Interstage SSOに参加するためには、以下の作業が必要です。
SSO管理者とユーザアカウントのマッピング方法を合意する。
SSO管理者からサービスIDファイルを入手する。
初期化ファイル(http.ini)を編集する。
SSO管理者とユーザアカウントのマッピング方法を合意する
Interstage SSOは、クッキーを使ってサーバ間でユーザの認証情報を受け渡すことにより、シングルサインオンを実現します。
TeamWARE Office は、クッキーで渡される認証情報に含まれる情報を使ってTeamWARE Officeのユーザアカウントのログイン名を構成することで、TeamWARE Officeのユーザアカウントを特定します。認証情報内のどの情報を使ってTeamWARE Officeのログイン名を構成するのかについて、事前にSSO管理者と合意してください。認証情報内の情報を使って、TeamWARE Officeのログイン名を構成する規則の設定については、"12.12.2 ユーザアカウントのマッピングルールの設定"を参照してください。
SSO管理者からサービスIDファイルを入手する
クッキーに含まれる認証情報は"サービスID"と呼ばれる鍵を使って暗号化されています。サービスIDは、Interstage Application Serverの業務サーバで提供するサービスごとに、SSO管理者によって決められます。
サービスIDやブラウザがクッキーを送信するドメインを格納したファイルを"サービスIDファイル"と呼びます。Interstage SSOに参加するためには、SSO管理者から、TeamWARE Office用のサービスIDファイル("ドメインの単位で共通のサービスIDファイル")を入手し、TeamWARE Officeサーバのインストールフォルダ配下にコピーしてください。
サービスIDファイルに格納されている情報は、セキュリティ上、非常に重要です。厳重に管理するためにサービスIDファイルには以下のような権限を設定してください。
Solaris:
TeamWARE Office管理者にのみアクセス権を設定してください。
Windows Server®:
TeamWARE Office管理者およびSYSTEMにのみアクセス権を設定してください。
初期化ファイル(http.ini)を編集する
初期化ファイルの以下のセクションで、Interstage SSOの設定を行います。
[SSO]セクション
[Security]セクション
[HTTPHeader]セクション
[SSO] UseSSO = 1 SSOHostURL = http://certifysv.xxxxx.fujitsu.com:4432/ssoatcag SSOServiceIDFilePath = d:/teamware/server/domain.sid SSOMapKey = LOGON_NAME SSOMapFormat = %employeeNumber SSOCredentialIPCheck = 1 |
UseSSOキー
シングルサインオンを行うかどうかを指定します。
標準値は"0"です。
0:シングルサインオンを行いません。
1: シングルサインオンを行います。
SSOHostURLキー
連携しているInterstage Application Serverの認証サーバのURLを、SSO管理者に確認し、指定します。
SSOServiceIDFilePathキー
TeamWARE Officeのディレクトリサーバ上にコピーしたサービスIDファイルの絶対パス名を指定します。
SSOMapKey = LOGON_NAME
TeamWARE Officeのユーザアカウントを特定するための、TeamWARE Office側の属性を指定します。LOGON_NAMEだけが指定できます。
LOGON_NAMEは、ログイン名でユーザアカウントを特定することを意味します。
本キーは省略することができます。
SSOMapFormatキー
[SSOMapKey]のキー値で指定された属性を、Interstage Application Serverでのユーザアカウントの属性を使って、どのように組み立てるかを指定します。
標準値は、"%uid"です。
詳細は、"12.12.2 ユーザアカウントのマッピングルールの設定"を参照してください。
SSOCredentialIPCheck キー
認証を受けた時のクライアントのIPアドレスと、その認証情報を使った現在の要求元のIPアドレスが一致していることを検査するかどうかを指定します。
標準値は"1"です。
0: IPアドレスの一致は検査されません。
1: IPアドレスの一致が要求ごとに検査されます。
プロキシ経由のアクセスなどで、認証時の要求元IPアドレスと、要求時の IPアドレスが異なる可能性がある場合は、"0"を指定してください。
CookieName = fj-is-sso-credential
認証に使用するクッキーの名前を指定します。
本キーを指定する場合は、必ず、"fj-is-sso-credential"を指定してください。
省略した場合は、CookieNameキーの値として"fj-is-sso-credential"が使用されます。
UseCookieLogin
認証にクッキーの値を使用するかどうかを指定します。
必ず"1"を指定してください。
CookiePath
CookiePathキーについては、"12.3.7 [Security]セクション"を参照してください。
注意
CookieDomainキーは無視されます。ブラウザがクッキーを送信するドメインとして、サービスIDファイルで定義されたドメインが使用されます。
MaxURILen = 4096
Webサービスが扱うことができるURLの長さをバイトで指定します。
Interstage SSOをご利用の場合には、4096を指定してください。
本キーについての詳細は、"12.3.15 [HTTPHeader]セクション"を参照してください。