PRIMECLUSTER 活用ガイド <メッセージ集> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版)
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第6章 RMS に関するメッセージ> 6.1 RMSメッセージ

6.1.22 WRP: ラッパ

ここで説明するメッセージは、RMS ウィザードが無効な RMS 構成定義ファイルを作成したときに出力されます。


 

(WRP, 1) Failed to set script to TS.

[内容]

スクリプトをタイムシェアリングプロセスに設定することができませんでした。

[対処]

理由に基づいて適切な措置をとってください。


 

(WRP, 2) Illegal flag for process wrapper creation.

[内容]

重大な内部エラーが発生しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 3) Failed to execv: command.

[内容]

このメッセージは次の場合に出力されます。

  1. RMS が command コマンドでディテクタプロセスを実行できないので、ディテクタを起動できない場合。
  2. hvcm -a がすでに呼び出されていて、各クラスタノード上で RMS BM を command コマンドで起動できない場合。
  3. RMS が command コマンドでスクリプトプロセスを実行できないので、スクリプトを開始できない場合。

RMS はこのメッセージが表示されたノードで停止し、エラー番号 errno を返します。エラー番号はオペレーティングシステムにより返される値です。

[対処]

本マニュアルの "付録 B Solaris/Linux ERRNO テーブル" を参照し、エラー番号 errno から問題の原因がわかるかどうかを確認してください。原因がわからない場合は、当社技術員(SE)に連絡してください。


 

(WRP, 4) Failed to create a process: command.

[内容]

このメッセージは次の場合に出力されます。

  1. RMS が command コマンドを実行するためのディテクタプロセスを作成できないので、ディテクタを起動できない場合。
  2. hvcm -a をがすでに呼び出されていて、command コマンドで各クラスタノード上の RMS BM を起動できない場合。
  3. RMS が command コマンドでスクリプトプロセスを作成できないので、スクリプトを開始できない場合。

RMS はこのメッセージが表示されたノードで停止し、エラー番号 errno を返します。エラー番号はオペレーティングシステムにより返される値です。

[対処]

本マニュアルの "付録 B Solaris/Linux ERRNO テーブル" を参照し、エラー番号 errno から問題の原因がわかるかどうかを確認してください。原因がわからない場合は、当社技術員(SE)に連絡してください。


 

(WRP, 5) No handler for this signal event <signal>.

[内容]

シグナル signal に関連するシグナルハンドラが登録されていません。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 6) Cannot find process (pid=processid) in the process wrappers.

[内容]

重大な内部エラーが発生しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 7) getservbyname failed for service name: servicename.

[内容]

重大な内部エラーが発生しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 8) gethostbyname failed for remote host: host.

[内容]

重大な内部エラーが発生しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 9) Socket open failed.

[内容]

このメッセージは、RMS が通信用のデータグラムエンドポイントを作成できない場合に出力されます。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 10) connect to server failed.

[内容]

重大な内部エラーが発生しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 11) Message send failed, queue id <queueid>, process <process>, <name>, to host <node>.

[内容]

RMS はノード間でメッセージを交換してノード間の通信を維持します。メッセージの配信が失

敗すると、このエラーが発生します。クラスタ内で 1つ以上のノードがアクティブでないこと、

またはネットワークの問題が原因です。

[対処]

(i) クラスタ内の他のノードを確認します。稼動しているノードが無い場合は、switchlog を参照して RMS がこれらのノード上で停止した原因を調べます。

  1. 'hvdisp -a'
  2. ステップ (a) の出力で、タイプが SysNode であるリソースの状態が、Offline かどうかを調べます。Offline の場合、RMS はそのノード上で稼動していません。
  3. Offline 状態のすべてのノードの switchlog を参照して、RMS がそのノード上で稼動していない理由を調べます。

(ii) クラスタを構成する他のノードがアクティブの場合は、ネットワークに問題があります。


 

(WRP, 12) Failed to bind port to socket.

[内容]

このエラーは、RMS が通信用のエンドポイントをバインドできない場合に発生します。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 14) No available slot to create a new host instance.

