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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書Copy Control Module編

C.2 ハードウェア障害の対処方法

ハードウェア障害により、アドバンスト・コピーが継続できない状態になった場合、ETERNUS ディスクアレイは自動的にアドバンスト・コピーを中断します。

障害が発生した場合、アドバンスト・コピーの状態とエラーコードを確認して、対処を実施してください。

障害が発生した場合の対処方法を説明します。

表C.3 ハードウェア障害の原因と対処方法

アドバンス・コピーの状態

エラーコード

原因・対処

OPC Error Suspend

0xBA

[原因]

QuickOPCが物理コピー未実施かつトラッキング処理中にコピー元の論理ボリュームに不良セクタが発生しました。

[対処]

  1. A.5.3 スナップショット型高速コピーの停止コマンド(acopc cancel)で異常の発生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUSmgrを使用してキャンセルします。

  2. 不良セクタ領域はその領域を上書きすることによって復旧されます。複製元ボリュームの用途/使用状況に応じて、以下の復旧方法から適切な方法を選択して復旧を行ってください。

    • 復旧方法1

      上位ソフト(ファイルシステム、DBMS等)から再構築できる領域の場合は再構築を行う。

    • 復旧方法2

      不良セクタ領域が未使用領域やテンポラリ領域のような使用されていない領域の場合は、専用ツール(例:UNIXのddコマンド)で書き込みを行う。

    • 復旧方法3

      逆向きのコピーを実施して、コピー先の論理ボリュームからデータを復旧する(なお、不良セクタが発生したコピー処理の複製先ボリュームからの復旧も可能です)。

0xBA以外

[原因]

0xBA以外のエラーが発生しました。

エラーの詳細については、富士通技術員(SE)に確認してください。

[対処]

  1. A.5.3 スナップショット型高速コピーの停止コマンド(acopc cancel)で異常の発生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUSmgrを使用してキャンセルします。

  2. A.4.6 コピーペアの削除コマンド(acpair remove)を使用して、異常の発生しているコピーペアを削除します。

  3. A.4.5 コピーペアの追加コマンド(acpair add)を使用して、新しいコピーペアを追加します。

EC Error Suspend

0xBA

[原因]

EC/RECがサスペンド状態(複製確立状態)でコピー元の論理ボリュームに不良セクタが発生しました。

[対処]

  1. A.6.7 同期型高速コピーの停止コマンド(acec cancel)で異常の発生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUSmgrを使用してキャンセルします。

  2. 不良セクタ領域はその領域を上書きすることによって復旧されます。複製元ボリュームの用途/使用状況に応じて、以下の復旧方法から適切な方法を選択して復旧を行ってください。

    • 復旧方法1

      上位ソフト(ファイルシステム、DBMS等)から再構築できる領域の場合は再構築を行う。

    • 復旧方法2

      不良セクタ領域が未使用領域やテンポラリ領域のような使用されていない領域の場合は、専用ツール(例:UNIXのddコマンド)で書き込みを行う。

    • 復旧方法3

      逆向きのコピーを実施して、コピー先の論理ボリュームからデータを復旧する(なお、不良セクタが発生したコピー処理の複製先ボリュームからの復旧も可能です)。

0xBA以外

[原因]

0xBA以外のエラーが発生しました。

エラーの詳細については、富士通技術員(SE)に確認してください。

[対処]

  1. A.6.7 同期型高速コピーの停止コマンド(acec cancel)で異常の発生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUSmgrを使用してキャンセルします。

  2. A.4.6 コピーペアの削除コマンド(acpair remove)を使用して、異常の発生しているコピーペアを削除します。

  3. A.4.5 コピーペアの追加コマンド(acpair add)を使用して、新しいコピーペアを追加します。

EC Hardware Suspend

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[原因]

全パス閉塞(halt)が発生しました。

[対処]

RECのRecoveryモードによって、RECを再開(Resume)する方法が異なります。