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Interstage Studio Java EEワークベンチユーザーズガイド

5.2.3 開発手順

以下に、実際にアプリケーションを開発する手順を説明します。

1) Webサービス用のプロジェクトの作成

2) Webサービスの作成

3) EARプロジェクトの作成

4) WSDL取得の準備

5) Webサービスクライアントの作成

6) アプリケーションの動作確認

7) 運用環境へのアプリケーションの配布

1) Webサービスプロジェクト作成

メニューバーから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択すると、[新規プロジェクト]が表示されます。

新規プロジェクトウィザードから[Web] > [動的Webプロジェクト]を選択して、[次へ]をクリックします。

以下の設定項目を確認、入力してください。

設定項目

設定内容

プロジェクト名

WebServiceSample

ターゲットランタイム

Interstage Application Server V9.2 IJServer Cluster (Java EE)

動的 Web モジュールバージョン

2.5

構成

Interstage Application Server V9.2 IJServer Cluster (Java EE) デフォルト構成

EARにプロジェクトを追加

チェックしない

情報を設定後、[次へ]をクリックしてください。 [Webモジュール]ページが表示されます。

以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。

設定項目

設定内容

コンテキストルート

WebServiceSample

コンテンツフォルダ

WebContent

Javaソースフォルダ

src

Deployment Descriptorの生成

チェックする

2) Webサービスの作成

2-1) データクラスの作成

国名と総人口の情報を保持し、そこから情報を取得するデータクラスを作成します。データクラスの作成は、作成したプロジェクトを選択して、右クリックでコンテキストメニューから[新規] > [クラス]を選択します。新規Javaクラスウィザードが表示されます。

以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。

設定項目

設定内容

ソースフォルダ

WebServiceSample/src

パッケージ

sample

名前

CountryData

スーパークラスからのコンストラクタ

チェックする

以下のソースファイルが生成されます。

ソースファイル

説明

CountryData.java

データクラス

国名と総人口を保持する処理を実装します。以下の太字の箇所をソースに追加してください。

データクラスの実装(CountryData.java)

package sample;

public class CountryData {

    private String countryName;
    private int totalPopulation;

    public CountryData() {
    }

    public CountryData(String name, int total) {
        setCountryName(name);
        setTotalPopulation(total);
    }
   
    public String getCountryName() {
        return countryName;
    }
    
    public void setCountryName(String countryName) {
        this.countryName = countryName;
    }
    
    public int getTotalPopulation() {
        return totalPopulation;
    }
    
    public void setTotalPopulation(int totalPopulation) {
        this.totalPopulation = totalPopulation;
    }

}

ポイント

フィールドを追加した後にクラスを選択している状態で、メニューから[ソース] > [Getter および Setter の生成]を選択することで、getter/setterの追加を行うことができます。

2-2) Webサービスのひな型の作成

WebサービスはJavaクラスの作成から行います。 作成したプロジェクトを選択して、右クリックでコンテキストメニューから[新規] > [クラス]を選択します。特別なJavaクラスを作成する必要はなく、ソースフォルダ、パッケージ、名前を指定してクラスを作成します。

以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。

設定項目

設定内容

ソースフォルダ

WebServiceSample/src

パッケージ

sample

名前

PopulationRanking

2-3) WebServiceアノテーション宣言

作成したJavaクラスにWebServiceアノテーションを以下のように定義します。太字の部分がWebServiceアノテーションの定義になります。

WebServiceアノテーションの定義

package sample;

import javax.jws.WebService;

@WebService
public class PopulationRanking {
}

2-4) Webサービスの実装

Webサービスとして公開したい機能のメソッドを実装します。以下の太字の箇所をソースに追加してください。

Webサービスとして公開するメソッドの実装

package sample;

import javax.jws.WebService;

