PRIMECLUSTER 活用ガイド <コマンドリファレンス編> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版)
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第8章 シャットダウン機構

コマンド

機能

Solaris

Linux

備考

cldevparam(1M)

非同期監視のチューニング可能な動作環境を変更・表示する

 

clmmbmonctl(8)

MMB 非同期監視機能のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

Linux のみの機能

clmmbsetup(8)

MMB 情報を登録・変更・削除・表示する

Linux のみの機能

clrccumonctl(1M)

コンソール非同期監視のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

Solaris のみの機能

clrccusetup(1M)

コンソール情報を登録・削除・表示する

Solaris のみの機能

clrcimonctl(1M)

RCI 非同期監視のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

Solaris のみの機能

clrcirccusetup(1M)

RCI 非同期監視機能およびコンソール非同期監視機能の環境設定を行う

4.1A00 のみ
Solaris のみの機能

clvmgsetup(8)

管理OS情報を登録・変更・削除・表示する

4.3A00 のみ
Linux のみの機能

rcsd(1M)

シャットダウンマネージャのシャットダウンデーモン

 

rcsd.cfg(4)

シャットダウンデーモンの構成ファイル

 

SA_blade.cfg(4)

BLADE シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

Linux のみの機能

SA_ipmi.cfg(4)

IPMI シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

Linux のみの機能

SA_lkcd.tout(4)

シャットダウンエージェントの補助情報定義ファイル

Linux のみの機能

SA_rsb.cfg(4)

リモートサービスボード(RSB)シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

Linux のみの機能

SA_sunF.cfg(4)

sunFシステムコントローラシャットダウンエージェントの構成定義ファイル

Solaris のみの機能

sdtool(1M)

シャットダウン機構のインタフェースツール

 


 

■ cldevparam(1M)

非同期監視のチューニング可能な動作環境を変更・表示する

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/cldevparam [-p parameter [value]]

◆機能説明

本コマンドは、非同期監視機能のチューニング可能な動作環境を、変更/表示します。動作環境には以下のものがあります。

●Solaris

項目

意味

初期値

WaitForPROM

システムパニックを起こしたノードの OpenBootPROM が起動するまで LEFTCLUSTER からの回復を遅延する。

  • 遅延しない(0)
  • 遅延する(1)

0

 

●Linux

項目

意味

初期値

WaitForIOComp

パニックなどのノードダウンによる切替え時、IO が完了するまでの待ち時間(秒)。

0

本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。本コマンドはクラスタシステムを構成する任意の 1 ノードで実行します。本コマンドで動作環境を変更した場合、クラスタのノードのシャットダウン機構を再起動してください。

◆オプション

-p parameter [value]
現在の値を表示する、または、変更する項目を parameter に指定します。指定できる項目は "機能説明" を参照してください。変更を行う値を value に指定します。すでに登録済みの項目を指定して変更を実行した場合、新しい値が上書きされます。value に指定できる値は、以下のとおりです。

●Solaris

項目

指定できる値

WaitForPROM

0 または 1

 

●Linux

項目

指定できる値

WaitForIOComp

0 から INT_MAX

value の省略時は、-p オプションで指定された項目の現在の値が表示されます。すべてのオプションの省略時は、登録されているすべての動作環境の項目と現在の値が表示されます。-p オプションは複数指定できません。

◆使用例

●Solaris

# cldevparam [RETURN]
Parameter      Value
WaitForPROM    0
# cldevparam -p WaitForPROM 1 [RETURN]
# cldevparam -p WaitForPROM [RETURN]
1

●Linux

# cldevparam [RETURN]
Parameter      Value
WaitForIOComp    0
# cldevparam -p WaitForIOComp 5 [RETURN]
# cldevparam -p WaitForIOComp [RETURN]
5

◆終了ステータス

0:正常終了

1:異常終了


 

■ clmmbmonctl(8)

MMB 非同期監視機能のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbmonctl [ start | stop | restart ]

◆機能説明

本コマンドは、MMB 非同期監視機能のデーモン(devmmbd)の動作状態表示/起動/停止/再起動を行います。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オペランド

start
デーモンを起動します。
stop
デーモンを停止します。
restart
デーモンを再起動します。

オペランド省略時は、デーモンの動作状態を以下のように表示します。

[デーモンが動作している場合]
"The devmmbd daemon exists."
[デーモンが動作していない場合]
"The devmmbd daemon does not exist."

