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Interstage Studio Java EEワークベンチユーザーズガイド

付録C JDK 6を用いた開発を行う手順

ここではJava EEの開発にJDK 6を用いるための手順を説明します。

JDK 6を用いた開発を行うには、あらかじめJDK 6をインストールしておく必要があります。まだインストールしていない場合はJDK 6を上書きインストールしてください。上書きインストールの手順は"インストールガイド"を参照してください。

次にローカルマシンにインストールしたJava EE実行環境をJDK 6用に再初期化する必要があります。また、Java EEワークベンチをJDK 6を用いて起動する必要があります。それぞれ以下の手順に従ってください。

Java EE実行環境の初期化

以下の手順に従って、Java EE実行環境をJDK 6用に再初期化してください。なお、再初期化後は作成していたIJServerクラスタや、配備していたアプリケーションはすべて削除されます。必要に応じて再初期化後にIJServerクラスタの再作成、アプリケーションの再配備を行ってください。

  1. Java EE実行環境のサービスが動作している場合は停止してください。サービスを停止するには、スタートメニューから[Interstage] > [Studioグループ名] > [Java EE開発] > [Interstage基盤サービス操作ツール]を起動し、ツール画面で[停止]をクリックします。[停止]ボタンが無効(押せない状態)になっている場合は既にサービスが停止しています。そのままツールを終了してください。

  2. ijinitコマンドを用いてJava EE実行環境をJDK 6用に再初期化します。コマンドプロンプトを開いて、以下のように実行してください。

    C:¥> ijinit -javaversion JDK6

    なお、上記コマンド指定ではJava EE実行環境の管理ユーザー名、パスワードあるいは、ポート番号などの設定はすべてデフォルト状態に初期化されます。インストール時にこれらをカスタム設定していた場合には、ijinitコマンドの引数にその情報を指定するようにしてください。ijinitコマンドの引数の種類および指定方法については、アプリケーションサーバのマニュアルの"Java EE運用ガイド"のijinitの節を参照してください。

  3. デフォルトのIJServerクラスタを再作成します。IJServerクラスタの作成手順は"Tips"の"8.1.7 その他"の説明を参照してください。

JDK 6を用いたJava EEワークベンチの起動

Java EEワークベンチをJDK 6を用いて起動するには、以下の手順に従ってください。

  1. コマンドプロンプトを開き、(Java EE開発機能のインストールフォルダ)に移動します。

  2. isstudio.exeを以下のように-vmオプションを付けて実行します。

    > isstudio.exe -vm (JDK 6のインストールフォルダ)¥jre¥bin
  3. [ワークスペースの選択]画面では、新しいワークスペースフォルダを選択することをお勧めします。もし既存のワークスペースを選択した場合には、次の"既存のワークスペースの設定変更"の手順に従ってください。

既存のワークスペースの設定変更

  1. Java EEワークベンチ起動時に既存のワークスペースを選択した場合、以下の手順に従ってJDK 6を使用するための設定変更を行ってください。

  2. インストール済JREにJDK 6を追加します。

    1. ワークベンチのメニューから[ウィンドウ] > [設定]を選択します。

    2. [設定]ダイアログボックスの左のペインで[Java] > [インストール済みのJRE]を選択します。

    3. 右の[インストール済みのJRE]画面で[追加]をクリックします。

    4. [JREの型]画面では"標準VM"を選択して[次へ]をクリックします。

    5. [JRE定義]画面の[JREホーム]に、(JDK 6のインストールフォルダ)を指定します。[JRE名]に"JDK6"と表示され、[JREシステムライブラリ]にJDK 6のライブラリのJARファイルの一覧が表示されます。[完了]をクリックして画面を閉じます。

    6. [インストール済みのJRE]の一覧に"JDK6"が追加されます。"JDK6"の欄の先頭のチェックボックスにチェックを付け、JDK 6をデフォルトのJDKにします。[OK]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

  3. 既存のプロジェクトが使用するJDKをJDK 6に変更します。

    1. 変更するプロジェクトをプロジェクトエクスプローラなどで選択し、ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。

    2. [プロパティ]ダイアログボックスの左のペインで[Javaのビルドパス]を選択します。右に[Javaのビルドパス]画面が表示されるので[ライブラリ]タブを選択します。

    3. 一覧の中から"JREシステムライブラリ[JDK5]"を選択し、[編集]をクリックします。

    4. [JREシステムライブラリ]画面で"代替JRE"を"JDK6"に変更して[完了]をクリックします。

    5. [OK]をクリックして[プロパティ]ダイアログボックスを閉じます。

ポイント

JDK 6を用いた開発を行った後に、JDK 5を用いた開発を行う場合は、以下の手順で設定を戻してください。

  • "Java EE実行環境の再初期化"の手順に従って、Java EE実行環境をJDK 5用に再初期化してください。このとき、ijinitコマンド実行時の-javaversion引数には"-javaversion JDK5"と指定してください。

  • Java EEワークベンチの起動は通常どおりスタートメニューから行ってください。

  • 既存のワークスペースをJDK 6用に設定変更していた場合は、JDK5用に設定を戻してください。

    • [インストール済みJRE]の一覧では、"JDK5"の先頭のチェックボックスにチェックを付け、JDK 5をデフォルトのJDKにします。

    • 既存のプロジェクトでは、[JREシステムライブラリ]画面で"代替JRE"を"JDK5"に変更します。