@WebService
public class PopulationRanking {

    private CountryData[] countries;

    public PopulationRanking(){
        countries = new CountryData[]{
             new CountryData("中国",1330000000),
             new CountryData("インド",1140000000),
             new CountryData("アメリカ",300000000),
             new CountryData("インドネシア",230000000),
             new CountryData("ブラジル",190000000),
             new CountryData("パキスタン",160000000),
             new CountryData("バングラデシュ",150000000),
             new CountryData("ロシア",140000000),
             new CountryData("ナイジェリア",140000000),
             new CountryData("日本",130000000)
        };
    }

    public CountryData getCountryData(int rank){

        --rank;
        if(9 < rank || rank < 0 ){
            return null;
        }

        return countries[rank];
    }
}

3) EARプロジェクトの作成

メニューバーから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択すると、[新規プロジェクト]ウィザードが表示されます。

新規プロジェクトウィザードから[Java EE] > [エンタープライズアプリケーションプロジェクト]を選択して、[次へ]をクリックします。

以下の設定項目を確認、入力してください。

設定項目

設定内容

プロジェクト名

WebServiceEARSample

ターゲットランタイム

Interstage Application Server V9.2 IJServer Cluster (Java EE)

EARバージョン

5.0

構成

Interstage Application Server V9.2 IJServer Cluster (Java EE) デフォルト構成

情報を設定後、[次へ]をクリックしてください。EARに追加するモジュールページが表示されます。

以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。

設定項目

設定内容

Java EE モジュール依存関係

WebServiceSample

コンテンツフォルダ

EarContent

Deployment Descriptorの生成

チェックしない

4) WSDL取得の準備

4-1) EARプロジェクトとサーバの関連付け

サーバビューでサーバを選択し、コンテキストメニューから[プロジェクトの追加および除去]を選択してください。

以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。

設定項目

設定内容

構成プロジェクト名

WebServiceEARSample

4-2) サーバ配備

サーバビューでサーバを選択し、コンテキストメニューから[開始]を選択してください。

サーバが始動すると自動的にEARファイルが配備されます。

サーバビューで以下の情報を確認してください。

確認項目

確認内容

サーバの状態

始動済み

サーバの状況

同期済み

EARファイル(WebServiceEARSample)の状況

同期済み

EARファイル配下のWARファイル(WebServiceSample)の状況

同期済み

4-3) WSDLのURLの確認

WSDLのURLの確認にはInterstage Application Serverの管理コンソールを使用します。

サーバビューでサーバを選択し、コンテキストメニューから[管理コンソール]を選択して、Interstage管理コンソールを起動します。

Interstage管理コンソールの使用方法については、Interstage Application ServerのJava EE実行環境の使用方法を別途ご確認ください。

管理コンソールの左側にあるツリーから、[Webサービス] > [Webサービスクラス名(PopulationRanking)]をクリックしてください。次に、右の画面に表示される [WSDL]の[表示]ボタンをクリックしてください。Interstage Application Serverによって作成されたWSDLが表示されます。

表示されたWSDLのURLを確認してください。このURLをクライアント作成時に利用します。

WSDLのURL

http://localhost/WebServiceSample/PopulationRankingService?wsdl

5) Webサービスクライアントの作成

本来であればWebアプリケーションをクライアントとして作成するための手順が必要ですが、ここではサンプルをインポートしてWebサービスクライアントとして重要なポイントを確認していきます。Webアプリケーションの作成についての詳細な手順を知りたい場合は、Webアプリケーションの"2.2 入門"を参照してください。

サンプルのインポートは次の手順で行います。
メニューから[ファイル] > [インポート]を選択します。表示されたインポートウィザードで[一般] > [既存プロジェクトをワークスペースへ]を選択します。[アーカイブファイルの選択]をチェックし、[参照]ボタンを押して、以下のファイルを選択します。

<Java EEワークベンチのインストールフォルダ>¥sample¥WebServiceSample.zip

[プロジェクト]から[WebServiceClientSample]を選択し、[完了]をクリックしてください。
WebServiceClientSampleプロジェクトのインポート後に、WebServiceEARSampleプロジェクトを選択して、右クリックでコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。プロパティダイアログボックスの[Java EEモジュール依存関係]を選択し、WebServiceClientSampleをチェックしてEARにWebサービスクライアントを追加します。