◆終了ステータス

0 :正常終了

>0:異常終了


 

■ clmmbsetup(8)

MMB 情報を登録・変更・削除・表示する

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -a user-name
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -m [-u user-name] [-p]
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -d cluster-host-name
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -l [cluster-host-name]

◆機能説明

本コマンドは MMB 非同期監視が動作するために必要な、以下に示す各ノードの MMB 情報を、登録/変更/削除/表示します。

◆オプション

-a
自ノードの MMB 情報を登録します。すでに自ノードの情報が登録されている場合は、指定された MMB 情報に置き換えられます。パスワードは対話式に入力します。-m、-d、-l と同時に指定することはできません。
-m
自ノードの MMB 情報を変更します。変更したい情報だけを指定することができます。パスワードは対話式に入力します。-a、-d、-l と同時に指定することはできません。
-d
指定された CF ノード名の MMB 情報を削除します。-a、-m、-l と同時に指定することはできません。
-l
指定された CF ノード名の MMB 情報を標準出力に表示します。CF ノード名の指定がない場合は、登録済みのすべてのノードの MMB 情報を標準出力に表示します。cluster-host-name、user-name の順に表示します。パスワードは表示されません。 -a、-m、-d と同時に指定することはできません。
-u user-name
すでに登録されている MMB 情報のユーザ名を、指定された user-name に変更します。user-name については【オペランド】の user-name を参照してください。-m オプションと同時に指定します。
-p
すでに登録されている MMB 情報のログインパスワードを、入力されたパスワードに変更します。-m オプションと同時に指定します。パスワードは対話式に入力します。パスワードには、MMB に設定されたパスワードを指定します。

◆オペランド

以下のオペランドを指定できます。オペランドは記述順に指定してください。指定するオペランドに記号を含む場合には、記号の前に `\' を付けて指定してください。記号とは空白およびメタ文字です。メタ文字はシェルごとに異なります。Bourne シェルでは、以下の文字をメタ文字として扱っています。

& ; ` ' \ " | * ? ~ < > ^ ( ) [ ] { } $
cluster-host-name
CF ノード名を指定します。
user-name
MMB に設定されたユーザ名を指定します。

◆使用例

登録、削除、削除、および、登録内容の表示の使用例を以下に示します。

    # clmmbsetup -a mmb-user [RETURN]
    Enter User's Password:
    Re-enter User's Password:
    # clmmbsetup -l fuji2 [RETURN]
    cluster-host-name  user-name
    -----------------------------------
    fuji2              mmb-user
    # clmmbsetup -m -p [RETURN]
    Enter User's Password:
    Re-enter User's Password:
    # clmmbsetup -d fuji2 [RETURN]
    # clmmbsetup -l fuji2 [RETURN]
    #

◆終了ステータス

0:正常終了

1:異常終了


 

■ clrccumonctl(1M)

コンソール非同期監視のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccumonctl [ start | stop | restart ]

◆機能説明

本コマンドは、コンソール非同期監視機能のデーモン(devrccud)の動作状態表示/起動/停止/再起動を行います。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オペランド

start
デーモンを起動します。
stop
デーモンを停止します。
restart
デーモンを再起動します。

オペランド省略時は、デーモンの動作状態を以下のように表示します。

◆終了ステータス

0 :正常終了

>0:異常終了


 

■ clrccusetup(1M)

コンソール情報を登録・変更・削除・表示する

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccusetup -a device-name IP-address user-name
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccusetup -m [-i IP-address] [-u user-name] [-p1] [-p2] [-t connection-type]
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccusetup -d cluster-host-name
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccusetup -l [cluster-host-name]

◆機能説明

本コマンドはコンソール非同期監視が動作するために必要な、以下に示す各ノードのコンソール情報を、登録/変更/削除/表示します。

SPARC Enterprise M4000、M5000、M8000、M9000 の場合のみ、コンソールに接続する方法("connection-type")を変更することができます。

XSCF のコンソール情報を登録/変更する場合は、HCP の版数を確認します。

◆オプション

-a
自ノードのコンソール情報を登録します。すでにコンソール情報が登録されている場合は、指定されたコンソール情報に置き換えられます。パスワードは対話式に入力します。コンソールの種類が XSCF の場合、HCP の版数を確認します。-m、-d、-l と同時に指定することはできません。
-m
自ノードのコンソール情報を変更します。変更したい情報だけを指定することができます。パスワードは対話式に入力します。コンソールの種類が XSCF の場合、HCP の版数を確認します。-a、-d、-l と同時に指定することはできません。
-d
指定された CF ノード名のコンソール情報を削除します。-a、-m、-l と同時に指定することはできません。
-l
指定された CF ノード名のコンソール情報を標準出力に表示します。CF ノード名の指定がない場合は、登録済みのすべてのコンソール情報を標準出力に表示します。device-name、cluster-host-name、IP-address、host-name、user-name の順に表示します。SPARC Enterpriseの XSCF の場合は、device-name、cluster-host-name、IP-address、host-name、user-name、connection-typeの順に表示し、host-nameにドメイン番号が表示されます。登録がない項目には、"-" が表示されます。パスワードは表示されません。-a、-m、-d と同時に指定することはできません。
-i IP-address
すでに登録されているコンソール情報の IP アドレスを、指定された IP-address に変更します。IP-address については【オペランド】の IP-address を参照してください。-m オプションと同時に指定します。
-u user-name
すでに登録されているコンソール情報のユーザ名を、指定された user-name に変更します。user-name については【オペランド】の user-name を参照してください。-m オプションと同時に指定します。
-p1
すでに登録されているコンソール情報のログインパスワードを、入力されたパスワードに変更します。-m オプションと同時に指定します。パスワードは対話式に入力します。パスワードには、リモートコンソール接続装置(RCCU)やXSCFの制御ポート、またはILOMへログインするためのパスワードを指定します。パスワードに使用可能な文字は、リモートコンソール接続装置(RCCU)、XSCF、または、ILOMのドキュメントを参照してください。
-p2
すでに登録されているコンソール情報のスーパユーザパスワードを、入力されたパスワードに変更します。-m オプションと同時に指定します。パスワードは対話式に入力します。パスワードには、リモートコンソール接続装置(RCCU)の制御ポートへスーパユーザ権限でログインするためのパスワードを指定します。パスワードに使用可能な文字は、リモートコンソール接続装置(RCCU)のドキュメントを参照してください。
-t
すでに登録されているコンソール情報について、connection-type で指定された接続方法に変更します。connection-type については【オペランド】の connection-type を参照してください。-m オプションと同時に指定します。本オプションは SPARC Enterprise M4000、M5000、M8000、M9000 の場合に指定できます。

