ここでは、本製品に登録されているサポート装置を交換するときに必要な手順について説明します。
注意
作業の前に、メニューの[表示]-[最新の情報に更新]を選択して、アクセスパス設定に関連するファイバチャネルスイッチにカスケードされているすべてのファイバチャネルスイッチが正しく認識されていることを確認してください。一時的にカスケードから外れているファイバチャネルスイッチが存在している状態でアクセスパス変更が実施されると、以前のカスケード接続を簡単に復旧できない状態となります(このような状態に陥った場合は、一時的にカスケードから外れていたファイバチャネルのゾーニング情報をファイバチャネルスイッチの cfgClear コマンドなどで削除することで、再度カスケード接続が可能となります)。
FUJITSU PCI Fibre Channel のユーティリティ・コマンド chgfcctl/clchgfc について
chgfcctl/clchgfc はストレージのアダプタ(CA)やドライブなどの故障部品の交換時に実施します。chgfcctl/clchgfc はファイバチャネル・デバイスの活性交換を指示し、fjpfca.conf の編集も行います。ただし、chgfcctl/clchgfc はファイバチャネルスイッチのゾーニングの再設定を行わないので、アクセスパス継承を実施してください。アクセスパス継承前に chgfcctl/clchgfc コマンドを実行している場合、本製品は fjpfca.conf の設定作業を行いません。また、chgfcctl/clchgfc コマンドを実行せずにアクセスパス継承を実行した場合は、サーバノードの再起動や活性構成変更作業を実施する必要があります。また、アクセスパス継承を実行した場合、cfgfcctl/clchgfc の実施は不要ですが、実行しても swsag0019 の警告メッセージが表示されますが問題ありません。cfgfcctl/clchgfc の詳細は、FUJITSU PCI Fibre Channel のマニュアルを参照してください。
Linux で HBA を活性交換した場合、同一スロットで交換を行う場合でも HBA 状態は、「アクセスパス継承必要」になりません。「8.3.2 サーバノードのHBA交換でHBA状態が『アクセスパス継承必要』時以外」を参照して設定してください。
Solaris OS で HBA を交換した場合、同一スロットで交換を行う場合でも HBA 状態は、「アクセスパス継承必要」になりません。「8.3.2 サーバノードのHBA交換でHBA状態が『アクセスパス継承必要』時以外」を参照して設定してください。
FC ルーティング機能を使用している環境でのアクセスパス継承について、FC ルーティング機能で必要な LSAN ゾーンは、本製品で正しく設定変更できません。アクセスパス継承を行う場合は、事前に、サーバノード/ファイバチャネルスイッチ/ストレージの各装置において、必要な LSAN 設定を手動で設定変更しておいてください。
VMware Infrastructure 3 Version 3.5 以降または VMware ESXi 3.5 以降の場合は、VMホストの再起動、または VMware Infrastructure Client からアクセスパスを設定した HBA について Rescan を実行してください。VMware Infrastructure Client の操作は、「4.1.7.2 VMware Infrastructure 3 Version 3.5以降またはVMware ESXi 3.5以降」の「構成管理」の「アクセスパス管理」を参照してください。