5-1) クライアントプロジェクト作成

Webサービスクライアントとして動的Webプロジェクトを作成します。サンプルのインポートで代替済みのため、詳細は省略します。設定項目は以下を参考にしてください。

設定項目

設定内容

プロジェクト名

WebServiceClientSample

ターゲットランタイム

Interstage Application Server V9.2 IJServer Cluster (Java EE)

動的 Web モジュールバージョン

2.5

構成

Interstage Application Server V9.2 IJServer Cluster (Java EE) デフォルト構成

EARにプロジェクトを追加

チェックする

EARプロジェクト名

WebServiceEARSample

5-2) WSDLからサービスエンドポイントインタフェースの作成

WSDLからWebサービスを呼び出すために必要なサービスエンドポイントインタフェースなどのファイルを作成する必要があります。インポートしたサンプルプロジェクトでは以下のように作成済みです。

新規ウィザードから[Webサービス] > [Webサービス(JAX-WS)]を選択し、Webサービス(JAX-WS)ウィザードでファイルを作成します。ファイルをインポートするソースフォルダと4)でInterstage Application Serverから取得したWSDLファイルのURLを設定します。

WebサービスをEARとして配備する場合、サービスエンドポイントインタフェースのパッケージを変更する必要があります。

以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。

設定項目

設定内容

ソースフォルダ

WebServiceClientSample/src

WSDLファイル

Interstage Application Serverから取得したURLを設定します

自動生成されるソースのパッケージをWSDLで指定されているパッケージ以外に変更する

チェックする

パッケージ

stub

ファイル名リストにある以下のファイルがソースフォルダ配下に作成されていることを確認してください。

ファイル名

備考

PopulationRanking.java

サービスエンドポイントインタフェース

PopulationRankingService.java

サービスインタフェース

CountryData.java

データ定義クラス

GetCountryData.java

データバインディングクラス

GetCountryDataResponse.java

データバインディングクラス

ObjectFactory.java

オブジェクト生成クラス

package-info.java

パッケージ情報クラス

ポイント

WSDL定義の参照などのために、Webサービス(JAX-WS)ウィザードで指定したWSDLファイルおよび、WSDLファイルが参照するXML Schemaファイルは、参照先から自動的に取得され、プロジェクト配下の"wsdl"フォルダにコピーされます。

5-3) サーブレットクラスの作成

サーブレットクラスを作成します。インポートしたサンプルプロジェクトでは以下のような設定項目で作成済みです。

設定項目

設定内容

Java パッケージ

sample

クラス名

ServletController

スーパークラス

javax.servlet.http.HttpServlet

作成するメソッドスタブの選択

スーパークラスからのコンストラクタ
継承された抽象メソッド
doPost(doGetのチェックを外す)

5-4) 入出力画面の作成

入出力画面のJSPを作成します。インポートしたサンプルプロジェクトでは以下のようなファイルを作成済みです。

入力画面(default.jsp)

<%@ page language="java" contentType="text/html; charset=windows-31j"
    pageEncoding="windows-31j"%>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=windows-31j">
<title>世界総人口ランキング</title>
</head>
<body>
<h1>入力画面</h1>
<p>1~10の間で順位を入力してください。</p>
<p></p>
<form action="ServletController" method="post">
    順位:<br>
    <input name="rank" type="text" size="10">位<br>
    <p></p>
    <input type="submit" value="OK">
    <input type="reset" value="クリア">
</form>

</body>
</html>

出力画面(result.jsp)

<%@ page language="java" contentType="text/html; charset=windows-31j"
    pageEncoding="windows-31j"%>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=windows-31j">
<title>世界総人口ランキング</title>
</head>
<body>
<h1>出力画面</h1>