◆オペランド

以下のオペランドを指定できます。オペランドは記述順に指定してください。指定するオペランドに記号を含む場合には、記号の前に `\' を付けて指定してください。記号とは空白およびメタ文字です。メタ文字はシェルごとに異なります。Bourne シェルでは、以下の文字をメタ文字として扱っています。

& ; ` ' \ " | * ? ~ < > ^ ( ) [ ] { } $
device-name
コンソールの種類を指定します。自ノードのコンソールの種類に応じて、以下のいずれかを指定してください。
cluster-host-name
CF ノード名を指定します。
IP-address
コンソールの IP アドレス、または、/etc/inet/hosts に登録されたコンソールのホスト名を指定します。
user-name
リモートコンソール接続装置 (RCCU) やXSCFの制御ポート、または、ILOMへログインするためのユーザ名を指定します。ユーザ名に使用可能な文字は、リモートコンソール接続装置 (RCCU)、XSCF、または、ILOMのドキュメントを参照してください。
connection-type
SPARC Enterprise M4000、M5000、M8000、M9000の XSCF への接続方法を指定します。選択する接続方法に応じて、以下のいずれかを指定してください。指定した接続方法が XSCF で有効となっている必要があります。XSCF への接続方法の確認、および変更方法については、「XSCF ユーザーズガイド」を参照してください。

◆使用例

コンソールの種類ごとの登録、削除、および、登録内容の表示の使用例を示します。表示内容の "-" は、未使用項目です。

◆終了ステータス

0:正常終了

1:異常終了

2:HCP の版数がサポートされていない版数である


 

■ clrcimonctl(1M)

RCI 非同期監視機能のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrcimonctl [ start | stop | restart ]

◆機能説明

本コマンドは、RCI 非同期監視機能のデーモン(devscfd)の動作状態表示/起動/停止/再起動を行います。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オペランド

start
デーモンを起動します。
stop
デーモンを停止します。
restart
デーモンを再起動します。

オペランド省略時は、デーモンの動作状態を以下のように表示します。

◆終了ステータス

0 :正常終了

>0:異常終了


 

■ clrcirccusetup(1M)

RCI 非同期監視機能およびコンソール非同期監視機能の環境設定を行う

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrcirccusetup

◆機能説明

RCI 非同期監視機能とコンソール非同期監視機能の環境設定を行います。

RCI 非同期監視機能の環境設定では、RCI 非同期監視機能のデーモン(devscfd)を再起動させることでデーモンに RCI アドレスを取得させ、RCI 非同期監視機能を開始させます。

コンソール非同期監視機能の環境設定では、定義ファイル SA_rccu.cfg の読み込みとコンソール非同期監視機能のデーモン(devrccud)への反映、コンソール装置の接続確認を行い、コンソール非同期監視機能を開始させます。

以下の操作を行う時には、本コマンドを実行する必要があります。詳細な手順については "PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。

本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆使用例

以下に、コンソール非同期監視機能を設定する際に clrcirccusetup コマンド(/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrcirccusetup)を起動した時のコンソールに出力される情報メッセージを示します。

1.  情報: DEV: 3041: コンソール非同期監視機能を停止しました。
        (node:nodename)
コンソール非同期監視機能の環境設定を行うために、コンソール非同期監視
機能を停止します。本メッセージはすでに停止されている時には出力されません。
2.  FJSVcldev: clproberccu: RCCU probing: nodename
リモートコンソール装置への接続確認を行うために、テストメッセージを出力します。
3.  情報: DEV: 3040: コンソール非同期監視機能を開始しました。
        (node:nodename)
接続確認が正常終了し、環境設定も正常に終了したためコンソール非同期監視
機能を開始します。

