PRIMECLUSTER 活用ガイド <コマンドリファレンス編> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版) |
目次
索引
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コマンド |
機能 |
Solaris |
Linux |
備考 |
---|---|---|---|---|
PRIMECLUSTER ノードに関するクラスタ構成情報を保存する |
○ |
- |
Linux では制限 |
|
PRIMECLUSTER ノードで保存されたクラスタ構成情報を復元する |
○ |
- |
Linux では制限 |
|
システム情報採取ツール |
- |
○ |
Linux のみの機能 |
PRIMECLUSTER ノードに関するクラスタ構成情報を保存する
cfbackup [ -test ] [ -f ] [ n ]
本コマンドは、PRIMECLUSTER を構成する各ノード単位で実行され、そのノードに存在するすべてのクラスタ構成情報を保存します。本コマンドは、すべてのノードで同時に実行する必要があります。
0 :正常終了
0以外:異常終了
cfbackup(1M) および cfrestore(1M) コマンドの実行には、下記の 2つのファイルが必要です。
このファイルは、CCBRHOME の値を指定するために必要です。CCBRHOME は、CCBR アーカイブファイルを保存するディレクトリのパス名です。デフォルトのファイルはCCBR(Cluster Configuration Backup and Restore) パッケージの一部として提供され、CCBRHOME は /var/spool/SMAW/SMAWccbr に指定されています。システム管理者はこのパス名を変更したり、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルに必要な追加や変更を加えることができます。ただし、CCBR パッケージを再インストールすると、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルの内容がリセットされ、パッケージのデフォルト設定に戻るため注意してください。
このファイルはは、CCBR アーカイブの名前を決定するために使用されます。CCBR アーカイブは、CCBRHOME ディレクトリ内に置かれ、情報の保存とリストアに使用します。この世代番号とは、アーカイブ名に付加された数値の拡張子です。アーカイブ名は、hostname_ccbrN[.tar.Z] という形式になります。
このファイルが削除されると、cfbackup または cfrestore は、世代番号 "1" を含む新しいファイルを生成します。どちらのコマンドもコマンド引数として指定された世代番号を使用し、コマンド引数が指定されていない場合は、ファイル値を使用します。cfbackup コマンドは更に、コマンド引数 n が、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルの値以上であるかどうかを確認します。ファイルの値よりも小さければ、cfbackup コマンドは、警告メッセージを生成し、ファイル値を使用して処理を続行します。
また、実行が完了すると、cfbackup コマンドは、このファイルの世代番号の値を 1つ増やします。システム管理者は、いつでもこのファイルを更新できます。
/opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルの値が小さい値に変更されたり、ファイルが削除されて "1" の値を持つ新しいファイルが再生成される場合には、同じ名前を持つ古いアーカイブは cfbackup によって上書きされる可能性があるため、注意が必要です。
PRIMECLUSTER 動作環境ファイルのバックアップ、リストア手順については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。
cfrestore(1M)
PRIMECLUSTER ノードで保存されたクラスタ構成情報を復元する
cfrestore [ -test ] [ -f ] [ -p ] [ -y ] [ -M ] [ n ]
本コマンドは、PRIMECLUSTER を構成する各ノード単位で実行され、それまでに保存されたすべてのクラスタ構成情報を復元します。本コマンドは、クラスタの構成に使用するすべてのノードをシングルユーザモードにして実行してください。
0 :正常終了
0以外:異常終了
cfbackup(1M) および cfrestore(1M) コマンドの実行には、下記の 2つのファイルが必要です。
このファイルは、CCBRHOME の値を指定するために必要です。CCBRHOME は、CCBR アーカイブファイルを保存するディレクトリのパス名です。デフォルトのファイルは CCBR(Cluster Configuration Backup and Restore) パッケージの一部として提供され、CCBRHOME は /var/spool/SMAW/SMAWccbr に指定されています。システム管理者はこのパス名を変更したり、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルに必要な追加や変更を加えることができます。ただし、CCBR パッケージを再インストールすると、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルの内容がリセットされ、パッケージのデフォルト設定に戻るため注意してください。