総人口ランキング${param.rank}位は「${applicationScope.ranking.countryName}」です。<br>
総人口は${applicationScope.ranking.totalPopulation}人です。
<br>
<hr>
<form action="ServletController" method="post">
    <input type="submit" value="入り口に戻る">
    <input type="hidden" name="mode" value="top">
</form>

</body>
</html>

エラー画面(error.jsp)

<%@ page language="java" contentType="text/html; charset=windows-31j"
    pageEncoding="windows-31j"%>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=windows-31j">
<title>世界総人口ランキング</title>
</head>
<body>

<h1>エラー画面</h1>
指定された範囲内の順位が入力されていないか、またはサーバエラーです。<br>
<br>
<hr>
<form action="ServletController" method="post">
    <input type="submit" value="入り口に戻る">
    <input type="hidden" name="mode" value="top">
</form>

</body>
</html>

5-5) Dependency Injectionの指定

Webサービスを呼び出すための実装をサーブレットクラスに行います。インポートしたサンプルプロジェクトのサーブレットソースには実装済みです。
サービスインタフェースのフィールドを作成して、以下のようにWebServiceRefアノテーションを設定し、Dependency Injectionの指定を行います。

WebServiceRefアノテーションの定義

@WebServiceRef(name="service/PopulationRanking")
private PopulationRankingService service;

ポイント

J2EE1.4までのlookupメソッドの代わりに、Java EEではDependency Injectionを利用することで、オブジェクトを取得して使用することができます。(オブジェクトは実行時に自動的にJava EEコンテナによってフィールドに設定されます。)

5-6) Webサービスの呼び出し処理の実装

Webサービスの呼び出しは、以下のようにサービスエンドポイントインタフェースにオブジェクトを取得し、インタフェース経由でメソッドを呼び出します。作成したサーブレットクラスに以下のようにWebサービスの呼び出し処理を定義します。インポートしたサンプルプロジェクトのサーブレットソースには実装済みです。

Webサービスの呼び出しメソッドの定義

PopulationRanking business = service.getPopulationRankingPort();
CountryData country = business.getCountryData(rank);

Webサービスの呼出しの実装を行ったサーブレットクラスは以下のようになります。(インポートしたプロジェクトのサーブレットソースは、この形式になっています。)

太字の部分が実際には追加、変更する箇所になります。

サーブレットクラス(ServletController.java)

package sample;

import java.io.IOException;
import javax.servlet.RequestDispatcher;
import javax.servlet.ServletContext;

import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
import javax.xml.ws.WebServiceRef;

import stub.CountryData;
import stub.PopulationRanking;
import stub.PopulationRankingService;

/**
 * Servlet implementation class ServletController
 */
public class ServletController extends HttpServlet {

    static final long serialVersionUID = 1L;

    @WebServiceRef(name="service/PopulationRanking")
    private PopulationRankingService service;

    /**
     * @see HttpServlet#HttpServlet()
     */
    public ServletController() {
        super();
        // TODO Auto-generated constructor stub
    }

    /**
     * @see HttpServlet#doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
     */
    protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {

        request.setCharacterEncoding("Windows-31J");
        ServletContext sc = getServletContext();

        // 呼び出すファイル種別取得
        String mode = request.getParameter("mode");
        if (mode != null && mode.equals("top")) {
            // 入力画面のHTMLファイル呼出し
            RequestDispatcher inRd = getServletContext().getRequestDispatcher("/default.jsp");
            inRd.forward(request, response);
            return;
        }

        int rank;

        // 入力チェック
        try{
            rank = Integer.parseInt(request.getParameter("rank"));
        } catch (NumberFormatException e){
            RequestDispatcher errRd = sc.getRequestDispatcher("/error.jsp");
            errRd.forward(request, response);
            return;
        }

        PopulationRanking business = service.getPopulationRankingPort();
        CountryData country = business.getCountryData(rank);