◆終了ステータス

0 :正常終了

>0:異常終了

◆注意事項

本コマンドは、クラスタリソースマネージャが動作していなくては正常に環境設定が行えません。


 

clvmgsetup(8)

管理OS情報を登録・変更・削除・表示する

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clvmgsetup -a host-user-name host-IPaddress

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clvmgsetup -m [-i host-IPaddress] [-u host-user-name] [-p] [-g guest-domain-name]

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clvmgsetup -d cluster-host-name

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clvmgsetup -l [cluster-host-name]

◆機能説明

本コマンドは仮想マシン機能のシャットダウンエージェント(SA_vmgp)が動作するために必要な、以下に示す管理OSの情報を各ノードで登録/変更/削除/表示します。

◆オプション

-a
自ノードが属する管理OSの情報を登録します。すでに自ノードが属する管理OSの情報が登録されている場合には、指定された管理OSの情報に置き換えられます。パスワードは対話式に入力します。-m,-d、-l、と同時に指定することはできません。
-m
自ノードが属する管理OSの情報を変更します。変更したい情報だけを指定することができます。-aオプションによる登録が済んでいない場合は変更せずに異常終了します。パスワードは対話式に入力します。-a、-d、-lと同時に指定することはできません。
-d
指定されたCFノード名(ゲストOS)の属する管理OSの情報を削除します。-aオプションによる該当ノードの登録が済んでいない場合は異常終了します。-a、-m、-lと同時に指定することはできません。
-l
指定されたCFノード名(ゲストOS)の属する管理OSの情報を標準出力に表示します。CFノード名の指定が無い場合は、登録済のすべてのノード(ゲストOS)の管理OS情報を標準出力に表示します。cluster-host-name、host-IPaddress、host-user-name、guest-domain-name の順に表示します。パスワードは表示されません。指定したノードの情報が未設定の場合はノードの情報を出力せずに正常終了します。-a、-m、-dと同時に指定することはできません。
-i host-IPaddress
すでに登録されている管理OSのIPアドレスを、指定されたhost-IPaddressに変更します。host-IPaddressについては【オペランド】のhost-IPaddressを参照してください。-mオプションと同時に指定します。
-u host-user-name
すでに登録されている管理OSのユーザ名を指定されたhost-user-nameに変更します。host-user-nameについては【オペランド】のhost-user-nameを参照してください。-mオプションと同時に指定します。
-p
すでに登録されている管理OSのログインパスワードを、入力されたパスワードに変更します。-mオプションと同時に指定します。パスワードは対話式に入力します。パスワードには、管理OSに設定されたパスワードを指定します。
-g guest-domain-name
すでに登録されているCFノード(ゲストOS)のゲストドメイン名を、指定されたguest-domain-nameに変更します。guest-domain-nameについては【オペランド】のguest-domain-nameを参照してください。-mオプションと同時に指定します。

◆オペランド

以下のオペランドを指定できます。オペランドは記述順に指定してください。指定するオペランドに記号を含む場合には、記号の前に `\' を付けて指定してください。記号とは空白およびメタ文字です。メタ文字はシェルごとに異なります。Bourneシェルでは、以下の文字をメタ文字として扱っています。

&;`'\"|*?~<>^()[]{}$

cluster-host-name
CFノード名を指定します。
host-IPaddress
CFノード(ゲストOS)が属する仮想マシンの管理OSで、MMBに接続された管理LANのIPアドレスを指定します。
host-user-name
CFノード(ゲストOS)が属する仮想マシンの管理OSのユーザ名を指定します。
guest-domain-name
CFノード(ゲストOS)のゲストドメイン名を指定します。

◆使用例

登録、削除、および登録内容を表示する使用例を以下に示します。

# clvmgsetup -a userB 10.10.10.2 [RETURN]
Enter User's Password:
Re-enter User's Password:
# clvmgsetup -l nodeB [RETURN]
cluster-host-name  host-IPaddress host-user-name domain-name
-------------------------------------------------------------
nodeB              10.10.10.2     userB          nodeB
# clvmgsetup -m -p [RETURN]
Enter User's Password:
Re-enter User's Password:
# clvmgsetup -d nodeB [RETURN]
# clvmgsetup -l nodeB [RETURN]
#

◆終了ステータス

0:正常終了

1:異常終了


 

■ rcsd(1M)

シャットダウンマネージャのシャットダウンデーモン

◆機能説明

rcsd は、シャットダウン機構(SMAWsf)に含まれるシャットダウンデーモンです。シャットダウン機構は、次の 3つの主な部分から構成されます。

シャットダウン機構は、クラスタ内でのエラー処理中にノードのシャットダウンを保証するインタフェースを提供します。

シャットダウンデーモンおよびシャットダウンエージェントは、PRIMECLUSTER 製品が自動切替えを行う際に、使用するためのものです。

<シャットダウンデーモン (SD)>

シャットダウンデーモンは、クラスタノードの状態を監視し、状態の収集をしたり手動シャットダウンを要求したりするための CLI(詳細については sdtool を参照のこと)を提供します。rcsd.cfg ファイルは、クラスタ内の各ノードに対してどのシャットダウンエージェントを使用するかを定義します。

