Java EEワークベンチでは、WAR/EJB-JAR/EARファイルをビルド時に作成しません。WAR/EJB-JAR/EARファイルはエクスポートウィザードを用いて作成します。
旧版のプロジェクトを更新した場合、WAR/EJB-JAR/EARファイルを作成するためのJ2EEパッケージャビルダは削除されます。代わりに、これらのアーカイブファイルを作成するためのANTスクリプトファイルがプロジェクトに作成されます。
生成するアーカイブファイルの種類 | ANTスクリプトファイル |
---|---|
WARファイル | buildWAR.xml |
EJB-JARファイル | buildEJB-JAR.xml |
EARファイル | buildEAR.xml |
ポイント
EARファイルを作成するためのANTスクリプトファイル buildEAR.xmlを実行する際には、ワークスペースと同じJREで実行する必要があります。ANTスクリプトファイルをワークスペースと同じJREで実行するには、以下の設定を行います。
buildEAR.xmlファイルを選択し、コンテキストメニューの[実行] > [Antビルド...] を選択します。[構成の編集]ダイアログボックスが開きます。
[JRE]タブをクリックし、JREページを開きます。
[ワークスペースと同じJREで実行]をチェックします。
[適用]をクリックします。
ビルド時にWAR/EJB-JAR/EARファイルを作成するには、これらアーカイブファイルを作成するためのANTスクリプトファイルをビルダに追加します。以下にその手順を示します。
プロジェクトのプロパティを表示します。
プロジェクトのプロパティ画面において、左のペインで[ビルダ]を選択します。ビルダページが表示されます。
ビルダページの右ペインで[新規]ボタンをクリックします。[構成タイプの選択]ダイアログボックスが開きます。
[構成タイプの選択]ダイアログボックスの一覧より[Antビルダ]を選択し、[OK]をクリックします。[構成の編集]ダイアログボックスが開きます。
[名前]にこの処理の名前を入れます。
[メイン]タブの[ビルドファイル]の[ワークスペースの参照]ボタンをクリックします。[ロケーションの選択]ダイアログボックスが開きます。
[ロケーションの選択]ダイアログボックスで、アーカイブファイルを作成するためのANTスクリプトファイルを選択し、[OK]をクリックします。
EARファイルを作成する場合は、ANTスクリプトファイルをワークスペースと同じJREで実行するための設定を行います。[JRE]タブで[ワークスペースと同じJREで実行]をクリックします。
[OK]をクリックします。プロジェクトのプロパティ画面に戻ります。
追加した項目がビルダの一番最後になっていることを確認します。追加した項目が一番最後に無い場合は、[上へ]ボタンおよび[下へ]ボタンを使ってビルダの一番最後に項目を移動します。
注意
ANTスクリプトファイルを実行してアーカイブファイルを作成・更新しても、ワークベンチ上ではリソースが更新されません。コンテキストメニューの[更新]を選択するなどして、リソースの変更をワークペンチに反映してください。
参考
EARファイルを作成するためのANTスクリプトファイルbuildEAR.xmlでは、直接EARファイルを作成していません。EARファイルを実際に作成しているのは、ANTスクリプトファイル buildEAR2.xmlです。ANTスクリプトファイルbuildEAR.xmlは、プロジェクトの構成に合わせてbuildEAR2.xmlを更新して、buildEAR2.xmlを呼び出しています。プロジェクトの構成に変更が無い場合は、buildEAR.xmlを呼び出す必要はありません。buildEAR2.xmlを実行するだけでEARファイルを作成することができます。
V9で作成した高速配備用EARファイル作成用のAntファイルを、Java EEワークベンチで実行するには、配置対象とするサーバを設定する必要があります。以下に、その手順を示します。
高速配備用EARファイル作成用のAntファイルが格納されているエンタープライズアプリケーションプロジェクトを選択して、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
プロパティダイアログボックスで[サーバ]を選択して、「このプロジェクトを実行するときは常に次のサーバを使用」のサーバのリストから、配備対象とするサーバを選択します。
earbuild.xmlファイルを選択して、コンテキストメニューの[実行] > [Antビルド]を選択して、Antを実行します
エンタープライズアプリケーションプロジェクト内の、rapidDeploymentフォルダ内に高速配備用EARファイルが生成されます
注意
作成した高速配備用EARファイルは、サーバビューから配備することはできません。高速配備用EARファイルは、Interstage管理コンソールから配備してください。
従来のワークベンチで提供していたIJServer起動構成は、Java EEワークベンチでは提供していません。Java EEワークベンチでは、「Interstage Application Server」起動構成を提供していますが、Webアプリケーションをクライアントアプリケーションとして実行する場合は、サーバビューで、配備されているWebアプリケーションプロジェクトを選択して、コンテキストメニューから[Webブラウザ]を選択することで、Webブラウザを起動して、Webアプリケーションの実行を行うことができます。