        //取得した値の確認
        if(country == null){
            RequestDispatcher errRd = sc.getRequestDispatcher("/error.jsp");
            errRd.forward(request, response);
            return;
        }

        sc.setAttribute("ranking", country);

        RequestDispatcher outRd = sc.getRequestDispatcher("/result.jsp");
        outRd.forward(request, response);
    }
}

6) アプリケーションの動作確認

6-1) プロジェクトとサーバの関連付け

クライアント作成の準備として実施しているため、実施する必要はありません。

6-2) ブレークポイントの設定

WebサービスクラスのgetCountryData()メソッドの先頭行にブレークポイントを設定します。ブレークポイントは、エディタの左側のルーラー部分をダブルクリックして、設定もしくは解除します。

6-3) サーバの起動

サーバビューでサーバを選択し、コンテキストメニューから[デバッグ]を選択してください。

ポイント

  • デバッガを使用せず単純にアプリケーションを起動したい場合には、コンテキストメニューから[開始]を選択します。

  • サーバビューに配備先となるサーバが登録されていない場合は、サーバを追加する必要があります。サーバを追加する方法については、"7.2.6 アプリケーションの動作確認"を参照してください。

サーバが始動する前に自動的にEARファイルが配備されます。

サーバビューで以下の情報を確認してください。

確認項目

確認内容

サーバの状態

始動済み

サーバの状況

同期済み

EARファイル(WebServiceEARSample)の状況

同期済み

EARファイル配下のWARファイル(WebServiceSample)の状況

同期済み

EARファイル配下のWARファイル(WebServiceClientSample)の状況

同期済み

6-4) アプリケーションの実行

サーバビューで、配備されているWebプロジェクト(WebServiceClientSample)を選択して、コンテキストメニューから[Webブラウザ]を選択します。Webブラウザが起動されて、入力画面が開きます。

設定項目

設定内容

入力画面のURL

http://localhost/WebServiceClientSample/

[順位:]の入力フィールドに人口ランキングの順位を入力して、[OK]をクリックします。

ポイント

プロジェクトを選択し、コンテキストメニューから[実行] > [サーバで実行]または[デバッグ] > [サーバでデバッグ]を選択することで、サーバの追加、プロジェクトの追加、サーバの起動、クライアントの起動をまとめて行うことができます。
また、クライアントとして使用するWebブラウザは、メニュー [ウィンドウ] > [Web ブラウザ] から変更することができます。

6-5) アプリケーションのデバッグ

アプリケーションが動作し、ブレークポイントで中断されます。変数ビューの表示を確認します。メニューから[実行] > [ステップオーバ]を選択し、変数ビューでプログラムの状況を確認します。
デバッグについては、"7.2.6.1 デバッグする"を参照してください。

ポイント

変数ビューでは値の確認だけでなく、変更も行うことができます。

デバッガで中断している処理は、メニューから[実行] > [再開]を選択することで再開され、サーバ側での処理が終了し、Webブラウザに出力画面が表示されます。入力した順位の国名と総人口が表示されることを確認してください。

7) 運用環境へのアプリケーションの配布

このアプリケーションを運用環境に配布するには、EARファイルを作成する必要があります。作成したEARファイルは、サーバの配備機能を利用して、サーバに配備します。

7-1) アプリケーションエクスポート

EARファイルの作成は、エクスポートウィザードから行います。エクスポートウィザードを起動するには、[ファイル] > [エクスポート]を選択してください。[エクスポート]から[Java EE] > [EARファイル]を選択してください。

EARファイルエクスポートウィザードが表示されます。

以下の設定項目を確認、入力してください。以下の情報を設定後、[完了]をクリックしてください。

設定項目

設定内容

モジュール

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを指定します。

宛先

EARファイルの作成先を指定します。

7-2) 運用環境への配布

運用環境のInterstage管理コンソールにログインし、ローカルにあるEARファイルを指定することにより、リモート環境から運用環境に配備を行うことができます。