ノードのシャットダウンを必要とするイベントが発生した場合、シャットダウンデーモンは、対象となるノードに定義されたシャットダウンエージェントの集合を起動します。rcsd.cfg ファイルは、シャットダウンエージェントの実行順序を定義します。リストの最初に記述されるのが、優先シャットダウンエージェントです。優先シャットダウンエージェントに発行されたシャットダウン要求に対し、シャットダウンの失敗を示す応答があると、リストの 2 番目のシャットダウンエージェントに対してシャットダウン要求が発行されます。この要求および応答は、シャットダウンエージェントがシャットダウン成功の応答を返すか、またはノードに対するすべてのシャットダウンエージェントが試行されるまで、繰り返されます。どのシャットダウンエージェントもクラスタノードを正常にシャットダウンすることができなかった場合には、オペレータの介入が必要となります。

<シャットダウンエージェント (SA)>

シャットダウンエージェントは、実際にノードのシャットダウンを行うプロセスです。各シャットダウンエージェントが行う処理は、ノードをシャットダウンする方法によって異なります。

<sdtoolコマンド>

sdtool コマンドを使用することにより、管理者はシャットダウンデーモンに対して次のような要求を発行することができます。

<起動>

rcsd はコマンドライン引数をとりません。起動すると、制御端末から切り離され、バックグラウンドで実行します。

<デーモンとの相互作用>

デーモンとの相互作用は、すべて sdtool コマンドを介して行われます。sdtool コマンドにより、次の操作が可能です。

詳細については、sdtool を参照してください。

◆構成

シャットダウンデーモンの構成設定は、rcsd.cfg ファイルによって行います。詳細については、rcsd.cfg を参照してください。

クラスタ内の各シャットダウンエージェントに対しては、他の構成設定が必要です。詳細については、本書のシャットダウンエージェント(SA_***.cfg)の説明を参照してください。

◆ファイル

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg - rcsd の構成ファイル

/var/opt/SMAWsf/log/rcsd.log - rcsd のログファイル

/usr/lib/locale/en_US/SMAWsf.cat - 英語メッセージカタログファイル

/etc/init.d/rc.d/RC_sf - rc 起動スクリプト

◆関連項目

rcsd.cfg,(4) sdtool(1M)


 

■ rcsd.cfg(4)

シャットダウンデーモンの構成ファイル

◆機能説明

rcsd.cfg ファイルは、シャットダウン機構(SMAWsf)に含まれるシャットダウンデーモンの構成ファイルです。シャットダウン機構は、次の 3つの主な部分から構成されます。

シャットダウン機構は、クラスタ内でのエラー処理中にノードのシャットダウンを保証するインタフェースを提供します。

シャットダウンデーモンおよびシャットダウンエージェントは、PRIMECLUSTER 製品が自動切替えを行う際に、使用するためのものです。

<シャットダウンデーモン>

シャットダウンデーモンは、クラスタノードの状態を監視し、状態を収集したり、手動シャットダウンを要求したりするための CLI(詳細については sdtool を参照のこと)を提供します。rcsd.cfg ファイルは、クラスタ内の各ノードに対してどのシャットダウンエージェントを使用するかを定義します。

ノードのシャットダウンを必要とするイベントが発生した場合、シャットダウンデーモンは、対象となるノードに定義されたシャットダウンエージェントのセットを起動します。rcsd.cfg ファイルは、シャットダウンエージェントの実行順序を定義します。リストの最初に記述されるのが、優先シャットダウンエージェントです。優先シャットダウンエージェントに発行されたシャットダウン要求に対し、シャットダウンの失敗を示す応答があると、リストの 2 番目のシャットダウンエージェントに対してシャットダウン要求が発行されます。この要求および応答は、シャットダウンエージェントがシャットダウン成功の応答を返すか、またはノードに対するすべてのシャットダウンエージェントが試行されるまで、繰り返されます。どのシャットダウンエージェントもクラスタノードを正常にシャットダウンすることができなかった場合には、オペレータの介入が必要となります。

<シャットダウンエージェント>

シャットダウンエージェントは、実際にノードのシャットダウンを行うプロセスです。各シャットダウンエージェントが行う処理は、ノードをシャットダウンする方法によって異なります。

<sdtoolコマンド>

詳細については、sdtool を参照してください。

◆構成

rcsd.cfg 構成ファイルには、クラスタ内のノードに対する行があります。各行には、そのクラスタノードに対するシャットダウンエージェントの実行順序が記述されています。各行のフォーマットは次のとおりです。