このファイルはは、CCBR アーカイブの名前を決定するために使用されます。CCBR アーカイブは、CCBRHOME ディレクトリ内に置かれ、情報の保存とリストアに使用します。この世代番号とは、アーカイブ名に付加された数値の拡張子です。アーカイブ名は、hostname_ccbrN[.tar.Z] という形式になります。
このファイルが削除されると、cfbackup または cfrestore は、世代番号 "1" を含む新しいファイルを生成します。どちらのコマンドもコマンド引数として指定された世代番号を使用し、コマンド引数が指定されていない場合は、ファイル値を使用します。cfbackup コマンドは更に、コマンド引数 n が、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルの値以上であるかどうかを確認します。ファイルの値よりも小さければ、cfbackup コマンドは、警告メッセージを生成し、ファイル値を使用して処理を続行します。
また、実行が完了すると、cfbackup コマンドは、このファイルの世代番号の値を 1つ増やします。システム管理者は、いつでもこのファイルを更新できます。
/opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルの値が小さい値に変更されたり、ファイルが削除されて"1" の値を持つ新しいファイルが再生成される場合には、同じ名前を持つ古いアーカイブは cfbackup によって上書きされる可能性があるため、注意が必要です。
PRIMECLUSTER 動作環境ファイルのバックアップ、リストア手順については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。
cfbackup(1M)
システム情報採取ツール
/opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap [-H] [-aAbhs] [-T directory ] output
本コマンドは障害解析に必要なシステム情報を採取します。
本コマンドの実行中に、本コマンドの再実行は行わないでください。
本コマンドを実行すると、作業領域が存在しているディスク装置の負荷が一時的に 80~90 %程度に高くなります。ディスク負荷が運用上問題となる場合には、業務アプリケーションやシステムが使用しないディスク装置内のファイルシステムに、作業領域を設定することを推奨します。
システム管理者以外のユーザが採取できる情報は制限されています。システム管理者権限で実行することを推奨します。
小文字のオプションは、採取する情報のグループを指定します。省略された場合は、-bh 指定と同じです。指定可能なグループは、-H オプションで本コマンドを実行し、Usage メッセージで確認してください。
# /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a -T /work /dev/st0
# /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a /tmp/pclsnap_`uname -n`.tar.gz
# /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -h pclsnap_`uname -n`.tar.gz
# /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -h ./dir/pclsnap_`uname -n`.tar.gz
情報採取中にエラーが発生した場合は、ファイル pclsnap.elog に診断メッセージを出力し、エラーが発生した情報を飛ばして、次の情報の処理を続けます。
以下の終了ステータスを返します。
0:正常終了
1:異常終了
2:コマンドの構文が不当の場合
3:本コマンド実行中に本コマンドを再度実行した場合
作業ディレクトリ:/PCLsnap.`uname -n`/pclsnap.result
作業ディレクトリ:/PCLsnap.`uname -n`/pclsnap.elog
システム管理者以外のユーザが本コマンドを実行した場合、アクセスできないファイル・ディレクトリおよびサブプロシジャの一部またはすべての情報は採取されません。
cp -p ファイル名 作業ディレクトリ /PCLsnap.`uname -n` gzip -f ファイル名
tar cf - 採取ディレクトリ | gzip -f \ > 作業ディレクトリ/PCLsnap.`uname -n`/ 採取ディレクトリ名.tar.gz
pclsnap.result: 本コマンド実行時のログ(標準出力)
pclsnap.elog : 本コマンド実行時のログ(エラー出力)
tar czfb output 20 作業ディレクトリ /PCLsnap.`uname -n`
採取した情報は、tar(1) でリストアします。カレントディレクトリにディレクトリ pclsnap.node 名を作り、その配下に採取時のディレクトリツリー構造のまま配置します。
tar xzf input
input は、採取媒体に応じた特殊ファイル名または一般ファイル名を指定してください。
採取したファイルは圧縮されていますので、gunzip(1) を用いて展開してから参照してください。また、採取した情報がディレクトリの場合は、tar(1) でアーカイブファイルになっていますので、展開して参照してください。
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