[内容]

RMS の BM を起動すると、クラスタ内のすべてのノードに対する内部データ構造にスロットが作成されます。hvdet_node の起動時に、RMS は SysNode オブジェクトを送信します。これらの SysNode は、内部データ構造内で別々のスロットに挿入されます。SysNode 名を挿入するスロット (16) の数が足りないと、このメッセージが出力されます。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 15) gethostbyname(hostname): host name should be in /etc/hosts

[内容]

SysNode として指定したノード名 hostname のエントリが /etc/hosts にないと、このメッセージが switchlog に出力されます。

[対処]

ノード名 hostname を /etc/hosts 内のエントリに正しく記述してください。


 

(WRP, 16) No available slot for host hostname

[内容]

クラスタインタフェース (64) 用のスロットが不足すると、このメッセージがノード名 hostnameとともに出力されます。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 17) Size of integer or IP address is not 4-bytes

[内容]

重大な内部エラーが発生しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 18) Not enough memory in <processinfo>

[内容]

重大な内部エラーが発生しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 21) A message cannot be sent into a Unix message queue from the process <pid>, <process>, after <number> attempts in the last <seconds> seconds. Still trying.

[内容]

プロセス <pid>、<process> による<number> 回の試行後、最後の<seconds> 秒間で、キューが満杯またはビジー状態であるため、メッセージをUNIX キューに送ることができませんでした。

[対処]

msgmnb やmsgtql など、システムメッセージキューの調整可能な値を確認し、必要に応じて値を増やしてから再起動してください。


 

(WRP, 23) The child process <cmd> with pid <pid> could not be killed due to errno <errno>, reason: reason.

[内容]

pid pid の子プロセスが reason の理由で停止できませんでした。

[対処]

理由 reason に基づいて適切な措置をとってください。


 

(WRP, 24) Unknown flag option set for 'killChild'.

[内容]

killChild ルーチンは、KILL_CHILD または DONTKILL_CHILD のいずれかのフラグを受け付けます。これ以外のオプションが指定されると、このメッセージが表示されます。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 25) Child process <cmd> with pid <pid> has exceeded its timeout period. Will attempt to kill the child process.

[内容]

子プロセス cmd のタイムアウト時間が経過しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


 

(WRP, 28) RMS monitor has encountered an irregular sequence of timer interrupts, off by <offset> seconds. This may have been caused by a manual OS time change, or by an unusually high OS performance load, or by some other OS condition. If this error appears frequently, then normal RMS operations can no longer be guaranteed; it can also lead to a loss of heartbeats with remote hosts and to an elimination of the current host from the cluster.

[内容]

RMS モニタは、タイマ割り込みが毎秒規則的に発生しているかを監視します。 高負荷、手動による時間変更、その他の理由により割り込みが不規則になった場合は、上記の通知が表示されます。 値の不一致が大きくなった場合や、エラーが頻繁に発生するようになった場合は、RMS モニタの誤動作につながり、高可用性が損なわれる可能性があります。

[対処]

RMS の動作中は、システムの日付や時間を大幅に変更しないでください。

ノード間で時刻が一致していることを確認してください。一致していない場合は、ノード間の時刻を一致させてください。


 

(WRP, 29) RMS on the local host has received a message from host host, but the local host is unable to resolve the sending host`s address. This could be due to a misconfiguration. This message will be dropped. Further such messages will appear in the switchlog.

[内容]

ローカルノード上の RMS がローカルノードで認識できないアドレスを持つノードからのメッセージを受信しました。

[対処]

RMS 構成定義ファイルの誤りをチェックして、ローカルノードがリモートノードのアドレスを認識できるようにしてください。


 

(WRP, 30) RMS on the local host has received a message from host host, but the local host is unable to resolve the sending host`s address. This message will be dropped. Please check for any misconfiguration.

[内容]

ローカルノード上の RMS がローカルノードで認識できないアドレスを持つノード host からのメッセージを受信しました。

[対処]

RMS 構成定義ファイルの誤りをチェックして、ローカルノードがリモートノード host のアドレスを認識できるようにしてください。


 

(WRP, 31) RMS has received a message from host host with IP address receivedip. The local host has calculated the IP address of that host to be calcip. This may be due to a misconfiguration in /etc/hosts. Further such messages will appear in the switchlog.

[内容]

ローカルノードが、IP アドレス receivedip を持つノードからのメッセージを受信しましたが、このアドレスがローカルで計算したこのノードの IP アドレスと異なっています。

[対処]

RMS 構成定義ファイルの誤りがないか、/etc/hosts を確認してください。


 

(WRP, 32) RMS has received a message from host host with IP address receivedip. The local host has calculated the IP address of that host to be calcip. This may be due to a misconfiguration in /etc/hosts.