CFNameX[,weight=W ][,admIP=myadmIP ]:agent=SA1,timeout=T1 [:agent=SA2,timeout=T2]... 
CFNameX
クラスタホストの CF ノード名
W
SF のノードの重み
myadmIP
自ノードの管理 LAN の IP アドレス
agent=SA_xxx
シャットダウンエージェントの名前
例) RSB シャットダウンエージェントの場合、SA_rsb
BLADE シャットダウンエージェントの場合、SA_blade

rcsd.cfg ファイルは、システム管理者のみに読込み/書込み権限が与えられます。これは、シャットダウンマネージャ機能へのアクセスを保護するためです。

構成設定例については、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg.template ファイルを参照してください。

rcsd.cfg ファイルは、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。

◆使用例

例)RSB シャットダウンエージェントの場合

node1,weight=1,admIP=10.20.30.100: agent=SA_rsb,timeout=20
node2,weight=1,admIP=10.20.30.101: agent=SA_rsb,timeout=20

例)BLADE シャットダウンエージェントの場合

node1,weight=1,admIP=10.20.30.100: agent=SA_blade,timeout=20
node2,weight=1,admIP=10.20.30.101: agent=SA_blade,timeout=20

例)RCI シャットダウンエージェントの場合

クラスタコンソールと systema および systemb からなる 2 ノードクラスタでは、次のようになります。

systema,weight=70,admIP=systemaADM:agent=SA_scon,timeout=45:agent=SA_pprci,timeout=30 
emb,weight=30,admIP=systembADM:agent=SA_scon,timeout=45:agent=SA_pprci,timeout=30

同じ 2 ノードクラスタでクラスタコンソールがない場合は、次のようになります。

systema,weight=70,admIP=systemaADM:agent=SA_pprci,timeout=30
systemb,weight=30,admIP=systembADM:agent=SA_pprci,timeout=30

◆ファイル

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg - rcsd の構成ファイル

/var/opt/SMAWsf/log/rcsd.log - rcsd のログファイル

◆関連項目

sdtool(1M), rcsd(1M)


 

■ SA_blade.cfg(4)

BLADE シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

◆機能説明

SA_blade.cfg ファイルは、BLADE シャットダウンエージェントの構成定義ファイルです。ブレードサーバを使用する場合、BLADE シャットダウンエージェントを設定します。
SA_blade.cfg を作成する場合、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg.template ファイルを雛型として使用することができます。

SA_blade.cfg は、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。
同じ内容のものを /etc/opt/SMAW/SMAWsf 配下に配置してください。SA_blade.cfg ファイルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆構成

SA_blade.cfg は以下の構文で作成します。

<同一シャーシ内のクラスタ構成の場合>

  management-blade-ip IPaddress 
  community-string SNMPcommunity
  CFName1 slot-no [cycle | leave-off]
  CFName2 slot-no [cycle | leave-off]

<複数シャーシのクラスタ構成の場合>

  community-string SNMPcommunity
  management-blade-ip IPaddress 
  CFName1 slot-no [cycle | leave-off]
  management-blade-ip IPaddress
  CFName2 slot-no [cycle | leave-off]
IPaddress
マネージメントブレードの IP アドレス
SNMPcommunity
SNMP コミュニティ
CFNameX
クラスタホストの CF ノード名
slot-no
サーバブレードのスロット番号
cycle
ノード強制停止後、再起動します。
leave-off
ノード強制停止後、電源切断します。

◆関連項目

rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M), SA_ipmi.cfg(4), SA_lkcd.tout(4)


 

■ SA_ipmi.cfg(4)

IPMI シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

◆機能説明

SA_ipmi.cfg ファイルは、IPMI シャットダウンエージェントの構成定義ファイルです。BMC が搭載されているサーバを使用する場合、IPMI シャットダウンエージェントを設定します。
SA_ipmi.cfg を作成する場合、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_ipmi.cfg.template ファイルを雛型として使用することができます。

SA_ipmi.cfg は、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。
同じ内容のものを /etc/opt/SMAW/SMAWsf 配下に配置してください。SA_ipmi.cfg ファイルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆構成

SA_ipmi.cfg は以下の構文で作成します。

  CFName1 ip-address:[user ]:[passwd ] [cycle | leave-off]
  CFName2 ip-address:[user ]:[passwd ] [cycle | leave-off]
CFNameX
クラスタホストの CF ノード名
ip-address
BMC の IP アドレス
user
BMC 設定時に定義したユーザ名
passwd
BMC 設定時に定義したパスワード
cycle
ノード強制停止後、再起動します。
leave-off
ノード強制停止後、電源切断します。

◆関連項目

rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M), SA_blade.cfg(4), SA_lkcd.tout(4)


 

■ SA_lkcd.tout(4)

