アラート通知先アドレスとしてE-Mailアドレスが設定されていた場合に、アラート情報をE-Mailアドレスにてメールとして通知することができます。この機能はE-Mail送信にSMTPサーバを利用します。したがって、SMTPサーバが必要となります。
この機能により、アラート情報1件につき、以下のような1通のメールが通知されます。
From: "//SITE/DIRECTORY SERVER"toalarm@smtp.teamware.or.jp #tostart# ERROR 2008-02-10 00:39.37 pid:2336/912 920/390 128 |
この機能は、以下のような手順で利用します。
アラート通知先アドレスの設定
alarmer.iniの設定
アラート通知先アドレスの設定
[to config]コマンドによる、Notifierサービスセットアップにおいて、以下のように設定します。[to config]コマンドの詳細については、"C.4 サービスのセットアップ"を参照してください。
C:¥teamware¥server > to config |
alarmer.iniの設定
alarmer.iniはTeamWARE Office サーバインストール先にあります。存在していない場合、_alarmer.iniファイルをコピーして、alarmer.iniファイルを作成してください。
alarmer.iniファイルの[DEFAULT_SMTP]セクションを、以下のように編集してください。
| [DEFAULT_SMTP] |
SMTPサーバのIPアドレス、ホスト名またはDNS名を指定します。ホスト名またはDNS名を指定する場合、名前解決できる必要があります。本機能を利用する場合は必ず指定する必要があります。指定しない場合本機能は有効になりません。
SMTPサーバと通信する際のポート番号を指定します。通常は25を指定します。
省略した場合、25が使用されます。
SMTPサーバに接続する際のタイムアウト時間を秒単位で指定します。
省略した場合、30が使用されます。
E-Mailのヘッダ"From:"に記述されるアドレスを指定します。
省略するとtoalarmが設定されます。
上記のように設定した場合のアラート通知例を、以下に示します。
1 | From: "//SITE/DIRECTORY SERVER"<admin@teamware.or.jp> |
「//SITE/DIRECTORY SERVER」は「//サイト名/サーバ名」が記述されます。サイト名もしくはサーバ名にバックスラッシュ文字(半角の円記号)が含まれる場合は半角のアンダースコアに変換します。「admin@teamware.or.jp」は、alarmer.iniファイルで「from=」として指定された文字列が記述されます。
固定で「DoNotReplyThisMail」が記述されます。「@」以降は、SMTPサーバにより記述されます。
to configコマンドで指定したE-Mailアドレスが","で区切られて記述されます。
サーバが本通知を送信した日時およびサイト名が記述されます。
アラート情報が記述されます。
上記の他にalarmer.iniの[DEFAULT_SMTP]セクションには下記の値を設定できます。
mail_from=
この値は通常指定しません。SMTPサーバの仕様や設定によりエンベロープFromが必須の場合はこの値を指定します。この値で記述した値がSMTPプロトコルのエンベロープFormに指定される返信先アドレスとなります。この値を指定する場合、返信先アドレスは受信可能なアドレスを指定してください。受信できないアドレスを指定した場合はメールのループが発生する可能性がありますので慎重に設定してください。省略した場合、エンベロープFormには何も設定しません。
ポイント
alarmer.iniの改行コードは"¥n"だけになっています。Windows Server®上で編集する場合は、"¥n"だけの改行コードに適応したテキストエディタをご利用になるか、改行コードを"¥r¥n"に変換してから、編集してください。
注意
alarmer.iniファイルは[DEFAULT_SMTP]と[NOTIFY]以外は編集しないように注意してください。
アラートの通知先にE-Mailアドレスを指定した場合は、サーバ起動時に019150もしくは019152のメッセージがシステムイベントログに記録されます。
alarmer.iniファイルの設定が正しく、本機能が有効となっている場合
#toalert# INFO 2008-02-10 07:16.00 pid:828/2168 33c/878 128 |
本機能が有効になっていない場合
#toalert# WARNING 2008-02-10 07:16.00 pid:828/2168 33c/878 128 |
019152が記録される場合、下記要因によって本機能が有効になっていないことが考えられます。
alarmer.iniが存在しない
alarmer.iniに[DEFAULT_SMTP]セクションが存在しない
alarmer.iniにserver=の値を設定していない
SMTPサーバへのメール送信依頼処理中にエラーが発生した場合、以下の情報をシステムイベントログに出力します。
#toalert# WARNING 2008-02-10 07:17.45 pid:828/2168 33c/878 128 |
本機能により送信されたE-Mailに対する返信について
本機能により送信されたE-Mailに対する返信は、特に意味のない操作になりますので通常は行わないようにしてください。もし、返信操作を行った場合は下記のような動作になります。
本機能では、E-MailのヘッダであるReply-To句に"DoNotReplyThisMail@smtpサーバ名"が設定されます。このため、返信操作を行うと一般的にはエラーメールとして返信操作者にメールが返却されます。万が一DoNotReplyThisMailというアドレスが実在する場合はそのアドレスに返信メールが配信されます。
mail_fromとメールループについて
通常は、alarmer.iniにmail_fromを指定しません。mail_fromを指定し、指定した値がメールを受信できないアドレスであった場合、下記のような動作になります。指定には、十分注意してください。
システムイベントの取り扱いについて
ADMINクライアントもしくは、Adminメニューで設定するシステムイベントの取り扱いにおいて、情報にチェックを入れないようにしてください。情報にチェックを入れると大変多くの情報がアラートとして発生することになります。その結果、送信に利用するSMTPサーバに負荷がかかるなどの不具合が発生する可能性があります。情報にチェックを入れる場合は、通知先アドレスをIPアドレスのみとし、Notifierクライアントで受信するようにしてください。