[内容]

ローカルノードが、IP アドレス receivedip を持つノード host からのメッセージを受信しましたが、このアドレスがローカルで計算したこのノードの IP アドレスと異なっています。 このメッセージは、受信メッセージの数が 500 未満の場合は、switchlog に 25 ごとに表示されます。 そうでない場合、このメッセージは、250 ごとに表示されます。

[対処]

RMS 構成定義ファイルの誤りがないか、/etc/hosts を確認してください。


 

(WRP, 33) Error while creating a message queue with the key <id>, errno = <errno>, explanation: <explanation>.

[内容]

メッセージキューの作成で、OS の状態に異常が発生しました。

[対処]

スワップ領域およびパラメータ msgmax、msgmnb、msgmni、msgtql の値など、メッセージキューのメモリ割当てに影響を与える OS の状態を確認してください。 メッセージキューの最大数が割り当て済みでないかを確認します。


 

(WRP, 34) Cluster host host is no longer in time sync with local node. Sane operation of RMS can no longer be guaranteed. Further out-of-sync messages will appear in the syslog.

[内容]

ノード上の時刻がローカルノードの時刻と同期していません。

[対処]

ノードの時刻とローカルノードの時刻を同期させます。
また、NTP サーバとネットワーク接続されているか、NTP の設定が正しく行われているかを確認してください。


 

(WRP, 35) Cluster host host is no longer in time sync with local node. Sane operation of RMS can no longer be guaranteed.

[内容]

クラスタノード上の時刻がローカルノードの時刻と大きく(25 秒超)異なっています。

[対処]

時刻を同期させてください。
また、NTP サーバとネットワーク接続されているか、NTP の設定が正しく行われているかを確認してください。


 

(WRP, 37) The package parameters of the package <SMAWRrms> on the remote hosts hostname are: Version = <xxxx >, Load = <nn >.

[内容]

リモートホストの RMS パッケージのバージョンは xxxx で Load は nn です。

[対処]

情報のメッセージのため、対処不要です。


 

(WRP, 38) The Process ID (pid ) and the startup time of the RMS monitor on the remote host <hostsname > are <xxxx > and <yyy-mm-ss_hh:mm:ss >

[内容]

リモートホスト <hostname> 上のプロセス ID と起動時刻は、プロセス ID <pid> で <yyyy-mm-ss_hh:mm:ss> です。

[対処]

情報のメッセージのため、対処不要です。


 

(WRP, 39) The RMS base monitor has not been to process timer interrupts for the last n seconds. This delay may have been caused by an unusually high OS load.

[内容]

RMS が一定秒数(n 秒)動作できませんでした。

[対処]

一時的な CPU 高負荷状態によって表示されることがあります。負荷が軽減されると RMS は正常に動作します。したがって、短期間の CPU 高負荷では、本メッセージが出力されても影響はありません。


 

(WRP, 40) The length of the type name specified for the host host is <length> which is greater than the maximum allowable length <maxlength>. RMS will exit now.

[内容]

インタコネクト名の長さが上限値を超えています。

[対処]

インタコネクト名の長さが上限値 maxlength を超えないようにしてください。

インタコネクト名の長さを上限値 maxlength 以下の長さにしてクラスタシステムを再構築してください。


 

(WRP, 41) The interconnect entry <interconnect> specified for SysNode <sysnode> has the same IP address as that of the interface <existinginterconnect>.

[内容]

<interconnect> と<existinginterconnect> のIP アドレスが同じです。

[対処]

インタコネクトに異なるIP アドレスが指定されていることを確認してください。


 

(WRP, 42) The interconnect <interconnect> to cluster host <host>

[内容]

ノード host へのインタコネクト interconnect に失敗しました。

[対処]

インタコネクトを修正してください。


 

(WRP, 43) The interconnect <hostname> to cluster host <hostname> has been restored.

[内容]

クラスタホスト <hostname> へのインターコネクトが復旧しました。

[対処]

情報のメッセージのため、対処不要です。


 

(WRP, 51) The 'echo' service for UDP may not have been started on the local host. Ensure that the echo service is enabled.

[内容]

UDP のecho サービスがローカルノード上で有効になっていない可能性があります。

[対処]

echo サービスが有効になっていること、および起動されていることを確認してください。


 

(WRP, 52) The operation func failed with error code errorcode.

[内容]

func の実行がエラーコード errorcode で失敗しました。

[対処]

このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。


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