シャットダウンエージェントの補助情報定義ファイル

◆機能説明

SA_lkcd.tout ファイルは、シャットダウンエージェントの補助情報の定義ファイルです。
SA_lkcd.tout ファイルにはインストール時に標準情報が設定されており、使用するシャットダウンエージェントにより設定されている標準情報を変更します。

シャットダウンエージェント

変更条件

変更内容

LKCD シャットダウンエージェント

PRIMERGY TX600, RX800 で LKCD シャットダウンエージェントを使用する場合に変更します。

"RSB_PANIC" の値を 1 に変更

netdump シャットダウンエージェント

PRIMERGY TX600, RX800 で netdump シャットダウンエージェントを使用する場合に変更します。

"RSB_PANIC" の値を 1 に変更

PRIMERGY BX600 で netdump シャットダウンエージェントを使用する場合に変更します。

"RSB_PANIC" の値を 2 に変更

Diskdump シャットダウンエージェント

PRIMERGY TX600 で diskdump シャットダウンエージェントを使用する場合に変更します。

"RSB_PANIC" の値を 1 に変更

IPMI シャットダウンエージェント

IPMI シャットダウンエージェントを使用する場合に変更します。

"RSB_PANIC" の値を 3 に変更

"PANICINFO_TIMEOUT" の値を 10 に変更

SA_lkcd.tout は、/etc/opt/FJSVcllkcd/etc 配下に配置されています。

SA_lkcd.tout ファイルは、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。
同じ内容のものを /etc/opt/SMAW/SMAWsf 配下に配置してください。SA_lkcd.tout ファイルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆構成

SA_lkcd.tout は以下の構文です。
SA_lkcd.tout には、"PANICINFO_TIMEOUT" と "RSB_PANIC" 以外の情報も定義されていますが、"PANICINFO_TIMEOUT" と "RSB_PANIC" 以外の情報は変更しないでください。変更した場合、PRIMECLUSTER が誤動作します。

  PANICINFO_TIMEOUT timeout
  RSB_PANIC panicflag
timeout
PANICINFO_TIMEOUT の値です。デフォルト値は 5 です。
panicflag
RSB_PANIC の値です。デフォルト値は 0 です。

◆関連項目

rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M), SA_blade.cfg(4), SA_ipmi.cfg(4)


 

■ SA_rsb.cfg(4)

リモートサービスボード(RSB)シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

◆機能説明

SA_rsb.cfg ファイルは、SA_rsb コマンドの構成ファイルです。

SA_rsb コマンドは、PRIMERGY サーバの RSB を使用するシャットダウンエージェントです。

RSB は、ServerView マニュアルの指示に従って設定してください。オプションのソフトウェア SMAWrsb がインストールされ、電源オフおよび電源オンの各コマンドで動作する必要があります。

◆構成

SA_rsb.cfg は以下の構文で作成します。
port フィールドは省略できますが、対応するコロンは省略できません。

  CFName1 ip-address:[port]:[user]:[passwd] [cycle | leave-off] 
  CFName2 ip-address:[port]:[user]:[passwd] [cycle | leave-off]
CFNameX
クラスタホストの CF ノード名
ip-address
RSB の IP アドレス
port
未使用
user
RSB 設定時に定義したユーザ名
passwd
RSB 設定時に定義したパスワード
cycle
ノード強制停止後、リブートします。
leave-off
ノード強制停止後、電源切断します。

構成設定例については、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_rsb.cfg.template ファイルを参照してください。

SA_rsb.cfg ファイルは、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。
SA_rsb.cfg ファイルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆ファイル

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_rsb.cfg - SA_rsb のオプション構成ファイル

/var/opt/SMAWsf/log/SA_rsb.log - SA_rsb のログファイル

◆関連項目

rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M)


 

■ SA_sunF.cfg(4)

sunFシステムコントローラシャットダウンエージェントの構成定義ファイル

◆機能説明

SA_sunF.cfg ファイルは、SA_sunFコマンドの構成ファイルです。

SA_sunFコマンドは、SPARC EnterpriseサーバのALOMを使用するシャットダウンエージェントです。

◆構成

SA_sunF.cfg は以下の構文で作成します。

  SystemContorollerTag SystemControllerHostName SystemControllerLogin PWord void void CFName1
  SystemContorollerTag SystemControllerHostName SystemControllerLogin PWord void void CFName2
SystemContorollerTag
システムコントローラのタイプ
ALOMシャットダウンエージェントの場合、「system-controller-alom-2k」
SystemControllerHostName
ALOMの IP アドレス
SystemControllerLogin
ALOM設定時に定義したadminユーザ名
PWord
ALOM設定時に定義したadminパスワード
CFNameX
クラスタホストのCFノード名

SA_sunF.cfg ファイルは、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。
SA_sunF.cfg ファイルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆ファイル

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_sunF.cfg - SA_sunF のオプション構成ファイル

/var/opt/SMAWsf/log/SA_sunF.log - SA_sunF のログファイル

◆関連項目

rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M)


