インターネットアドレスを使用したメールのルーティング方法は、tombsmtp.iniに設定します。ディレクトリサーバのインストールディレクトリ配下にあるbridgeディレクトリに保管されています。tombsmtp.iniファイルには [DISPATCH]セクションと[NODE]セクションがあります。
[DISPATCH]セクションには自サイトの動作に関する情報を設定します。[DISPATCH]セクションはtombsmtp.iniファイル中に1つだけ定義できます。フィールド名とフィールドの意味を以下の表に示します。
表7.3 tombsmtp.iniファイルの[DISPATCH]セクションフィールド名 | フィールドの意味 |
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options | options = (5) (4) (3) (2) (1) (1) トレースの出力制御を記述します。 0:インフォメーション、およびエラーを出力します。 1:インフォメーション、エラー、および基本トレースを出力します。 2:インフォメーション、エラー、および拡張トレースを出力します。 (2) [NODE]セクションで記述したルーティング先に定義されていないアドレスを含むメールの扱いを記述します。 0:エラーメールとして扱います。 1:ゲートウェイへルーティングします。 (3) EmbeddedAddress化されたアドレスを含むメールに関してゲートウェイへルーティングするか否かを記述します。 0:すべての送信者についてルーティングしません。 1:TeamWARE Officeユーザの送信したメールのみルーティングします。 2:すべての送信者についてルーティングします。 (4) [NODE]セクションで記述したルーティング先にtomb.iniの_message_maxtimeを超えて転送できなかったメールの扱いを記述します。 0:エラーメールとして扱います。 1:ゲートウェイに再ルーティングします。 (5) サイト内に宛先がなかったときのメールの扱いを記述します。 0: エラーメールとして扱います。 1: ゲートウェイに再ルーティングします。 |
address_type | インターネットアドレスのアドレスタイプである、7を指定します。 |
embedded_max_size | EmbeddedAddress化されたメールをルーティングするときのメールサイズの最大値をKB単位で指定します。 省略値は0です。 このサイズを超えた場合は、エラーメールとして扱います。 |
gateway_max_hops | ゲートウェイに届くまでに、いくつのサイトまで経由できるか指定します。 0を指定すると無制限に経由できます。 ここで指定する値は、tomb.iniのgateway_max_hopsが0の場合のみ有効となります。 省略値は、0です。 この値を超えていた場合には、不達通知を返却します。 |
tcpip_dom_name | TCP/IPドメイン名を指定します。 |
tcpip_mach_name | MIMEゲートウェイがインストールされているマシン名を指定します。 |
own_node | このサイトのベースアドレスを示します。複数、示されることもあります。 |
注意
own_nodeのフィールドについては、変更しないでください。
[NODE]セクションには、ルーティング先に関する情報を設定します。[NODE]セクションはtombsmtp.iniファイル中に複数定義できます。
1つの[NODE]セクションに定義できるのは、1つの相手先サイトについてだけです。複数のサイトを定義したい場合には、サイトごとに[NODE]セクションを定義してください。
フィールド名とフィールドの意味を以下の表に示します。
表7.4 tombsmtp.iniファイルの[NODE]セクションフィールド名 | フィールドの意味 |
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target_node | 接続するサイトのベースアドレスを指定します。 ここで指定されたベースアドレスをもつユーザあてのメールはMIMEゲートウェイを経由せずに配付されます。 |
links | 左側の数字がtomb.iniのqueue_numberに対応した値を設定します。 右側の数字は0を設定してください。 |
max_hops | 受信サイトに届くまでに、いくつのサイトまで経由できるか指定します。 0を指定すると無制限に経由できます。 ここで指定する値は、tomb.iniのmax_hopsが0の場合のみ有効となります。 省略値は、0です。 この値を超えていた場合には、不達通知を返却します。 |