TeamWARE Mailアプリケーションを使用して、メールをインターネットやほかのメールネットワーク(X.400など)の宛先に送信できます。
MIMEゲートウェイは、RFC2156に従って、ほかのメールネットワークの宛先アドレスをインターネットアドレスに埋め込み、MIMEヘッダ(To:またはCc:)の宛先リストに追加します。つまり、インターネットの宛先となったユーザは、ほかのメールネットワークのユーザも含めて、誰にでも返信を出すことができます。
たとえば、fuji.michiko@teamware.co.jpというメール送信者が、次のようなインターネットアドレスおよびX.400アドレスにメールを送信しようとしているとします。
インターネットアドレス
katsumata.tamotsu@xyz.co.jp
X.400アドレス
/C=jp/A=abc/P=abc/O=abc/OU1=sales/S=itoh/G=noriko/
このX.400アドレスはインターネットアドレスに埋め込まれ、MIMEヘッダのTo:行またはCc:行に追加されます。
To: katsumata.tamotsu@xyz.co.jp
Cc: "/C=jp/A=abc/P=abc/O=abc/OU1=sales/S=itoh/G=noriko/"@teamware.co.jp
注意
@の後ろに使われるドメイン名は、下に示されているように、MIMEゲートウェイが使用するインターネットベースアドレスから取得されます。
X.400アドレスに日本語が含まれる場合、インターネットアドレスに埋め込むことができないため、MIMEヘッダの宛先リストには追加されません。
katsumata.tamotsu@xyz.co.jpがすべての宛先に返信を出すことにした場合、MIMEゲートウェイは2つの宛先のあるメールを受信します。
fuji.michiko@teamware.co.jp
"/C=jp/A=abc/P=abc/O=abc/OU1=sales/S=itoh/G=noriko/"@teamware.co.jp
MIMEゲートウェイは、この宛先をメッセージルータに転送します。メッセージルータは、1.はローカルユーザであり、2.は "/C=jp/A=abc/P=abc/O=abc/OU1=sales/S=itoh/G=noriko/"というアドレスを持つX.400ユーザであると判断し、それぞれのアドレスに適切に配達します。
注意
X.400アドレスは、ダブルクォーテーション(")で囲まれます。このため、経由するすべてのSMTPサーバで、インターネットアドレス内のダブルクォーテーションを許す設定になっている必要があります。
X.400ユーザItoh Noriko氏がメールを受信するとき、Katsumata Tamotsu氏のインターネットアドレスは、以下のように、X.400アドレスの内部に埋め込まれています。
/C=jp/A=abc/P=teamware/O=teamware/DDA.RFC-822=katsumata.tamotsu(a)xyz.co.jp/
ここで、/C=jp/A=abc/P=teamware/O=teamware/は、X.400のベースアドレスです。