[プロジェクトの選択]ダイアログボックスでプロジェクト名を選択し直してください。正しいパス名に変更されます。


 

7. 外部エディタでリソースを変更した後に[プロジェクトのビルド]や[すべてビルド]を選択しても、ビルドが行われない。

【対処】

リソースの変更がワークスペースに反映されていません。

以下のどちらかを行ってください。

このオプションが選択されていると、ワークスペースのリソースは、自動的にファイルシステム内の対応するリソースと同期化されます。

 

8. リモート開発のサーバ接続確認時にsttyコマンドがエラーとなる。

SolarisまたはLinuxサーバとの連携時にsttyコマンドがエラーとなり、失敗する。

エラーメッセージ

(Linuxの場合)
ホストでのコマンド処理中にエラーが発生しました。
stty:標準入力:無効な引数です

(Solarisの場合)
ホストでのコマンド処理中にエラーが発生しました。
stty::引数が正しくありません。


【対処】

.bashrcファイル(bash使用時)または.cshrcファイル(csh使用時)に記述している、sttyコマンドをコメントにしてください。

例えば、以下のように記述している場合、

stty erase ^H

次のように変更します。

#stty erase ^H


 

9. リモート開発のサーバ接続確認時にフリーズする。

SolarisまたはLinuxサーバとの連携時にサーバからの応答がなく、ワークベンチがフリーズする。

【対処】

.bashrcファイル(bash使用時)または.cshrcファイル(csh使用時)に、ユーザの入力を要求して応答待ちを引き起こすスクリプトなどが記述されている場合に発生します。

ユーザの入力を要求するなど応答待ちになるスクリプトを、ファイルから削除します。


 

10. リモート開発時に「コマンドの送信中にエラーが発生しました。リモート側から接続がリセットされました。」のエラーが表示される。

SolarisまたはLinuxサーバとの連携時に、「コマンドの送信中にエラーが発生しました。リモート側から接続がリセットされました。」のエラーとなり、サーバへ接続できない。

【対処】

ドメイン名とIPアドレスを管理するDNS(Domain Name System)の設定によっては、rexecデーモンが行う接続元PCのホスト名の逆引きに失敗することがあります。

サーバの/etc/hostsファイルを編集して、クライアント側PCの、以下の情報を追加してください。

追加する情報

IPアドレス ホスト名


 

11. リモート開発時にテキストファイルの転送で改行コードが変換されない。

Linuxのファイル転送(FTP)にvsftpdを使用している場合、テキストファイルを転送すると改行コードがWindowsの改行コード(0x0d0a)のままとなり、Unixの改行コード(0x0a)にならない。

【対処】

vsftpdの設定が改行コードを変換しないようになっていることが原因です。

改行コードの変換を有効にするには、/etc/vsftpd/vsftpd.confファイル内でコメントアウトされている次の行の先頭の#を削除する必要があります。

修正前

#ascii_upload_enable=YES
#ascii_download_enable=YES

修正後

ascii_upload_enable=YES
ascii_download_enable=YES


 

12. リモート開発の機能を使用すると「サーバのコマンドパラメタの指定に誤りがあります。」のエラーになる。

SolarisまたはLinuxサーバとの連携時にリモート開発の機能を使用すると、「サーバのコマンドパラメタの指定に誤りがあります。」のエラーになり、リモート開発の機能を使用することかできない。

【対処】

vsftpdの設定が改行コードを変換しないようになっていることが原因です。

改行コードの変換を有効にするには、/etc/vsftpd/vsftpd.confファイル内でコメントアウトされている次の行の先頭の#を削除する必要があります。

修正前

#ascii_upload_enable=YES
#ascii_download_enable=YES

修正後

ascii_upload_enable=YES
ascii_download_enable=YES


 

13. リモートデバッグを開始するとローカル側のプロジェクトのビルドが実行されることがある。

[起動前に(必要に応じて)ビルド]が指示されているため、ローカル側でのビルドが実行されてしまうことがあります。

【対処】

以下の操作を行って[起動前に(必要に応じて)ビルド]を解除してください。

  1. メニューバーから[ウィンドウ] > [設定]を選択します。[設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. 左のペインで[実行/デバッグ] > [起動]を選択すると[起動]ページが表示されます。
  3. [汎用オプション]グループボックスの[起動前に(必要に応じて)ビルド]のチェックを解除してください。

目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2007-2009 FUJITSU LIMITED