1) データベースの準備
国名と総人口のデータを格納するデータベースを作成します。データベースはSymfoware Serverを使用します。
1-1) データベースの環境作成
Symfoware Serverに以下の設定項目のような環境を作成します。設定項目と異なる環境の場合は、その設定項目は以降の説明では読み替えてください。設定方法の詳細はSymfoware Serverのマニュアルを参照してください。
項目 | 内容 |
---|---|
サーバ名 | myhost |
RDBシステム | rdbsys1 |
データベース | COUNTRYDATA |
データベーススペース | COUNTRYDATA |
リモート接続のポート番号 | 2050 |
ユーザ名 | データベースにアクセスできるユーザ名 |
パスワード | ユーザ名に対するパスワード |
スキーマ | STUDIO |
1-2) JDBCドライバのインストール
ワークベンチからSymfoware Serverに接続するために、Symfoware JDBCドライバをインストールします。インストール方法についてはSymfoware Serverのマニュアルを参照してください。
2) データベースへの接続
2-1) パースペクティブの切り替え
メニューバーから[ウィンドウ] > [パースペクティブを開く] > [その他]を選択すると、[パースペクティブを開く]ダイアログボックスが表示されます。[パースペクティブを開く]ダイアログボックスから[データベース開発]を選択して、[OK]をクリックします。
2-2) 接続プロファイルの作成
データソースエクスプローラビューから[データベース]を選択して、右クリックします。コンテキストメニューから[新規]を選択すると、[新規接続プロファイル]ウィザードが表示されます。
[ウィザード選択]ページの[接続プロファイルタイプを選択してください]リストから[Symfoware]を選択します。以下の情報を設定後、[次へ]をクリックしてください。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
名前 | Symfoware_Studio |
[ドライバおよび接続の詳細の指定]ページが表示されます。
[ドライバ]の右にある(新しいドライバ定義)をクリックすると、[新規ドライバエントリ]ダイアログボックスが表示されます。[名前/種類]タブの[使用可能なドライバテンプレート]リストから[データベース] > [Symfoware Server JDBC ドライバ]を選択します。その他の項目は以下となるように確認、入力してください。以下の情報を設定後、[OK]をクリックしてください。
[名前/種類]タブ
設定項目 | 設定内容 |
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ドライバ名 | Symfoware Server JDBC ドライバ |
[JARの一覧]タブ
設定項目 | 設定内容 |
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ドライバファイル | C:¥SFWCLNT¥JDBC¥fjjdbc¥lib¥fjsymjdbc2.jar |
[ドライバおよび接続の詳細の指定]ページの[プロパティ]グループの項目を以下のように設定します。 [次へ]をクリックすると[要約]ページが表示されます。
[プロパティ]グループの[一般]タブ
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
データベース名 | COUNTRYDATA |
ホスト | myhost |
ポート番号 | 2050 |
ユーザ名 | データベースに接続するためのユーザ名 |
パスワード | ユーザ名に対するパスワード |
[要約]ページでは、入力した情報を確認することができます。
以下の情報を確認後、[完了]をクリックしてください。
確認項目 | 確認内容 |
---|---|
名前 | Symfoware_Studio |
説明 | なし |
開始時に自動接続 | false |
終了時に自動接続 | true |
データベース | COUNTRYDATA |
ホスト | myhost |
ポート番号 | 2050 |
ユーザ名 | データベースに接続するためのユーザID |
パスワードの保存 | false |
URL | jdbc:symford://myhost:2050/COUNTRYDATA |
2-3) データベースとの接続
デフォルトでは、[新規接続プロファイル]ウィザードの[ドライバおよび接続の詳細の指定]ページで[ウィザード完了時に接続]がチェックされています。この状態ではウィザード完了時に自動的にデータベースへ接続されます。
手動で接続する場合には、データソースエクスプローラビューから作成した接続プロファイル[Symfoware_Studio]を選択します。右クリックするとコンテキストメニューが表示されるので、コンテキストメニューから[接続]を選択します。
3) テーブルの作成
3-1) パースペクティブの切り替え
[パースペクティブを開く]ダイアログボックスで[リソース]を選択して、[OK]をクリックします。
3-2) プロジェクトの作成
SQLファイルを置くためのプロジェクトを作成します。既存のプロジェクトにSQLファイルを置く場合は、プロジェクトを作成する必要はありません。メニューバーから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択すると、[新規プロジェクト]ウィザードが表示されます。新規プロジェクトウィザードから[一般] > [プロジェクト]を選択して、[次へ]をクリックします。
以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
プロジェクト名 | DBSample |
3-3) SQLファイルの作成
テーブルを作成するSQLファイルをプロジェクトの直下に作成します。プロジェクトエクスプローラビューで[DBSample]プロジェクトを選択して、右クリックします。コンテキストメニューから[新規] > [その他]を選択します。新規ウィザードから[SQL開発] > [SQLファイル]を選択して、[次へ]を選択すると、[新規SQLファイル]ウィザードが表示されます。
以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。
設定項目 | 設定内容 |
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ファイル名 | countrydata.sql |
データベースサーバタイプ | Symfoware_9 |
接続プロファイル名 | Symfoware_Studio |
データベース名 | COUNTRYDATA |
3-4) SQLファイルの編集
作成したSQLファイルに以下のようにテーブル定義、インデックス定義、データ挿入を記述します。
SQLファイルの定義
CREATE TABLE STUDIO.C_DATA ( ID INTEGER PRIMARY KEY NOT NULL, C_NAME VARCHAR(80), T_POP NUMERIC(10) ); CREATE INDEX STUDIO.C_DATA.ID KEY(ID); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(1, '中国', 1330000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(2, 'インド', 1140000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(3, 'アメリカ', 300000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(4, 'インドネシア', 230000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(5, 'ブラジル', 190000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(6, 'パキスタン', 160000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(7, 'バングラデシュ', 150000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(8, 'ロシア', 140000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(9, 'ナイジェリア', 140000000); INSERT INTO STUDIO.C_DATA VALUES(10, '日本', 130000000); |
3-5) SQLの実行
SQLファイルエディタで作成したSQLファイルを開いて、右クリックします。コンテキストメニューから[すべて実行]を選択します。
SQLの実行結果は、[SQLの結果]ビューで確認します。
4) テーブルの確認
4-1) パースペクティブの切り替え
[パースペクティブを開く]ダイアログボックスで[データベース開発]を選択して、[OK]をクリックします。
4-2) テーブル定義の確認
作成したテーブルはデータソースエクスプローラビューで確認できます。内容を更新するには、接続プロファイル[Symfoware_Studio]を選択して、右クリックします。コンテキストメニューから[更新]を選択します。
4-3) テーブルのデータ参照
作成したテーブルのデータをテーブルデータエディタで参照することができます。テーブルデータエディタは、データソースエクスプローラビューで[データベース] > [Symfoware_Studio] > [COUNTRYDATA] > [スキーマ] > [STUDIO] > [テーブル] > [C_DATA]を選択して、右クリックでコンテキストメニューを表示します。コンテキストメニューの[データ] > [編集]を選択することで起動します。
ポイント
エディタのセルを編集することで、値を変更することができます。またセルを選択して、コンテキストメニューから行の削除や行の追加などの編集が可能です。