ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Storage Cruiser 14.0 ユーザーズガイド

8.3.2 サーバノードのHBA交換でHBA状態が『アクセスパス継承必要』時以外

異なる場所のスロットへの HBA 交換や、手動組込み装置のサーバノードの HBA 交換や未サポート HBA の交換時は、本製品では HBA に対して「アクセスパス継承必要」状態を作成できません。

異なる場所のスロットへの HBA 交換する場合、新 HBA アイコンから旧 HBA アイコンへのドラッグ&ドロップで継承を実施します。下記の手順に従ってください。ただし、サーバノード側の設定が必要な装置の場合は、手動でこの設定を実施する必要があります。

手動組込み装置のサーバノードの HBA や未サポート HBA を交換する場合は、「8.2.2 手動組込み装置の故障部品の交換ならびに装置交換時」を参照してください。

ポイント

以下の操作を行う前に、「8.3 サポート装置部品の交換」の注意事項をお読みください。

  1. [表示]-[最新の情報に更新]を実行します。

  2. SAN ビューで新装置アイコンをダブルクリックし、その装置のビューを表示させます。

  3. アイコンを何も選択しない状態で、[操作]-[アクセスパス]-[継承]-[モード開始]を選択します。これで、「アクセスパス継承操作を実行中です」ダイアログが表示されます。

  4. この状態で、新 HBA アイコンを旧 HBA アイコンへドラッグ&ドロップすることによってアクセスパスの継承を確認するダイアログが表示され、<OK>ボタンを選択すると継承が行われます。本製品は継承処理で、以下の表に基づき旧 HBA 情報で作成していた関連装置内のアクセスパス設定を削除し、新 HBA 情報で作成したアクセスパス設定を関連装置に追加します。ただし、サーバノードに対しては何も設定しません。サーバノード側の StorageAffinity の設定が必要な場合は、手動でこの設定を追加してください。

    装置種

    本製品の設定内容

    ファイバチャネルスイッチ

    ゾーニング設定あり

    旧アダプタ WWPN で作成していた1対1 WWPN ゾーニングを削除し、新アダプタ WWPN で作成した1対1 WWPN ゾーニングに変更
    (ただしポートゾーニングでアクセスパスが継承不要な場合は設定なし)

    ゾーニング設定なし

    設定なし

    (ただし、ファイバチャネルスイッチに対して『WWPNゾーニングを設定する運用』が選択されている場合は、ゾーニング設定をするかどうかを選択するダイアログが表示されます。)

    ETERNUS DX60/DX80,
    ETERNUS2000,
    ETERNUS3000,
    ETERNUS4000,
    ETERNUS6000,
    ETERNUS8000,
    GR

    セキュリティ設定

    HBA の旧 WWPN をセキュリティから削除し、新 WWPN をセキュリティに設定

    ホストアフィニティ(ゾーン)設定

    HBA の旧 WWPN をセキュリティから削除し、新 WWPN をアフィニティグループ(ゾーン)に設定

    セキュリティ設定なし

    設定なし

    その他ストレージ/テープ/ブリッジ

    設定なし

  5. 「アクセスパス継承操作を実行中です」ダイアログで[終了]を選択するまで、ドラッグ&ドロップによるアクセスパス継承を複数アダプタに対して実施可能です。

  6. ストレージが ETERNUS GR series でファームウェア版数が以下の場合、サーバノードの再起動が必要です。

    ストレージ装置

    ファームウェア版数

    ETERNUS GR720
    ETERNUS GR730

    V11L21 より前の版数

    ETERNUS GR740
    ETERNUS GR820
    ETERNUS GR840

    V03L52P1939 より前の版数