DSN(配達通知)要求の抑止
TeamWARE Mailアプリケーションから外部へメールを送信した場合、DSNレポートの要求が行われます。このDNSは、SMTPサーバや相手のメールシステムがすべてDSNに対応している必要があるため、環境によっては正常に動作しない場合があります。そのような環境の場合や、外部宛てメールにはDSNを要求したくない場合のために、このDSN要求を抑止することができます。
設定は、to.iniの[MIME]セクションにno_dsn_request行を追加します。なお、設定の反映には、TeamWARE Office サーバの再起動が必要となります。
no_dsn_requestの値には、"0"、"1"または"2"の値を指定できます。それぞれ、以下の動作をします。
no_dsn_request = 0
DSNの要求を行います。(初期値)
no_dsn_request = 1
DSNの要求を行いますが、メール配信成功時の通知要求「success」は要求しません。メール配信失敗時の通知要求「failure」のみになります。
no_dsn_request = 2
DSNの要求を行いません。
no_dsn_requestオプションを省略した場合は、"0"と同じ動作をします。DSN機能を完全に無効化するためには、パラメータに"2"を指定します。
オプションの設定方法を、以下に示します。
TeamWARE Officeサーバを停止します。
MIMEゲートウェイがインストールされているサーバのインストールディレクトリ配下にある、to.iniファイルをテキストエディタで開きます。
to.iniファイルに、以下の行を追加します。
[MIME] |
※ [MIME]セクションがすでに存在する場合は、[MIME]セクションの下にオプション行を追加してください。
to.iniファイルを保存し、テキストエディタを終了します。
TeamWARE Officeサーバを起動します。
本機能を使用した場合、メール配信の成功通知が要求されなくなります。そのため、適用後は以下の動作となります。
TeamWARE Office内部間のメールには影響がないため、内部間メールの送信簿には、配信ステータスが反映されます。
TeamWARE Office外部宛先でエラーになった場合のみエラーメールが返却されます。ただし、返却されるエラーメールの返却タイミングと形式は、相手のメールシステムに依存します。したがって、相手からDSNのエラーレポートが返却された場合、送信メールのステータスがエラーに変更され、メール形式でエラーが返却された場合は、メールとして送信者に配信されます。
外部へ送信したメールのステータスは、「送信済」のままとなります。ただし、RelayedのDSNレポート(DSNをサポートしていないSMTPサーバなどにメールがリレーされた時に返却されるレポート)が返却されてきた場合は、送信メールのステータスは「配達済」になります。
DSN/MDNレポートメールのメール受信
TeamWARE Mailアプリケーションから外部へメールを送信した場合、DSN(配達通知)およびMDN(開封通知)レポートの要求が行われます。
この外部からのレポートメールをメールとして受信することができます。
設定は、to.iniの[MIME]セクションにreceive_report_as_message行を追加します。なお、設定の反映には、TeamWARE Office サーバの再起動が必要となります。
receive_report_as_messageの値には、"0"または"1"を指定できます。それぞれ、以下の動作をします。
receive_report_as_message = 0
外部から返却されたレポートメールは、送信簿のメールステータスに反映されます。(初期値)
receive_report_as_message = 1
外部から返却されたレポートメールは、メールとして配信されます。そのため、送信簿のメールステータスは「送信済」のままとなります。
receive_report_as_messageオプションを省略した場合は、"0"と同じ動作をします。
オプションの設定方法を、以下に示します。
TeamWARE Officeサーバを停止します。
MIMEゲートウェイがインストールされているサーバのインストールディレクトリ配下にある、to.iniファイルをテキストエディタで開きます。
to.iniファイルに、以下の行を追加します。
[MIME] |
※ [MIME]セクションがすでに存在する場合は、[MIME]セクションの下にオプション行を追加してください。
to.iniファイルを保存し、テキストエディタを終了します。
TeamWARE Officeサーバを起動します。
本機能を使用した場合、適用後は以下の動作となります。
外部から返却されるレポートは、すべてメールとして配信されます。
外部に送ったメールのステータスは、「送信済」のままとなります。
エラーレポートだけでなく、配達成功通知や開封通知もメールとして配信されます。したがって、必要に応じてDSNとMDN機能を抑止する必要があります。これらの機能の抑止は、以下の設定変更で行うことができます。
DSN(配達通知)機能の抑止
MDN(開封通知)機能の抑止
ADMINクライアントで、MIME-GW → エキスパート → 「開封通知を要求しない」をチェックします。
オプション設定について
no_dsn_request、receive_report_as_messageを設定するためには、以下のようにオプション行を追加します。
[MIME] |
上記の設定例は、「no_dsn_request = 2」を設定することにより、DSN機能を無効にし、「receive_report_as_message = 1」を設定することにより、レポートメールをメールとして受信するという意味になります。
オプションのパラメータには、説明されている値以外の文字を指定しないでください。
「receive_report_as_message 」のみだと、配達完了通知もメールになってしまいます。配達完了通知が必要ない場合は、上記のように、「no_dsn_request」と組み合わせて使うことにより、外部からのエラーレポートだけをすべてメールとして受信することができます。