[Security]セクションは、Webサービスのセキュリティの設定を定義します。
指定できるキーは、以下のとおりです。
UseCookieLoginキー
マルチサーバでの認証で、Cookieを利用する/利用しない、を指定します。
0:Cookieを利用しない
1:Cookieを利用する
CookieDomainキー
Cookieを送信するドメインを特定します。
利用環境でのドメイン名を指定してください。
なお、不要な箇所まで送信されないようにするため、サブドメインなどの利用をお勧めします。
サブドメインの指定例を、以下に示します。
CookieDomain = .subdomain.fujitsu.co.jp |
注)ドメイン名の先頭のピリオド(.)は必要です。
CookiePathキー
ブラウザに渡すデータを設定します。
システム標準の"/"を指定してください。
CookieNameキー
認証用に使用するクッキーの名前を指定します。クッキーの名前は、クッキーを用いて認証情報を共有するアプリケーションにしたがって、決められます。マルチサーバ構成のTeamWARE Office 内で認証情報を共有する場合には、"TeamWARE"を指定します。本キーは、UseCookieLoginキーの値が"1"の場合にだけ有効です。標準設定は、TeamWAREです。
マルチサーバ構成において、Webサービスを1回の認証で利用する場合(このような利用方法を"シングルサインオン"と呼びます)の指定例を、以下に示します(指定しない場合には、サーバ切り替えのたびに認証が必要になります)。
UseCookieLogin = 1 CookieDomain = .subdomain.fujitsu.co.jp CookiePath = / CookieName = TeamWARE |
Interstage Application Server を利用したシングルサインオンの設定についての詳細は、"12.12 Interstage Application Serverを利用したシングルサインオン"を参照してください。
UseOtherLDAPServerキー
Webサービスでの認証に外部LDAPサーバを利用する/利用しない、を指定します。
0:外部LDAPサーバを利用しない(標準)
1:外部LDAPサーバを利用する
指定例を以下に示します。
UseOtherLDAPServer = 1 |
詳細については、"付録L 外部LDAPサーバを使用したユーザ認証"を参照してください。
DuplicateCacheSizeLevelキー
Webサービスへの接続を管理するテーブルサイズを、拡張するかしないかを指定します。テーブルサイズを拡張した場合、利用が集中した時間帯でも、Webサービスへの接続処理能力の低下を抑えることができます。
0:標準のテーブルを利用する(標準)
1:サイズを拡張したテーブルを利用する
ピーク時のWebサービスへの接続数が1750を超える場合、"1"に変更してください。
指定例を以下に示します。
DuplicateCacheSizeLevel = 1 |
Webサービスへの接続数は、以下のように測定してください。
利用が集中している時(例えば朝の始業時直後など)に、TeamWARE Officeのインストールディレクトリで以下のコマンドを実行してください。
UNIX系システムの場合
to status | grep -c "tohttp"
Windows Server®の場合
to status | find /C "tohttp"
表示された数字から2を引いた値が、Webサービスへの接続数になります。
Everybodyキー
フォーラム/ライブラリへの認証なしでのアクセス、および設備カレンダーへの認証なしでのアクセス(ログイン名が"intranet"であるユーザを登録した場合)、について、許可する/許可しない を指定します。
0:認証なしでのアクセスを許可しない
1:認証なしでのアクセスを許可する(標準)
指定例を以下に示します。
Everybody = 1 |
注意
Webサービスでの認証に外部LDAPサーバを利用した場合は、Webサービスのプロフィール画面からはパスワードの変更ができません。
マルチサーバ環境の場合は、すべてのWebサービスの初期化ファイルで、UseCookieLoginキー、CookieDomainキー、CookiePathキー、UseOtherLDAPServerキー、Everybodyキーの値をそれぞれ同じにする必要があります。
CookieDomainキーに指定するドメイン名は英字の大文字と小文字を区別しますので、そのサーバの正しいドメイン名を指定してください。
各携帯連携機能用およびiアプリ機能用の初期化ファイルについては、当セクションのキーは変更しないでください。