V9.1までのワークスペースを本バージョンのJava EEワークベンチで利用する場合には、ここに説明する注意点を参照してください。
従来のワークベンチで提供していたテンプレートビューは、Java EEワークベンチでは提供していません。従来のワークベンチのワークスペースをJava EEワークベンチで開いた場合、従来のワークベンチで利用していたテンプレートビューのテンプレートをJava EEワークベンチで利用できます。利用できるのは、拡張子がjava, xml, html, htm, jsp, js, css, dtd, sql のファイルに対するテンプレートです。これらのテンプレートは、各対応するエディタのテンプレートとして利用できます。
従来のワークベンチのテンプレートビューで利用していたテンプレートを、各エディタのテンプレートとして利用するには、テンプレートを移行する必要があります。以下にテンプレートの移行手順を示します。
メニューバーから[プロジェクト] > [旧バージョンのワークスペース/プロジェクトの更新]を選択します。
[旧バージョンのワークスペース/プロジェクトの更新]ダイアログボックスが表示されます。ワークスペースの更新を実施していない場合は、ダイアログボックスの左側に「ワークスペース」が表示されるので、「ワークスペース」をチェックして[OK]をクリックします。テンプレートの移行に必要なファイルが生成されます。
作業用の任意のプロジェクトに、次のファイルをコピーします。
<ワークスペースフォルダ>¥.metadata¥templateBackups¥studioTemplates.xml
3でコピーしたXMLファイルをXMLエディタで開きます。開いたxmlファイルは、以下のようなツリー構造になっています。
<syntaxtemplate> + <root> + <category> + <template>
<template>要素のname属性がテンプレートの名前です。description属性はテンプレートの説明です。context属性がコンテキストです。<template>要素の子テキストがテンプレートです。
移行の必要のないテンプレートを削除します。削除するには、XMLエディタの設計ページにて、<template>要素を削除します。
Java以外のテンプレートは、コンテキストが設定されていません。Context属性の属性値は、空文字列になっています。Context属性に適切なコンテキストを入力します。ファイル種別を変更しないのであれば、インポート後にコンテキストを変更できます。このため、インポートしたいファイル種別ごとに以下の値を設定します。
ファイルの種類 | Context属性の属性値 |
---|---|
Java | Java |
XML | xml_all |
CSS | css_all |
DTD | dtd_new |
HTML | html_all |
JavaScript | javaScript |
JSP | jsp_all |
SQL | org.eclipse.datatools.sqltools.editor.template.sql.generic |
XMLエディタのソースページを開き、変数名を変更します。従来は、${xxx}の形式の変数名に制限はなく、日本語文字などを使うことができました。Java EEワークベンチでは変数名には英数字とアンダーバー"_"だけを利用できます。変数名に英数字とアンダーバー"_"以外の文字を利用している場合は移行することはできません。
テンプレートは、各対応するエディタのテンプレートの設定からインポートします。インポートでは、そのエディタに関連したコンテキストのテンプレートだけがインポートされます。
J2EEの以下のテンプレートについては、テンプレート定義ファイルを用意しています。
コンテキスト | 名前 | 説明 |
---|---|---|
Java | EJB Homeの参照 | EJB Homeの参照処理を行う |
EJB Local Homeの参照 | EJB Local Homeの参照処理を行う | |
MessageProducer | イベントチャンネルにメッセージを送信する | |
Point-To-Point | キューにメッセージを送信する | |
Publish/Subscribe | トピックにメッセージを送信する |
必要に応じて定義ファイルをインポートして適用してください。定義ファイルの適用手順について以下に示します。
メニューから[ウィンドウ] > [設定]を選択します。
[設定]ダイアログボックスが表示されるので、[Java] > [エディタ] > [テンプレート]を選択します。
[テンプレート]ページが表示されるので、[インポート]をクリックします。
[テンプレートのインポート]ダイアログボックスが表示されるので、以下のファイルを指定して、テンプレート定義をインポートします。
<Java EEワークベンチのインストールフォルダ>¥etc¥templates¥templates_ejb_jms.xml
従来のワークベンチのワークスペースをJava EEワークベンチで開いた場合、スニペットビューに定義されているタグや属性で、Java EEワークベンチで利用できないものがあります。利用できないタグや属性をスニペットビューで表示しないようにするには、以下の定義ファイルを削除する必要があります。
<ユーザのドキュメントフォルダ>¥Interstage Studio¥workspace¥.metadata¥.plugins¥org.eclipse.wst.common.snippets¥user.xml
注意
従来ワークベンチのスニペットビューで個別タグを登録していた場合は、上記の定義ファイルを削除すると個別タグの情報も削除されるため、再度スニペットビューのカスタマイズ機能を利用して、登録してください。