個人カレンダーの利用許可のデフォルト値(利用許可を明に設定していない場合)は、'予約時間表示'ですが、本設定を行うことにより、好みの利用許可が設定されているものと見なされます。
personal_calendar_permission_default = 利用許可記号[<セパレータ>利用許可記号]
利用許可記号は、利用許可を表す半角の英字です。利用許可記号を複数組み合わせることによって、利用許可を表します。TeamWARE CalendarやWebサービスのスケジュールなどでカレンダーの利用許可を設定する場合に使われる、利用許可の簡略名と利用許可記号の対応は、次の通りです。
利用許可の簡略名 | 利用許可記号の組み合わせ([ ]は省略可能) |
---|---|
権限なし | U |
カレンダーの表示 | S |
予約の作成 | [S,]G |
予約時間表示 | [S,]G,T |
予約時間表示と自動了承 | [S,]G,T,F |
表題表示 | [S,]G,[T,]B |
表題表示と自動了承 | [S,]G,[T,]B,F |
メッセージ表示 | [S,]G,[T,]B,M |
メッセージ表示と自動了承 | [S,]G,[T,]B,M,F |
表示権限 | [S, T,]B,M,W |
秘書権限 | [S,]G,[T,B,M,]L,[W,]N,R |
所有者権限 | [S,]G,[T,B,M,]L,[W,]N,F,R,P,C,D |
利用許可記号の詳細は、表F.3 利用許可記号に示します。利用許可記号を複数指定する場合は、セパレータで区切って指定します。セパレータとして使用できる記号は、コンマ、半角空白、またはタブ(混在可)です。以下によく使われる利用許可の設定例を示します。
TeamWARE Calendarで「予約時間表示」を与えるのと同じ利用許可を与える場合
(プロパティ表示の場合、「予約時間表示」と表示されます)
[DIRECTORY] personal_calendar_permission_default = G,T |
TeamWARE Calendarで「表題表示」を与えるのと同じ利用許可を与える場合
(プロパティ表示の場合、「表題表示」と表示されます)
[DIRECTORY] personal_calendar_permission_default = G,B |
TeamWARE Calendarで「メッセージ表示」を与えるのと同じ利用許可を与える場合
(プロパティ表示の場合、「メッセージ表示」と表示されます)
[DIRECTORY] personal_calendar_permission_default = G,B,M |
TeamWARE Calendarで「表示権限」を与えるのと同じ利用許可を与える場合
(プロパティ表示の場合、「メッセージ表示, 週間メモの表示」と表示されます)
[DIRECTORY] personal_calendar_permission_default = B,M,W |
TeamWARE Calendarで「秘書権限」を与えるのと同じ利用許可を与える場合
(プロパティ表示の場合、「メッセージ表示, 秘書権限, 週間メモの変更」と表示されます)
[DIRECTORY] personal_calendar_permission_default = G,L,N,R |
TeamWARE Calendarで「所有者権限」を与えるのと同じ利用許可を与える場合
(プロパティ表示の場合、「メッセージ表示, 秘書権限, 予約自動了承, 週間メモの変更,権限の変更, カレンダー変更, カレンダー削除」と表示されます)
[DIRECTORY] personal_calendar_permission_default = G,L,N,F,R,P,C,D |
TeamWARE Calendarで「権限なし」を与えるのと同じ利用許可を与える場合
(カレンダーは表示されません)
[DIRECTORY] personal_calendar_permission_default = U |
以下の表に、指定可能な利用許可記号と対応する利用許可を示します。利用許可には包含関係があります。表で示したツリーの下位に位置する利用許可記号を設定した場合、その上位の利用許可記号は自動的に付加されます。
上記の表に示した利用許可記号、および区切り記号以外の記号は無視されます。
指定可能な最大数は32個です。これを超えた利用許可記号は無視されます。
空が指定された場合、または有効な利用許可記号が1つも指定されなかった場合は、本パラメータが指定されなかったものと見なします。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
英大文字/小文字の区別はしません。
"U"が指定された場合、権限なしとなります(その他の利用許可は無効となります)。"U"が指定されていない場合は、指定された利用許可の論理和が利用許可になります。
ポイント
本設定は運用中に変更可能です。
エディタで編集後、ADMINクライアントを用い、「詳細情報」画面の中央ペインにある「全般」フォームを選択し、「詳細情報の変更」ボタンを押してください。その時点から有効になります。
ただし、即時ではなく、数秒ほど遅延します。正確には、システムイベントログ(to.log)ファイルに「100028 Reconfigured」というメッセージが記録されると有効になります。
個人カレンダーに利用許可を設定した場合は、設定した利用許可が採用されます