X.400アドレスを使用したメールのルーティング方法は、tombx400.iniに設定します。tombx400.iniファイルは、ディレクトリサーバのインストールディレクトリ配下にあるbridgeディレクトリに保管されています。tombx400.iniファイルには [DISPATCH]セクションと[NODE]セクションがあります。
[DISPATCH]セクションには自サイトの動作に関する情報を設定します。[DISPATCH]セクションはtombx400.iniファイル中に1つだけ定義できます。フィールド名とフィールドの意味を以下の表に示します。
表7.5 tombx400.iniファイルの[DISPATCH]セクションフィールド名 | フィールドの意味 |
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options | options = (4) (3) (2) (1) それぞれの文字は以下の意味となります。 (1) トレースの出力制御を記述します。 0:インフォメーション、およびエラーを出力します。 1:インフォメーション、エラー、および基本トレースを出力します。 2:インフォメーション、エラー、および拡張トレースを出力します。 (2) [NODE]セクションで記述したルーティング先に定義されていないアドレスを含むメールの扱いを記述します。 0:エラーメールとして扱います。 1:ゲートウェイへルーティングします。 (3) EmbeddedAddress化されたアドレスを含むメールに関してゲートウェイへルーティングするか否かを記述します。 0:すべての発信者についてルーティングしません。 1:TeamWARE Officeユーザの送信したメールのみルーティングします。 2:すべての発信者についてルーティングします。 (4) [NODE]セクションで記述したルーティング先にtomb.iniの_message_maxtimeを超えて転送できなかったメールの扱いを記述します。 0:エラーメールとして扱います。 1:ゲートウェイに再ルーティングします。 |
address_type | X.400アドレスのアドレスタイプである1を指定します。 |
embedded_max_size | EmbeddedAddress化されたメールをルーティングするときのメールサイズの最大値をKB単位で指定します。 省略値は0です。 このサイズを超えた場合は、エラーメールとして扱います。 |
gateway_max_hops | ゲートウェイに届くまでに、いくつのサイトまで経由できるか指定します。 0を指定すると無制限に経由できます。 ここで指定する値は、tomb.iniのgateway_max_hopsが0の場合のみ有効となります。 省略値は、0です。 この値を超えていた場合には、不達通知を返却します。 |
own_node own_node_t61 | このサイトのX.400アドレスを示します。 アドレスにテレテックス文字(日本語文字)を使用しない場合はown_nodeに、使用する場合はown_node_t61に示します。 |
[NODE]セクションには他サイトとの結合に関する情報を設定します。[NODE]セクションはtombx400.iniファイル中に複数定義できます。
1つの[NODE]セクションに定義できるのは、1つの相手先サイトについてだけです。複数のサイトを定義したい場合には、サイトごとに[NODE]セクションを定義してください。
フィールド名とフィールドの意味を以下の表に示します。
表7.6 tombx400.iniファイルの[NODE]セクションフィールド名 | フィールドの意味 |
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target_node target_node_t61 | 接続するサイトのX.400アドレスを指定します。 ここで指定されたX.400アドレスをもつユーザあてのメールは、X.400ゲートウェイを経由せずに配付されます。 アドレスにテレテックス文字(日本語文字)を使用しない場合はtarget_nodeに、使用する場合はtarget_node_t61に指定します。 |
links | 左側の数字がtomb.iniのqueue_numberに対応します。 右側の数字は0を設定してください。 |
max_hops | 受信サイトに届くまでに、いくつのサイトまで経由できるか指定します。 0を指定すると無制限に経由できます。 ここで指定する値は、tomb.iniのmax_hopsが0の場合のみ有効となります。 省略値は、0です。 |