 

■ sdtool(1M)

シャットダウンデーモンのインタフェースツール

◆形式

sdtool {-d [on|off] | -s | -S | -r | -b | -C | -l | -e | -k node-name}

◆機能説明

sdtool コマンドは、シャットダウン機構(SMAWsf)に含まれるシャットダウンデーモンのインタフェースツールです。シャットダウン機構は、次の 3つの主な部分から構成されます。

シャットダウン機構は、クラスタ内でのエラー処理中にマシンのシャットダウンを保証するインタフェースを提供します。

シャットダウンデーモンおよびシャットダウンエージェントは、PRIMECLUSTER 製品が自動切替えを行う際に使用するためのものです。

<シャットダウンデーモン>

シャットダウンデーモンはクラスタノードの状態を監視し、状態を収集したり、手動ノードシャットダウンを要求したりするための CLI を提供します。rcsd.cfg ファイルは、クラスタ内の各ノードに対してどのシャットダウンエージェントを使用するかを定義します。

ノードのシャットダウンを必要とするイベントが発生した場合、シャットダウンデーモンは、対象となるノードに定義されたシャットダウンエージェントを起動します。rcsd.cfg ファイルは、シャットダウンエージェントの実行順序を定義します。リストの最初に記述されるのが、優先シャットダウンエージェントです。優先シャットダウンエージェントに発行されたシャットダウン要求に対し、シャットダウンの失敗を示す応答があると、リストの 2 番目のシャットダウンエージェントに対してシャットダウン要求が発行されます。この要求および応答は、シャットダウンエージェントがシャットダウン成功の応答を返すか、またはノードに対するすべてのシャットダウンエージェントが試行されるまで、繰り返されます。どのシャットダウンエージェントもクラスタノードを正常にシャットダウンすることができなかった場合には、オペレータの介入が必要となります。

<シャットダウンエージェント>

シャットダウンエージェントは、実際にノードのシャットダウンを行うプロセスです。各シャットダウンエージェントが行う処理は、それらがノードをシャットダウンする方法によって異なります。

<sdtoolコマンド>

sdtool コマンドを使用することにより、管理者はシャットダウンデーモンに対して次のような要求を発行することができます。

◆構成

シャットダウンデーモンの構成設定は、rcsd.cfg ファイルによって行います。詳細については、rcsd.cfg を参照してください。

クラスタ内の各シャットダウンエージェントに対しては、他の構成設定が必要です。詳細については、本書のシャットダウンエージェント(SA_***.cfg)の説明を参照してください。

◆オプション

-C
シャットダウン機構構成ファイルを表形式でダンプします。
-d
on: シャットダウンデーモンデバッグモードを開始します。デバッグ情報は、ログファイルに記録されます。
off: シャットダウンデーモンデバッグモードを終了します。これは、シャットダウンデーモン起動時のデフォルトモードです。
-s
各シャットダウンエージェントの状態を取得します。表形式の一時ダンプを行います。
表は、次の列からなります。
-S
各シャットダウンエージェントの状態を取得します。解析可能な形式での連続的更新を行います。
-r
rcsd.cfg ファイルの内容に基づき、シャットダウンデーモンを再構成します。
-l
rcsd ログファイルを更新(再オープン)します。古いログファイルは、現在のタイムスタンプでディレクトリに保存されます。
-b
シャットダウンデーモンを起動します。
-e
シャットダウンデーモンを終了します。
-k node-name
指定された CF ノード名 node-name を、定義されたシャットダウンエージェントのセットで停止します。

◆終了ステータス

0 - コマンド正常終了

1 - コマンドラインで指定されたノードが、rcsd.cfg に設定されていません。

2 - ノードのシャットダウンに失敗しました。

4 - マシンのシャットダウン中のため、CLI 要求は無視されました。

5 - 再構成に失敗しました。

7 - コマンドラインで指定されたノードは、ローカルノードです。

51 - パッケージファイルからの製品情報の取得に失敗しました。

52 - シャットダウンデーモンからの出力パイプの削除に失敗しました。

53 - シャットダウンデーモンへの出力パイプの作成に失敗しました。

54 - シャットダウンデーモンへの出力パイプのオープンに失敗しました。

55 - シャットダウンデーモンからの出力パイプの選択に失敗しました。

56 - シャットダウンデーモンからの出力パイプの読込みに失敗しました。

57 - コマンドラインが無効です。

58 - シャットダウンデーモンコマンド入力パイプのオープンに失敗しました。

59 - シャットダウンデーモンコマンド入力パイプへの書込みに失敗しました。

特定のエラーに関する原因の詳細については、rcsd.log ファイルおよび "PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書" を参照してください。

◆ファイル

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg - rcsd の構成ファイル

/var/opt/SMAWsf/log/rcsd.log - rcsd のログファイル

◆関連項目

rcsd(1M), rcsd.cfg(4)


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